寄居駅〜上長瀞駅〜荒川左岸河川敷〜虎岩〜荒川左岸沿いの遊歩道〜岩畳〜長瀞駅〜寄居駅 (11:35 - 15:00)
Part I: | 寄居駅〜上長瀞駅〜荒川左岸河川敷(寄居町/長瀞町) 2013.03.09, 11:35 - 12:04 ??, オオイヌノフグリ |
Part II: | 荒川左岸河川敷(長瀞町) 2013.03.09, 12:04 - 12:23 |
Part III: | 虎岩〜荒川左岸沿いの遊歩道へ(長瀞町) 2013.03.09, 12:23 - 12:39 ネコヤナギ? |
Part IV: | 荒川左岸沿いの遊歩道(長瀞町) 2013.03.09, 12:39 - 12:54 ヒノキ |
Part V: | 岩畳南端(長瀞町) 2013.03.09, 12:55 - 13:13 ユキヤナギ, ヤマアカガエル? |
Part VI: | 岩畳南端〜中央部(長瀞町) 2013.03.09, 13:14 - 13:27 オオカマキリ?(卵塊), イラガ(繭) |
Part VII: | 岩畳中央部(長瀞町) 2013.03.09, 13:28 - 13:39 スミレ,キショウブ |
Part VIII: | 岩畳中央部〜北端(長瀞町) 2013.03.09, 13:41 - 13:53 |
Part IX: | 岩畳北端(長瀞町) 2013.03.09, 13:54 - 14:08 キタテハ, コガマ,ユキヤナギ |
Part X: | 岩畳北端〜長瀞駅〜寄居駅(長瀞町/寄居町) 2013.03.09, 14:08 - 15:00 イエネコ |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2013.03.10-03.12 |
また
長瀞町にある岩畳を訪れた。今年に入って3度目,昨年4月から訪れ始めて13度目になる。
今回は土曜日の採集となったが,理由は土曜日が「終日晴れ」,日曜日が「晴れのち曇り」(注1)の予報になっていたためだ。 結果は予報通りというか,予報以上の天気となった。 というのは,前日の予報では長瀞町の最高気温は22, 23℃だったが,実際は25℃近く(アメダスによると秩父で14:00に最高気温24.5℃を記録) まで気温が上昇した。 そのせいか,今日は非常に花粉の飛散が多かったようだ。 先週(2013.03.03), 先々週(2013.02.24) は輪行を行い長時間自転車で走り回ったが,花粉症の症状はまったく出なかった。 そのため今年はもう花粉症には苦しめられずにすむかと思っていたのだが, この日は往路の電車の中で眼のかゆみがあった。 上長瀞駅に着いて歩きだすと,今度は鼻水が出始め,次第に激しくなった。 凹凸の激しい岩場を歩くので足下を見ながら歩かなければならないのと,採集や写真撮影のために頻繁に前かがみになるなど, 常にうつむいた状態でいたのも災いして鼻水が止まらなくなった。 持参したティッシュペーパー4袋も使い果たし,長瀞駅で買い足さなければならなくなるほどだった。 なぜこうなったかについては,気温が急激に上昇したこと( 先週は最高気温9℃前後,先々週とそれ以前は最高気温 5, 6℃と低かったが,今日は最高気温がいっきに25℃弱まで上がった) も一因だろうが,長瀞は花粉が非常に多かった可能性がある。 というのは,長瀞で採集したサンプルを翌日,翌々日顕微鏡で観察すると,どのサンプルにもたくさんの花粉(注2)が混じっていた からだ(どれも割れて中身が溶け出していた)。わずか 0.01ccほどのサンプル中に数十個〜百個以上の花粉があった。 マスクを付けずに歩き回ったのでこれらを大量に吸い込んで花粉症を発症したのかも知れない。 花粉には苦しめられたが,訪れた長瀞は春の気配に満ちあふれていた。 芽吹いていたのはユキヤナギとネコヤナギ?くらいで景色としてはまだまだ冬のままだが, チョウが舞い,荒川左岸河川敷や岩畳の水たまりにはオタマジャクシ,ないし孵化直前のカエルの卵塊がたくさんあった。 次回長瀞を訪れるのは昨年の 初回(2012.04.15)同様, サクラの季節になりそうだ(休日は人出が多いので平日に行きたい)。 注1:日曜日(03/10)は採集したサンプルを観察するため大学へ向ったが, 正午過ぎ都心では最高気温 25.3℃を記録し3月としては観測史上最高となった。 しかし,私が地下鉄の駅を出て大学へ向った午後1時頃,北(ないし北東)から薄茶色の雲(煙霧というらしい)が急速に広がり出した。 その雲が上空にさしかかると同時に北東方向から非常に冷たい強風が吹き始めた。 それまでは25℃近かったはずだが,風が吹き出すと一気に冬の寒さに戻ってしまった。 アメダスの記録を見るとこの時は10℃前後気温が下がったらしい。さらに夜には5, 6℃まで下がったので 一日のうちに20℃近くも気温が変化するという異常な天気となった。 注2:ほとんどの花粉は割れて中身が飛び出していたが,その形状からするとスギではなくヒノキの花粉である可能性が高い。 ネットで水に浸かった花粉の顕微鏡写真を探したが,ほとんどが割れる前の状態か,割れた後のものは写真撮影の前の処理で変型していて生の状態がよくわからない。 ごくわずかあった花粉から出た中身の写真と見比べると,長瀞のサンプル中のものは,スギよりもヒノキにより近い。 ただし,ヒノキの花粉はスギ花粉に比べると飛散量は少ないらしいので,観察された量の多さからすると,ヒノキであると断定はできない。 |