一関駅〜厳美渓(天工橋下流側)〜天工橋〜厳美公園〜磐井川左岸沿い〜長者滝橋〜磐井川右岸〜磐井川左岸沿い〜長者滝橋上流の磐井川左岸〜国道342号 厳美バイパス近くの磐井川左岸〜長者滝橋〜磐井川右岸沿いを東へ〜厳美渓バス停〜御覧場橋〜厳美渓バス停〜一関駅前〜吸川沿い〜一関駅東口周辺〜一関駅 (10:21 - 15:53)
Part I: | 一関駅〜厳美渓(天工橋下流側)(一関市) 2012.06.03, 10:21 - 11:31 |
Part II: | 厳美渓(天工橋下流側)〜天工橋(一関市) 2012.06.03, 11:32 - 11:44 ニガナ |
Part III: | 天工橋〜厳美公園(一関市) 2012.06.03, 11:45 - 11:53 キショウブ |
Part IV: | 厳美公園〜磐井川左岸沿い(天工橋の上流)(一関市) 2012.06.03, 11:54 - 12:06 |
Part V: | 磐井川左岸沿いを西へ(一関市) 2012.06.03, 12:06 - 12:16 ニガナ, オオハナウド,トチノキ |
Part VI: | 長者滝橋〜磐井川右岸(一関市) 2012.06.03, 12:17 - 12:24 |
Part VII: | 磐井川右岸〜磐井川左岸沿いを西へ(一関市) 2012.06.03, 12:24 - 12:33 |
Part VIII: | 長者滝橋上流の磐井川左岸(一関市) 2012.06.03, 12:34 - 12:47 |
Part IX: | 国道342号 厳美バイパス近くの磐井川左岸(一関市) 2012.06.03, 12:49 - 12:57 |
Part X: | 〜長者滝橋〜磐井川右岸沿いを東へ〜厳美渓バス停(一関市) 2012.06.03, 12:57 - 13:36 ヘビイチゴ, ムラサキサギゴケ,ヘラオオバコ,コノテガシワ?? |
Part XI: | 御覧場橋〜厳美渓バス停〜一関駅前〜(一関市) 2012.06.03, 13:39 - 15:01 |
Part XII: | 吸川沿い〜一関駅東口周辺〜一関駅(一関市) 2012.06.03, 15:01 - 15:53 ハシボソガラス, ドイツアヤメ?,オニゲシ(オリエンタルポピー),?? |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2012.06.04 - 06.05 |
昨年(2011)二度訪れた
厳美渓(一関市)を再び訪れた。
昨年訪れたのは8月と10月で,梅雨前のこの時期にはどうなっているかを知りたかったのが一番の理由。
また,今日は南東北以南は全国的に曇り,または,雨の予報が出ていた(注1)。 北東北と北海道だけ晴れ間があるということで,日帰りで行ける場所として厳美渓を選んだ。 ただし,盛岡付近は昼間晴れるが,岩手県の南部に位置する一関は終日曇りだった。 もしかすると,予報が外れて晴れてくれるかという期待もしたのだが,生憎,今回は予報通りの天気となった。 従来( 2011.08.20, 2011.10.20 )は,厳美渓を訪れた後,国道342号を通って須川高原へ向った。 しかし,今回は早起きするのがきつかったのと,この時期はまだ山へ行くのは早すぎるかも(注2),ということで須川高原へ行くのは止めた。 となると,厳美渓だけではすぐに終わってしまうので他に適当な採集ポイントはないかと探してみた。 近くにある船下りで有名な猊鼻渓はいくら探しても原生生物がいそうな場所は見当たらなかった。 他にないかと色々探したがなかなか見つからない。 出発前日になって,厳美渓は,観光地化されている天工橋周辺以外にも広がっており, とくに上流側(長者滝橋周辺)には天工橋周辺と同じくらいの広さの岩盤地帯(岩石段丘)があることに気づいた。 そこで,今回は従来通り天工橋周辺を訪れた後,長者滝橋周辺の「厳美渓」も訪れることにした。 結果は以下の通り。 天工橋周辺の厳美渓は,梅雨前ということでか,従来採集できた岩盤上の水たまりの多くは干上がっているか, 干上がりつつあった。前回の採集で原生生物が少なかった水たまりの多くは干上がっていた。 一方,比較的大きな水たまりで,原生生物がたくさんいた水たまりは,一部は干上がっているものの, やや水深のある部分には水が残っていて,そこには多数(種数)の原生生物がいた。 一方,今回始めて訪れた長者滝橋周辺の岩盤地帯は,川の水面との段差があまりなかった。 そのため,岩盤上には多数の水たまりがあったが,どれも水は澄み,底には砂があるばかりで原生生物はほとんどいなかった。 磐井川が増水すると,水を冠り,ほとんどが洗い流されてしまうのだろう。 この結果から,天工橋周辺は川との段差が十分にあること(=増水しても水を冠らない)が原生生物叢が豊かになった原因であることが ほぼ裏付けられたといえる。 注1:前日の土曜日は,比較的天気が良かった。しかし,色々用事があって土曜日に出るのは無理だった。 注2:これまでに何度か訪れている須川高原の採集ポイント(湿原の池塘など)には,原生生物があまりいない。 唯一,有望なのは秋田県側にある「 野鳥の森湿原」 なのだが,ここは奥深く(=訪問者が少ない),熊の糞がふんだんにある場所なのでこの時期に訪れるのは躊躇してしまった。 |