福島駅〜土湯温泉〜幕滝駐車場〜幕滝探勝遊歩道(幕川温泉〜てんぷう橋〜第1木橋〜第2木橋〜しらかば橋〜麦平分岐)〜麦平〜高山東尾根を下る(途中で道に迷う)〜麦平分岐〜高山登山口〜男沼林道〜支線〜不動湯温泉玄関入口〜荒川大橋〜土湯温泉バス停〜福島駅(09:10 - 19:46)
Part I: | 福島駅〜土湯温泉〜幕滝駐車場〜幕滝探勝遊歩道入口(福島市) 2014.07.26, 09:10 - 10:52 |
Part II: | 幕滝探勝遊歩道(幕川温泉〜てんぷう橋〜第1木橋)(福島市) 2014.07.26, 10:52 - 11:08 オオウバユリ, アキアカネ? |
Part III: | 幕滝探勝遊歩道(第1木橋〜第2木橋〜しらかば橋〜麦平分岐)(福島市) 2014.07.26, 11:08 - 11:16 |
Part IV: | 麦平へ(1)(福島市) 2014.07.26, 11:16 - 11:30 ヤマソテツ, ホソバナライシダ? |
Part V: | 麦平へ(2)(福島市) 2014.07.26, 11:31 - 12:03 ムシカリ, コメツガ |
Part VI: | 麦平へ(3)(福島市) 2014.07.26, 12:05 - 12:33 ゴゼンタチバナ, マイヅルソウ,??,アキアカネ,?? |
Part VII: | 麦平(1)(福島市) 2014.07.26, 12:36 - 12:50 コバイケイソウ |
Part VIII: | 麦平(2)(福島市) 2014.07.26, 12:50 - 12:59 コバイケイソウ, コバギボウシ,??,トンボソウ,ワタスゲ,チングルマ,モウセンゴケ |
Part IX: | 麦平〜高山東尾根を下る(1)(福島市) 2014.07.26, 13:00 - 13:15 コバイケイソウ, ゴゼンタチバナ |
Part X: | 高山東尾根で道に迷う(福島市) 2014.07.26, 13:16 - 14:01 |
Part XI: | 高山東尾根を下る(2)(福島市) 2014.07.26, 14:02 - 14:43 |
Part XII: | 高山東尾根を下る(3)(福島市) 2014.07.26, 14:44 - 15:39 |
Part XIII: | 高山東尾根〜麦平分岐〜高山登山口〜(福島市) 2014.07.26, 15:40 - 16:31 オオイタドリ, ヤグルマソウ |
Part XIV: | 男沼林道を下る(福島市) 2014.07.26, 16:33 - 16:59 トリアシショウマ, ヤマユリ |
Part XV: | 男沼林道〜支線を通って不動湯温泉へ(福島市) 2014.07.26, 17:00 - 17:23 オカトラノオ, ヤマアジサイ |
Part XVI: | 不動湯温泉玄関入口〜荒川大橋近くの車道(福島市) 2014.07.26, 17:29 - 18:12 ヤマアジサイ |
Part XVII: | 荒川大橋〜土湯温泉バス停〜福島駅(福島市) 2014.07.26, 18:13 - 19:46 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2014.07.27-07.31 |
しばらく前からの懸案だった「麦平」を訪れた。
予定 麦平は吾妻連峰の一部である高山(標高 1805.1m)の南斜面の途中にある。 地形的に 枯木沼湿原 に似ているので,ここにもたくさんの原生生物がいるのではと期待して訪れることにした。 麦平へは3方向 1)鳥子平 から高山を越えて南下する(標高差 200mの登りと300mの下り), 2)幕川温泉(幕滝)から麦平へ(標高差 250mの登り), 3)男沼林道から高山の東尾根を延々歩く(標高差 800〜1000m), からアクセスすることができる。 どのコースにも一長一短があり,また情報不足の部分も多くあり,なかなかベストのルートが決まらなかった。 散々考えた挙句,以下のような計画を立てた。 往路: 1. 福島駅からは土湯温泉行きの路線バスに乗車。土湯温泉のバス停で下車 (840円,定刻10:10→実際10:17,7分遅れた), 2. あらかじめ頼んでおいたタクシーで幕滝駐車場まで移動 (20分くらい?と予想したが実際には35分かかった,7100円,予想10:30着→実際10:51着), 3. そこから歩き始めて麦平へ向う (1時間半弱と予想したが,実際には1時間50分かかった,予想12:00着→実際12:41着)。 復路: 1. 麦平から幕滝駐車場まで戻り,そこから往路タクシーで通った道を歩いて鷲倉温泉バス停へ (およそ 3km,予想では2時間弱), 2. 鷲倉温泉から吾妻スカイラインを通る高速バス(急行スカイライン循環)で浄土平へ移動 (13:56-14:30), 3. 浄土平での乗継ぎには1時間余の待ち時間(14:30-15:40)があるので, その間に周辺を探索 (前回,2013.07.21 訪れた場所やまだ訪れていない場所を歩く), 4. 急行スカイライン循環で福島駅に戻る(15:40-16:55)。 という具合である。 実際は・・・ しかし,スタートが20分遅れた上(予想10:30→実際10:51), 実際には幕滝駐車場から麦平分岐までも意外と時間がかり,麦平に着くのが予定より40分以上遅れてしまった(予想12:00着→実際12:41着)。 そこから鷲倉温泉のバス停まで戻るとなると,急行スカイライン循環(鷲倉温泉 13:56発)に乗遅れるのは確実だった。 そこでどうしようかと考えた。 高山東尾根を下ることにした 今になって考えれば,麦平から高山に上がって 鳥子平 へ行けば(約2時間? 15:00頃着く?), そこでバスに乗れなくても,歩いて 浄土平 へ向っても,浄土平から出る復路のバス(15:40発)には間に合ったかも知れない(注1)。 しかし,高山はまだ登ったことがないので本当に間に合うか確信が持てない。 そこで,どうせならば,このまま東尾根を降りて土湯温泉まで行けば,そこから福島駅行きのバスを利用するか,最悪, タクシーを利用すれば戻れるはずと考えた。 ただし,このコースは距離が長い。 事前の調査によると,男沼近くにある高山登山口というところまでで3時間はかかるらしい。 そこからさらに土湯温泉まで降りるとなるとさらに1時間以上かかるはずだ。 となると土湯温泉に戻るのは,早くても17:00過ぎになってしまう(実際は途中で40分近く迷ったので5時間以上かかった,13:09-18:24)。 これだと確実に予定した復路の新幹線(やまびこ157号,17:16発)には間に合わない。 しかし,すでに予定を大幅に過ぎてしまったので,新幹線のことは諦めるしかない。 事前の調査では,この東尾根を下るルートは途中に険しい場所はなく,単調な下り坂が延々続くはずだった。 あとはその単調さにひたすら耐えればいずれは土湯温泉に到達すると考えて,13:09,このルートへ入った。 遭難しかかった,,, ところが意外だったのは,ルートに入ってほどなく至るところに大きな倒木があって踏み跡がわからなくなっていたことだ。 それでも当初は赤色のテープが続いていたので,それを目指してしばらく歩いたのだが,途中でそれも見当たらなくなった。 しかも,あとでGPSの歩行記録を見ると,それまで続いていた踏み跡も地図に描いてあるルートから外れていた。 途中で引き返そうかとも思ったが,すでにだいぶ進んでしまったし,そもそもルートが地図通りでないので, 地図があまりあてにならない。 途中で地図にあるルートから東へ外れていたので,元へ戻ろうと西を目指して進んだつもりだったが, 倒木や大きな岩,笹薮を回避して進むうちに,いつのまにか,ふたたび東へ向かっていた,といったことを何度もくり返してしまった。 これにはゾッとした。 次第に焦りだし,途中から笹薮も気にせずそのまま突き進んだこともあった。このままだと転倒などで怪我をする恐れもある。 そうなっては本当に遭難してしまいそうで,ますます焦った。 とりあえず地図にあるルートへ出ようと再々度歩きだし,倒木や岩があってもなるべく迂回せずに直進したところ, やっと踏み跡を発見することができた(結局,44分,13:13-13:57ほど山中を彷徨った,注2)。 そこからも途中にたくさんの倒木があったが,大木は少ないのでルートが消えている場所はなかった。 後は,延々と下り坂を歩いて高山登山口へ着いたのが16:17(麦平をスタートして3時間余,注3)。 さらにそこから下って男沼林道のゲートに着いたのが17:11(4時間後)。 そこからさらに土湯温泉街にあるバス停に戻ったのが18:24 (麦平をスタートして5時間15分後)だった。 注1: 以前(2009.06.14),鳥子平から浄土平まで 歩いたことがある。 その記録を見ると,途中で 栂平 に寄り道した時間を除いても,50分以上かかっている。 急げばギリギリ間に合っただろう,という程度だ。このコースもヤバイ。 注2:ルートに復帰できた後,フと気がつくとそれまで手に持っていた登山用の杖が無くなっていた。 必死で歩き回っていたので,落としたことに気付かなかったようだ。 また,それまでベルトにはさんでいたコマゴメピペットの先端が折れていた。 どこかで岩に打ち付けて割れてしまったようだ。 それすらどこだったが全く覚えていない。 命が助かっただけ幸いと思うしかない。 後で調べると,このルートを何度も通っている人は,この麦平近くの樹林帯は踏跡がわずかなので, 雪が降り始めると道がわからなくなるそうだ。その場合は,途中で引き返すこともあるという。 もともと踏跡がわずかなところに大量の倒木が起きたことでルートが完全に消滅してしまったようだ。 注3:途中で44分彷徨ったのを除けば,実質かかった時間は2時間半余。 かなりゆっくり歩くしか無かったが,その割りには早く着いたようだ。 |