一関駅〜厳美渓〜須川温泉〜栗駒山登山口〜名残ヶ原〜苔花台〜三途の川〜産沼〜無名の沼〜三途の川〜苔花台〜名残ヶ原〜須川温泉〜一関駅 (08:34 - 17:07)
Part I: | 一関駅〜厳美渓(一関市) 2011.10.20, 08:34 - 09:31 |
Part II: | 厳美渓(1)(一関市) 2011.10.20, 09:32 - 09:49 |
Part III: | 厳美渓(2)(一関市) 2011.10.20, 09:50 - 10:03 |
Part IV: | 厳美渓〜須川温泉〜栗駒山登山口(一関市) 2011.10.20, 10:24 - 11:30 |
Part V: | 栗駒山登山道〜名残ヶ原(一関市) 2011.10.20, 11:31 - 11:40 ナナカマド |
Part VI: | 名残ヶ原(一関市) 2011.10.20, 11:41 - 11:53 |
Part VII: | 名残ヶ原〜栗駒山登山道〜苔花台(一関市) 2011.10.20, 11:53 - 12:06 ??, ナナカマド |
Part VIII: | 栗駒山登山道〜三途の川〜登山道(一関市) 2011.10.20, 12:08 - 12:24 |
Part IX: | 栗駒山登山道(一関市) 2011.10.20, 12:24 - 12:51 ハクサンシャクナゲ?, ナナカマド,?? |
Part X: | 栗駒山登山道〜産沼〜無名の沼(一関市) 2011.10.20, 12:52 - 13:07 |
Part XI: | 無名の沼〜登山道を下る〜苔花台(一関市) 2011.10.20, 13:07 - 14:07 |
Part XII: | 名残ヶ原〜登山口〜須川温泉(一関市) 2011.10.20, 14:07 - 14:36 |
Part XIII: | 須川温泉〜一関駅(一関市) 2011.10.20, 14:43 - 17:07 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2011.10.21-10.22 |
今回も木曜日の採集となった。
理由は,週末(土日)は全国的に(正確には採集にでかけられる範囲の)天気が良くないという予報が出ていたため。 また,今週は水曜日までは全国的に天気が良かったが,木曜日は関東から西(長野など)は曇りの予報が出ていた(実際そのとおりだった)。 南東北もあまり良くなかったが,北東北は「終日晴れ」の予報だった(これも当った)。 ということで,日帰りで行ってこれる場所として選んだのは, 先日(2011.08.20),意外にもたくさんの原生生物が観察できた 厳美渓(一関市)。 前回はたまたまバスの時刻表が変更されていたのを知らずに一関駅に向ってしまったため, 須川高原行きのバスが来るまでの時間潰しに,たまたま同じバス路線の途中にある厳美渓を訪れただけだった。 しかし,意外にもそこでは岩盤の上にある窪みにたまった水に たくさんの原生生物(しかも湿原に多くみられる種が多かった)がいた。 そこで,より詳細に調べてみようと思い,前回の訪問から間もないのだが,再度訪れることにした次第。 今回の主要な目的地はここになる(注1)。 ただし,厳美渓だけだとすぐに終わってしまうので,前回同様,須川高原までバスを乗継ぐことにした。 須川高原では 野鳥の森湿原・ 大仁郷湿原 はパスして,今回は久しぶりに 名残ヶ原を訪れることにした。 その後,前回考慮した名残ヶ原の近くにある 苔花台(たいかだい) を経由して東側から栗駒山へ向う登山道の途中にある 2つの池(1つは産沼,もう一つは現在のところ名称不明)を目指した。 予定ではギリギリ復路のバスまでに間に合うはずだった。 多少の余裕を持たせることにして,池に到達できなくても13:10になったらUターンして須川温泉まで戻ることにして登ったのだが, 予定通りピッタリ13:10までに2つの池を訪れることができた。 ただし,2つ目の(やや大きな)池は厚い潅木地帯に囲まれ岸辺に近付くことはできなかった。 須川高原に向うバスの車窓からは紅葉真っ盛りの景色が楽しめたが(注2), 終点の須川高原温泉周辺はすでに晩秋を迎えていた。 栗駒山の登山道沿いの木々はすでに葉を落としているものも多く,見晴らしが良くなっていた。 唯一,目立ったのは真っ赤な実をつけたナナカマドだが,これも実だけで葉はほとんど落ちていた。 まもなく冬だ。 注1:結果は期待通りだった。 すなわち,採集可能な岩盤の窪みにできた水たまりを(おおよそ)すべて調べてみたが, 隣り合う水たまりでも原生生物相は大きく異なっていた。 湿原でも隣合う池塘で原生生物相が異なる場合が多い。 これは池塘の形成には数百年,ないし,数千年の歳月がかかっていること, そして,隣り合う池塘の間で原生生物の行き来が制限されていることが主な原因と考えられる。 これと同じことが,この厳美渓の岩盤でも起きているのだろう。 また,原生生物の種類は,橋の下流側(岩盤に樹木が生えていない)よりも, 上流側(岩盤に土があり樹木が生えている)の方が多かった。 下流側は樹木が育っていないことから,時折完全に干上がることがあるのではと想像される。 干上がることで多くの原生生物が死に絶えてしまうので種数が増えないのだろう。 一方,上流側は樹木が育つだけの湿り気が保たれている訳で,水辺が干上がることがないのが幸いしていると思われる。 注2:厳美渓バス停から須川温泉行きのバスに乗車すると,車内には大勢の乗客がいた。 団体らしく賑やかに話していた。 写真撮影に適した座席はすべて埋まっていたので,往路では満足のいく写真は撮れなかった。 乗客のほとんどはバスが須川温泉に着くと,バス停前にある須川高原温泉に入っていった。 高原温泉で一泊してから翌朝栗駒山へ登るのだろう。 |