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2013.08.22, Part XII

月山旧参道沿いに点在する池塘(2)

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:05
1枚目:踏跡の右手(南)にも細長い池塘があった。 が,ここはさきほど採集した池塘に近いので採集しないことにした。 なにしろ,この先にもたくさんの池塘があるはずなので, 採集を控えめにしないと途中でサンプリングチューブが無くなってしまう恐れがあるからだ。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:05-10:06
1,2枚目:細長い池塘近くから北側をパノラマ撮影。 北側にもいくつかの池塘があった。左手前(1枚目)の池塘は干上がっている。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。 既述したように,現在地を示すポインタは実際よりやや北にずれている。 よって正確な現在地はポインタのやや南(下)になる。 ポインタを下にずらすと,たしかに現在いる細長い池塘の右(北)端近くに来る。

近くにある干上がった池塘(庄内町),10:06

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:06
北へ向って進むとやや大きな池塘がある。 これは航空写真だと踏跡の左脇にある楕円形の池塘のはず。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:06-10:07
1枚目:楕円形の池塘の手前?に小さな池塘があった。 2枚目:ここには カワモヅク(Batrachospermum) の姿がない。 ここで採集(旧参道北側の池塘-03)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, フセツボカムリ( Centropyxis constricta), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.), ディアフォロドン(Diaphoropodon), 珪藻各種, ブルボケーテ(Bulbochaete), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. pronum), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. oblongum), ホシガタモ( Staurastrum brebissoniiS. hystrix), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シアノセカ(Cyanothece, Syn. Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria sp.), ワムシ, ミジンコ,

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:07-10:08
1〜3枚目:楕円形の池塘の南端から周囲をパノラマ撮影。 4枚目:航空写真によればこの辺が一番池塘が多い場所だ。

旧参道北側 に点在する池塘(庄内町),10:08-10:09
1枚目:まずは今いる楕円形の池塘の南端で・・・ 2枚目:採集(旧参道北側の池塘-04)。 ここも水底は カワモヅク(Batrachospermum) で一面覆われている。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), リピドデンドロン(Rhipidodendron), ディフルギア( Difflugia elegans), トリボネマ(Tribonema minus), 珪藻各種, ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), ブルボケーテ(Bulbochaete), サヤミドロ(Oedogonium), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum brebissonii), イボマタモ( Euastrum crassumE. pinnatum), ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), カワモヅク(Batrachospermum), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidusChroococcus sp.), シアノセカ(Cyanothece, Syn. Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ワムシ, ミジンコ,

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:10
1〜3枚目:楕円形の池塘の北東側へ移動してパノラマ撮影。 手前に3つの池塘が並んでいる。奥にもいくつかあるようだ。

旧参道北側 に点在する池塘(庄内町),10:10
1〜3枚目:中央の一番大きな池塘に近付いてパノラマ撮影。 池塘の北側にも別のやや大きな池塘がある。形はやや崩れている。 あそこへ近付いてみることにした。大きな池塘の西側を通って近付いた。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:11
1〜3枚目:大きな池塘の北側にある形がややくずれた池塘。 4枚目:現在位置を確認。 既述したように,GPSのポインタは実際より北側(北北西〜北の中間くらい)にずれている。 ポインタを下(正確には南南東)にずらすとこの池塘にくる。
2枚目:この池塘の北西端には,土手で仕切られたような形で小さな池塘がくっついている。 あそこで採集することにした。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:12, 10:12, 10:13, 10:14
1,2枚目:形がくずれたやや大きな池塘の北西にくっついている小さな池塘。 3枚目:ここには カワモヅク(Batrachospermum) の姿ない。原生生物相にも違いがあるかも知れない,と期待しつつ 採集(旧参道北側の池塘-05)。 4枚目:iPad mini で現在地を確認。 ここは湿原の北東縁に近い。北縁まで行ってみることにした。
観察された生物: マヨレラ(Mayorella), フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.), 大型Lesquereusia, ヘレオペラ(Heleopera), 珪藻各種, アステロコッカス(Asterococcus sp.), ブルボケーテ(Bulbochaete), ウネリマクラ(Docidium undulatum), カメガシラモ(Tetmemorus laevisかなり小型), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. polymorphum), イボマタモ( Euastrum crassum), クロオコッカス(Chroococcus pallidus), メリスモペディア(Merismopedia), Hapalosiphon, ミジンコ, イタチムシ, クマムシ,

湿原北東縁からの眺め(庄内町),10:15
1〜3枚目:北縁近くに立ってパノラマ撮影。
2枚目:現在地から北北東の眺めだが,下方に小さな池がある。あそこは標高1162m付近にある池だ。 緯度的には東にある御浜池とほぼ同じ。ただし,地図には名前がない。 池の右に三角形に尖った小ピークがある。あそこは藁田禿山(標高 1213 m)。 藁田禿山の右に道らしきものが見える。あそこは御浜池へ向うルートの途中だ。 藁田禿山の右手前にある岩場が東補陀落(ひがしふだらく)。藁田禿山の先を東へ下ると御浜池に到達する。 3枚目:前方に見える高台のような場所が剣ヶ峰だ。 御浜池へ向うルートはあの上を通って藁田禿山へ降りるようだ。
なお,画面ではわかりずらいが,手前の草原と剣ヶ峰手前の湿原?の間に深い溝がある。 この後,その溝にある雪渓を眺めることになる。
4枚目:iPad mini をチェック。 何度も繰り返しているが,GPSのポインタは実際より北ないし北北西にずれている。

Part XIII: 月山旧参道(〜雪渓沿い)
2013.08.22, 10:17 - 10:29