盛岡駅〜大更駅〜遊々の森(奥の牧場〜ブナの駅)〜大更駅〜盛岡駅 (08:47 - 16:50)
Part I: | 盛岡駅〜大更駅へ(盛岡市/滝沢市/盛岡市) 2016.06.19, 08:47 - 09:58 |
Part II: | 〜大更駅〜安比高原/遊々の森(盛岡市//八幡平市) 2016.06.19, 10:01 - 10:53 アズマギク |
Part III: | 遊々の森/奥の牧場(1)(八幡平市) 2016.06.19, 10:54 - 11:07 モリアオガエル, レンゲツツジ |
Part IV: | 遊々の森/奥の牧場(2)(八幡平市) 2016.06.19, 11:07 - 11:16 エゾイトトンボ?, レンゲツツジ,アズマギク,シロバナニガナ?,ヤマドリゼンマイ?,オオカサスゲ? |
Part V: | 遊々の森/奥の牧場(3)(八幡平市) 2016.06.19, 11:17 - 11:28 モウセンゴケ, アズマギク,ウマノアシガタ,ミツガシワ |
Part VI: | 遊々の森/奥の牧場(4)(八幡平市) 2016.06.19, 11:29 - 11:45 ヤチカワズスゲ, ?? |
Part VII: | 遊々の森/奥の牧場(5)(八幡平市) 2016.06.19, 11:47 - 11:59 ヤチカワズスゲ, ??,,オオヌマハリイ |
Part VIII: | 遊々の森/奥の牧場(6)(八幡平市) 2016.06.19, 11:59 - 12:10 オオヤマフスマ, レンゲツツジ |
Part IX: | 遊々の森/奥の牧場〜ブナの駅へ(1)(八幡平市) 2016.06.19, 12:11 - 12:20 アズマギク, オヒルムシロ,ミツガシワ |
Part X: | 遊々の森/奥の牧場〜ブナの駅へ(2)(八幡平市) 2016.06.19, 12:21 - 12:33 サギスゲ, ?? |
Part XI: | 遊々の森/奥の牧場〜ブナの駅へ(3)(八幡平市) 2016.06.19, 12:36 - 12:52 ハンゴンソウ, オオヤマフスマ,ミズナラ,ハウチワカエデ?,フキ,タニウツギ,ハンゴンソウ,ウマノアシガタ,ホウ,?? |
Part XII: | 遊々の森/ブナの駅(1)(八幡平市) 2016.06.19, 12:52 - 13:05 ナナカマド, ブナ,ヤグルマソウ,??,オオヌマハリイ |
Part XIII: | 遊々の森/ブナの駅(2)(八幡平市) 2016.06.19, 13:05 - 13:17 オオヌマハリイ, ハシブトガラス?,??,ヤマドリゼンマイ?, |
Part XIV: | 遊々の森/ブナの駅(3)(八幡平市) 2016.06.19, 13:18 - 13:39 ゼンマイ, ヒカゲノカズラ,ヤナギラン,レンゲツツジ,??,ハンゴンソウ,スズラン |
Part XV: | 遊々の森/ブナの駅〜大更駅(八幡平市) 2016.06.19, 13:43 - 15:24 ヤマオダマキ, シラン |
Part XVI: | 大更駅〜盛岡駅(八幡平市//盛岡市) 2016.06.19, 15:27 - 16:50 エゾアカヤマアリ |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2016.06.20-06.25 |
2年ぶりに八幡平の北東にある
安比高原 を訪れた。
安比高原を最初に訪れたのは3年前の
2013.05.18。
2度目は翌年の 2014.07.06。
よって今回が3度目になる。
安比高原を選んだのは,関東以南が梅雨この時期は,東北(とくに北東北)が比較的晴れる機会が多いためだ。 ただし,この日は全国的にあまり天気がよくなかったので,さすがに安比高原も雲が多めだった。 また,関東の貯水ダムは小雨のため貯水量が下がり,つい最近,給水制限が始まったばかりだ。 安比高原も水が少なめかと当初は心配したが,幸い,例年通りしっかり水があった。 乗車したタクシーの運転手によると,前日か前々日には雨が降ったらしい。 実際,林道のあちこちにも水たまりができていた。 今回の採集では,これまで以上にたくさんの原生生物が観察できた。 とくに 共生藻を持つ小型のラッパムシ(Stentor fuliginosus) は,高原に点在するほとんどの池にたくさんいた。 それ以上に驚いたのは,数は少なめだが,現在研究中の 共生藻を持つ大型のラッパムシ(Stentor pyriformis) もいたことだ。 S. pyriformisは標高1500前後の八幡平にはたくさんいるが,標高の低い(900m前後)この安比高原で観察できたのは初めてだ (注1)。 小型のS. fuliginosusも八幡平にいるにはいるが,細胞数は,大型のS. pyriformisに比べて圧倒的に少ない。 ただし,S. pyriformisが観察できたのは,S. fuliginosusがとくにたくさんいた池だけだった。 他の池ではS. fuliginosusはたくさんいたが,S. pyriformisはまったく観察できなかった。 これは何を意味するのだろう? 注1: 八幡平の西(秋田県)側では(詳しくは北西側), 大谷地(標高 1080m)と 大沼湿原 (標高 950m) でS. pyriformisが観察できている(注1の注)。 ただし,細胞数は,ここと同様,わずかだった。 また,八幡平の南には, 裏岩手縦走路(畚岳登山口〜石沼)があるが, ここでもS. pyriformisが観察できている。 これらにより,S. pyriformisは八幡平の西〜南〜東,標高1000m付近から上のエリアに広く生息している ことがわかる。北側については,草の湯(標高 1112 m)の北側に名称不明の湿原(標高 1019 m)があるが, ここは到達不可で,他には目立った湿原は見当たらない。 そこから先(北)は秋田と岩手の県境になっている山々が続いている場所(標高は 1000 m以下)で,深い谷が多い。 生息場所を確認するのはむずかしそうだ。 S. pyriformisが観察できているエリアで,もっとも北に位置するのは,現在のところ, 上記の 大谷地(標高 1080m) になる。 注1の注:ただし,これらが観察されたとする記録はやや古いので, S. fuliginosusと混同している可能性が若干ある。 現在では,実体顕微鏡でもS. pyriformisとS. fuliginosusを見間違うことはないが, 以前は両者の違いを十分に理解できなかったので,ときに誤認した可能性が否定できないからだ。 いずれ,再調査が必要だ。 今回の測定,および,観察結果
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