鶴岡エスモール〜羽黒山山頂・出羽三山神社〜月山公園線〜月山八合目駐車場〜弥陀ヶ原〜月山八合目駐車場〜前回とは別ルートの旧参道沿い〜月山八合目駐車場〜羽黒山山頂〜鶴岡駅 (05:41 - 18:17)
Part I: | 鶴岡エスモール〜羽黒山山頂・出羽三山神社(鶴岡市) 2013.08.22, 05:41 - 06:55 |
Part II: | 羽黒山山頂・出羽三山神社〜月山公園線〜月山八合目駐車場(鶴岡市/庄内町) 2013.08.22, 06:55 - 07:57 |
Part III: | 月山八合目駐車場〜弥陀ヶ原(鶴岡市) 2013.08.22, 07:58 - 08:13 ハクサンフウロ, ミヤマアキノキリンソウ,イワショウブ |
Part IV: | 弥陀ヶ原:〜御田原参篭所〜北側の木道を東へ(鶴岡市/庄内町) 2013.08.22, 08:14 - 08:25 コバイケイソウ, コバギボウシ,ニッコウキスゲ,イワイチョウ,?? |
Part V: | 弥陀ヶ原:北側の木道を東へ(庄内町) 2013.08.22, 08:25 - 08:35 ミタケスゲ, イワショウブ,ウメバチソウ,アカハライモリ?,コバギボウシ |
Part VI: | 弥陀ヶ原:北側の木道〜東端の池塘へ向う木道(庄内町) 2013.08.22, 08:35 - 08:49 キンコウカ, コバイケイソウ |
Part VII: | 弥陀ヶ原:東端の池塘〜東側の木道(庄内町) 2013.08.22, 08:49 - 09:00 オゼコウホネ, ニッコウキスゲ,ミヤマリンドウ,ホソバウキミクリ? |
Part VIII: | 弥陀ヶ原:南側の木道を西へ(庄内町) 2013.08.22, 09:00 - 09:16 ミツガシワ |
Part IX: | 弥ヶ原西側の木道〜月山八合目駐車場(庄内町/鶴岡市) 2013.08.22, 09:16 - 09:32 ミヤマホタルイ, ミタケスゲ? |
Part X: | 月山八合目駐車場〜前回とは別ルートの旧参道へ(鶴岡市/庄内町) 2013.08.22, 09:33 - 09:54 |
Part XI: | 月山旧参道沿いに点在する池塘(1)(庄内町) 2013.08.22, 09:54 - 10:04 ミヤマホタルイ |
Part XII: | 月山旧参道沿いに点在する池塘(2)(庄内町) 2013.08.22, 10:05 - 10:15 |
Part XIII: | 月山旧参道(〜雪渓沿い)(庄内町) 2013.08.22, 10:17 - 10:29 ミヤマリンドウ, ニッコウキスゲ |
Part XIV: | 月山旧参道(雪渓沿い〜元へ戻る)(庄内町) 2013.08.22, 10:29 - 10:39 ニッコウキスゲ, ミヤマリンドウ,キンコウカ,イワショウブ |
Part XV: | 月山旧参道〜月山道路沿いに点在する湿原(または草原)(庄内町/鶴岡市) 2013.08.22, 10:14 - 11:08 ?? |
Part XVI: | 月山八合目駐車場で復路のバスを待つ(1)(鶴岡市) 2013.08.22, 11:09 - 12:13 ミヤマシシウド?, ハクサンフウロ,ノリウツギ,ウメバチソウ,ハクサンシャジン,??,ヒカゲノカズラ, ミヤマアキノキリンソウ?,ヤマハハコ |
Part XVII: | 月山八合目駐車場で復路のバスを待つ(2)(鶴岡市) 2013.08.22, 12:13 - 12:51 シロヨメナ?, ??,シロバナトウウチソウ,??,アキアカネ,ノリウツギ,コミネカエデ?,??,ナンブタカネアザミ? |
Part XVIII: | 月山八合目駐車場〜羽黒山山頂〜鶴岡駅(庄内町/鶴岡市) 2013.08.22, 12:51 - 18:17 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2013.08.23-08.28 |
月山八合目にある
弥陀ヶ原
を訪れた。
ここを訪れるのは今回で7度目(
2005.07.10,
2006.08.03,
2009.08.26,
2010.08.28,
2011.07.18,
2012.08.22,
2013.08.22)だ。
今回は従来といくつかの点で違いがある。 まずスタート地点と時間が変わった。 従来は駅前から07:02発の羽黒山頂&月山八合目行きのバスに乗車したが, 今回は始点の鶴岡エスモール(駅のすぐ近くにある)から乗車した。 また,これまでより1時間早い06:00ちょうどに出る始発のバスに乗車した(注1)。 これは,今回は弥陀ヶ原以外に訪れるポイントが従来より多めになる予定だったからだ。 しかし,実際には,予定していた2ケ所(弥陀ヶ原東斜面,南西端から下っていくルート)の入口に ロープ柵が張られていたため,進入するのを躊躇してしまった(注2)。 その結果,予定よりも早めに採集作業が終ってしまった。 他にすることがないので,1時間以上八合目駐車場でバス待ちをするしかなかった。 前回(2012.08.22) は,弥陀ヶ原以外に 旧参道沿いにある傾斜湿原 を訪れて,そこにあるいくつかの池塘で採集したが, その後,航空写真を見て,国土地理院の地図には描かれていない別の参道(?)らしき道が,前回歩いた旧参道の北側にあることに気づいた。 その周辺にもたくさんの池塘がある。 問題はどうやってその参道らしき道へ入るかだが,前回の旧参道のように車道側にはそれらしき入口はなかった。 しかし,航空写真をよくよく見ると,前回歩いた旧参道の途中から北側を通る参道らしき道へ伸びる接続ルートがあった。 そこで前回同様,いったん旧参道へ入った後,薮漕ぎをしてその接続ルートへ入った。 歩いてみると,接続ルートは深く抉れていて,これまでに多くの人が歩いたことを示していたが, 肝腎の北側のルートは最初は抉れた踏跡があったが,斜面を上がるにつれ次第に一面が草で覆われていて踏跡がわからなくなった。 これは後になってわかったことだが,航空写真に写っていた参道(?)らしき道とは別に,旧参道沿いに発達した潅木地帯に沿って 別の細い踏跡があった(これは細すぎて航空写真ではわからない)。 その先は雪渓の残る斜面を上がって弥陀ヶ原へと向っていた。 この斜面は弥陀ヶ原側から何度か訪れたことがあるが,なぜそこへ降りる道があるのか,これまではわからなかった。 しかし,今回,斜面の下側に参道(らしき道)があるのを知り,ここも月山へ向う登拝道のひとつだったことを理解することができた。 今回歩いた参道(?)らしき道の周辺は,前回訪れた旧参道沿いの傾斜湿原と同様, 足下はかなり固く締まっていた(=ぬかるんでいない)。 生えているのはゴワゴワした草ばかりで,弥陀ヶ原で目にする花々は,ここではほとんど見られなかった。 また,そこにある池塘の多くでカワモヅクが大量に増殖していた。 カワモヅクは,名前の通り,川など澄んだ水のある場所を好む(例:青森県にある毛無岱では, 木道沿いの沢で大量繁殖していた)。 今回訪れた場所を含めた旧参道沿いは傾斜湿原なので,雪解け時,遅くまで大量の水の流れがあるはずで, それがカワモヅクを繁殖させやすくしているのではないかと思われる。 しかし,その分,他の原生生物は池塘の外へ流しだされやすい。 実際,カワモヅクは大量にいたが他の原生生物は種数,細胞数ともに少なめだった。 注1:その結果,当然ながらいつもより1時間早く月山八合目に着いた。 そのせいかどうかはわからないが,今回は非常にくっきりした写真が撮れた。 到着してから1時間もすると次第に雲が多くなり,訪問者も多くなり,従来と同じ状態になった。 これまで訪れたかぎりでは,毎回,昼頃からは雲が多くなったが, ここ(弥陀ヶ原)での写真撮影は,早ければ早いほど良いようだ。 注2:通常,ロープ柵があればそこは立入禁止のはずだが,弥陀ヶ原の場合はかならずしもそうではない。 たとえば, 弥陀ヶ原と昨年歩いた旧参道との合流点 にもロープ柵が張られているが, 旧参道の反対側(車道側との合流点)にはロープ柵はなく, しっかり道標まである。 ロープ柵のある弥陀ヶ原側にも「←至 月山旧参道,七合目 合清水小屋跡」と書かれた大きな道標が設置してある。 これらのことから,ロープ柵は一般の訪問客に対してのもので, 旧参道を歩く人(多くは修験者の方々だが,一般の登山者もいる)が通行するのは可能で, そのために道標が設置されていると「解釈」できる。 ロープ柵には,旧参道を通る際は「自己責任」で(=怪我等をしても他人のせいにはできない)という意味も込められているはずだ。 同じように,一昨年(2012.08.22)訪れた 御浜池へ向う遊歩道の入口 にもロープ柵がある。ここもその先には東補陀落という修験道の聖地があるので,当然ながら修験者の方々は歩いているはずで, その先にある御浜池を訪れる登山者もいる。 したがって,そういう見方からすると,今回進入するのを躊躇した 弥陀ヶ原の南西端から南へ下っていくルート(おそらくもう一つの修験道の聖地,西補陀落へ向うのではないかと推測している) も「自己責任」で通ってよいのではないかと解釈できるのだが・・・。 ただし,弥陀ヶ原東斜面の方は,昨年まではロープ柵がなかったので,自由に出入りできた。 しかし,木道の先端部まで行って東斜面を眺めて引き返す訪問者が多いためだろうが,木道の先端部付近が広く裸地化している。 その先が急傾斜なので雨風によりかなり侵食が進んでいるので,湿原保護のために今回から立入りを禁止したのだろう。 よってここに限っては全面的に立入禁止と解釈できる。 結果として東斜面を歩くルートも閉鎖されてしまったことになるのだが・・・。 |