HOME | 研究資料館 | 地域検索 | 採集の記録 | 2013 . 08 . 22 | お知らせ

2013.08.22, Part XIII

月山旧参道(〜雪渓沿い)

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:17-10:18
1〜3枚目:元来たルートを辿って南へ移動。踏跡を探す。 4枚目:iPad mini をチェック。 既述したように,GPSのポインタは実際より北ないし北北西にずれている。 とすれば,この辺に踏跡が見えてよいはずだが,一面草茫茫で踏跡らしき場所は見当たらない(注)。

注:後でわかったのだが,この先にある雪渓を眺めた後,戻る途中には細いがハッキリした踏跡があった。 それは前方に見える薮に沿って続いていた。 航空写真に写っている踏跡とは別の場所だ(細いので航空写真には写らなかったのかも)。 雪渓のある斜面沿いを通って弥陀ヶ原→月山へと向うにはこちらの方が近道だ。 一方の池塘地帯を通る踏跡は,やや遠回りなので歩かれなくなり,消滅しつつあるようだ。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:18
1〜3枚目:パノラマ撮影。 また,北側に池塘が現れた。池塘に引き寄せられるように北よりに移動。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:18-10:19
1枚目:潅木地帯の間に馬蹄形の池塘があった。 2枚目:ここにも水底には カワモヅク(Batrachospermum) の姿があった。 量はそれほど多くないが。
1枚目:前方の窪地にやや大きな池塘がある。 あそこがこの辺でもっとも南にある池塘のようだ。他とやや離れているので原生生物相が違っているかも知れない。 期待して,あそこまで行ってみることにした。 右側の池塘と潅木地帯の間を通って前方の池塘へ。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:19
1〜3枚目:窪地にあるやや大きな池塘をパノラマ撮影。 2枚目:大きな池塘の手前に小さな形のくずれた池塘がある。あそこで採集することにした。

旧参道北側に点在する池塘(庄内町),10:19, 10:20, 10:21
1枚目:大きな池塘とその右手前にある小さな池塘。 2枚目:ここは カワモヅク(Batrachospermum) の姿はない。 ここで採集(旧参道北側の池塘-06)。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。 GPSのポインタは北北西にずれている。南南東へずらすとちょうど今いる場所にくる。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ディフルギア( Difflugia bacillariarum), アミカムリ(Nebela carinata), ディアフォロドン(Diaphoropodon), ミカヅキモ( Closterium abruptum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus)多数, ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ,

湿原北東縁からの眺め(庄内町),10:22
1〜3枚目:さきほどと同様,湿原の縁から北〜東〜南東をパノラマ撮影。 2枚目:標高1162m付近にある池とその右隣の藁田禿山(標高 1213 m)が見える。 藁田禿山の右側には東補陀落&御浜池へむかうルートが見える。 かなり険しそうだ。 しかし,ここからでもあれだけハッキリ見えるということは,かつてはかなり大勢の人があそこを行き来した,のだろう。 ちなみに,下段は昨年(2012.08.22),御浜池へ向うルートの途中にある「のぞき」から撮影したもの。 撮影位置は今回より南東側で,右に見える剣ヶ峰の東側から撮影している。
3枚目:湿原の東縁に近いので溝にある雪渓が見えるようになった。


2012年08月の様子(2012.08.22,09:46-09:47撮影)。

標高1162m付近にある池と雪渓を望遠撮影(庄内町),10:22-10:23
1枚目:御浜池と同様,池端は裸地で大きな岩がゴロゴロしている。源泉生物はいそうにない。 2,3枚目:雪渓が大きく割れている。 この時は聞こえなかったと思うが, この後,さらに近付くと雪渓の下でザーザーという水音がしていた。

iPad mini で現在地を確認(庄内町),10:23
既述しているように,GPSのポインタは実際より北北西へずれていることに注意。

北縁に沿って南へ移動(庄内町),10:25
1枚目:ゆるいのぼり坂を進む。 2,3枚目:わずかだが ミヤマリンドウGentiana nipponica,リンドウ科 リンドウ属)。 が咲いていた。

坂を上がりきると,やっと踏跡が見つかった(庄内町),10:27
池塘がある付近では草原で踏跡が見えなくなっていたが,この辺は草丈も低く量も少ない。 踏跡を辿って進んでみることにした。

急斜面の手前でパノラマ撮影(庄内町),10:28
眼前には雪渓がある。この時期でもまだこれだけ残っている,というのはいかにも月山らしい。 下段は一昨年の07月に弥陀ヶ原側からこの溝?の東縁に沿って降りてきた際に,この辺を撮影したものだ。 今より1ヶ月前なので,この時は弥陀ヶ原のすぐ近くまで雪渓があった。 その時に比べると雪渓はだいぶ下がって量も少なくなっている。当然だが。
3枚目:斜面は南南東(ないしほぼ南)に向って続いている。 あの先に弥陀ヶ原がある。その奥に見えるのが月山だ。 踏跡は手前の急斜面を斜めに降りて(画像に写っている),後は雪渓のある溝の縁に沿って上がっていくようだ。


2011年07月の様子(2011.07.18,09:38撮影)。
これは一昨年,雪渓の対岸から今いるあたり(1枚目)を撮影したもの。 画面左に雪渓近くへ降りる遊歩道が見える。 この時の撮影位置は上段の3枚目付近(のはず)。あそこからこの辺を写している。

急斜面の両側に広がるニッコウキスゲの群生(庄内町),10:29
1,2枚目:斜面の左(北)側。2枚目:やや望遠にして撮影。 3,4枚目;斜面の右(南)側。4枚目:やや望遠にして撮影。 この辺は雪が多いので ニッコウキスゲ(ゼンテイカ,Hemerocallis middendorffii var. esculenta) の開花も遅れるようだ。

Part XIV: 月山旧参道(雪渓沿い〜元へ戻る)
2013.08.22, 10:29 - 10:39