一ノ関駅〜厳美渓(バス停〜天工橋下流側〜天工橋〜天工橋上流)〜磐井丘陵を南へ(霜後の滝公園の先まで往復)〜厳美渓〜天工橋〜道の駅 厳美渓〜一関市博物館〜厳美渓〜一ノ関駅 (09:30 - 16:38)
Part I: | 一ノ関駅〜厳美渓バス停(一関市) 2015.07.05, 09:30 - 10:27 |
Part II: | 厳美渓(天工橋下流側)(一関市) 2015.07.05, 10:28 - 10:38 ジャゴケ, ??,ジャノヒゲ,オオバギボウシ,フジ,ネムノキ |
Part III: | 厳美渓(天工橋下流〜天工橋〜天工橋上流)(一関市) 2015.07.05, 10:38 - 10:53 ネムノキ, フジ,オニユリ,キショウブ,ナガコガネグモ?,?マツ |
Part IV: | 厳美渓(天工橋上流側)(一関市) 2015.07.05, 10:53 - 11:05 サジオモダカ, ??,?? |
Part V: | 磐井丘陵を南へ(1;厳美小・中学校前経由)(一関市) 2015.07.05, 11:05 - 11:17 ??, メキシコマンネングサ,??,ホタルブクロ,ドクダミ,ベニシジミ,マツバギク, ??,ヤマアジサイ? |
Part VI: | 磐井丘陵を南へ(2;竹沢ふれあいセンター前経由)(一関市) 2015.07.05, 11:17 - 11:32 ヒツジグサ, ウツボグサ,キツネノボタン |
Part VII: | 磐井丘陵を南へ(3)(一関市) 2015.07.05, 11:33 - 11:47 ヤマユリ, ウツボグサ,オカトラノオ?,ジュンサイ,ヒカゲチョウ? |
Part VIII: | 磐井丘陵を南へ(4)(一関市) 2015.07.05, 11:48 - 11:58 ジュンサイ, アカツメクサ,ジャノヒゲ,ヘラオオバコ |
Part IX: | 磐井丘陵を南へ(5;〜霜後公民館前〜もみじ橋)(一関市) 2015.07.05, 11:59 - 12:12 ネジバナ, ジュンサイ,??,ガマ?,ヤブカンゾウ?,?? |
Part X: | 磐井丘陵を南へ(6;霜後の滝公園)(一関市) 2015.07.05, 12:12 - 12:20 ベニシジミ, ??,?? |
Part XI: | 磐井丘陵を南へ(7)(一関市) 2015.07.05, 12:21 - 12:35 ジュンサイ |
Part XII: | 元へ戻る(磐井丘陵を北へ-1)(一関市) 2015.07.05, 12:36 - 12:59 ミツバアケビ?, ネムノキ,ツユクサ,ヤマグワ |
Part XIII: | 元へ戻る(磐井丘陵を北へ-2)(一関市) 2015.07.05, 13:03 - 13:23 ??, ヤマユリ,タケカレハ?,ヒメコウゾ?,イタドリ,キツネノボタン,ヒヨドリバナ?, ?? |
Part XIV: | 厳美渓〜天工橋〜道の駅 厳美渓〜一関市博物館(一関市) 2015.07.05, 13:23 - 14:47 |
Part XV: | 厳美渓〜一ノ関駅(一関市) 2015.07.05, 14:48 - 16:38 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2015.07.06-07.09 |
最近は,ほぼ毎日のように雨が降っている。
予報では土日とも全国的に天気が悪かったが,日曜日は北東北のみ晴れが混じった予報がでていた。
時間があれば,一泊二日で青森 or 秋田を訪れたかったが,なにかと忙しいので無理。 日帰りで訪れることができるのは,どうしても岩手県の盛岡以南になる(盛岡でも八幡平や安比高原だと日帰りは無理)。 先々週(2015.06.21), 西和賀町の湯川沼 を訪れたのもこのためだ。 今回はこれまでに何度も訪れている 厳美渓と, 以前から一度は訪れてみたいと考えていた 厳美渓の南(磐井丘陵というらしい)にある「ため池地帯」を目指した。 今回,とくに磐井丘陵を選んだのは,ここでハッチョウトンボが観察されている,という情報を最近になって知ったからだ。 ハッチョウトンボは,池ではなく湿地でよく見かけるトンボなので,ハッチョウトンボが生息しているということは, その近くに湿地があることを意味する。 また,磐井丘陵はもともとは農地に適さない貧栄養の土壌だったらしい。それが,近年になって土地が改良され 広く農地として利用されるようになった場所なのだそうで,とすれば,今でも鉱質土壌湿原のような場所が残っているかも 知れないと期待して,訪れることにした。 厳美渓 を訪れるのは,今回で10回目( 2011.08.20, 2011.10.20, 2012.06.03, 2012.07.28, 2012.10.07, 2013.04.13, 2013.06.24, 2013.09.09, 2014.09.02, 2015.07.05)だ。 訪れた厳美渓は,たくさんある岩盤の窪みできた水たまりのうち,小さなものはほとんどが干上がっていた。 また,これまで常に湿地性の草が生えていた窪みでは,水はあるのに草がすっかり姿を消していた。 替りににあったのは黒い土のみ。最初にここを訪れた時は,非常にたくさんの原生生物がいたのだが, 年々原生生物相の住みにくい環境に変わりつつあるようだ。 一方の磐井丘陵にあるため池群は,多くが予想通りだった。 池の周囲が樹木で囲まれ,その姿を見ることさえ難しい溜池が多かった。 池が見える場合でも,その池端は急に落ち込んでいて水際に近付くのは困難というか,危険な場所が多かった(すべて柵なし)。 無理をすれば近付けそうな場所もあったが, 水際が急に落ち込んでいる場合は,原生生物はあまり期待できないので,ほとんど採集しないで通り過ぎた。 今回は鋪装された農道というか車道沿いの溜池を中心に見て歩いたので,鉱質土壌湿原らしき場所はほとんど見当たらなかった。 次回訪れる際は,道路から外れた場所の荒れ地などを探してみたい。 切り通しのようになっている場所が一ケ所だけあったが,高い崖になっていて今にも崩れそうだった。 近くにいると危険なので,じっくり観察せずに通り過ぎてしまった。もう少し安全な場所があれば調べてみたい。 この磐井丘陵では,わずか三ケ所でしか採集できなかったが, いずれもたくさんの原生生物がいた。しかも,多くは高地の湿原にいるものと同じで, こういった農村地帯にこれだけの原生生物がいた,というのは驚きだった。 なかには,今回初めて観察した種類もいた。 鉱質土壌湿原ではなかったが,ここがもともとは貧栄養の土地であったことの結果かも知れない。 |