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2013.02.10, Part IV

岩畳南端

ここが岩畳の南端付近(長瀞町),14:06
2枚目:右の斜面を通って高台へ上がる。 前々回(下々段)と時間的にはほぼ同じだが,比べると高台にある影の位置がだいぶ下がっている。 それだけ太陽の位置が高くなっている訳だ。


2013年01月の様子(2013.01.13,13:27撮影)。

2012年12月の様子(2012.12.09,14:10撮影)。

長瀞 岩畳南端(長瀞町),14:07-14:08
岩盤に上がったところで,西〜北〜東〜南をパノラマ撮影。
3枚目:岩の上に棒が立てられているが, 前回(2013.01.13) はあの近くの水たまりで採集した。 しかし,原生生物はあまりいなかった。今回は時間的にもやや余裕がないのでパスすることにした。


2013年01月の様子(2013.01.13,13:28撮影)。

2012年12月の様子(2012.12.09,14:11-14:12撮影)。

2012年11月の様子(2012.11.10,13:38撮影)。

長瀞 岩畳南端(長瀞町),14:08
棒が立っている岩の少し先にも水たまりがあった。前回は気づかなかったが・・・。 もしかすると,最近降った雪や雨でできた新しい水たまりかも知れない。 とりあえず近付いて確認してみることにした。
北側には大きな段差があるので,ダイレクトには近付けない。 少し南へ下がって岩場を降り,水たまりに近付くことにした。

長瀞 岩畳南端(長瀞町),14:08
一段降りてからふたたび北へ向う。

長瀞 岩畳南端(長瀞町),14:08, 14:08, 14:09, 14:11
1,2枚目:近付いてみると水底に泥はあるが,水垢(ないし藻塊)はまったくなかった。水は澄んでいる。 やはりごく最近できた水たまりのようだ。 3枚目:とりあえず採集(長瀞 岩畳,NT-34)。 4枚目:最近使いだした iPad miniの地図アプリ,「FieldAccess HD」。 外部GPS(XGPS150)を使い,国土地理院の25000分の1の地図上で現在地を確認・記録できる。 当初は上長瀞駅から現在地の記録をしようと考えていたが忘れてしまった。 遅まきながら,ここから記録を始めることにした。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas sp.)?, 小型鞭毛虫数種, 小型太陽虫, ユーグリファ(Euglypha sp.), トリネマ(Trinema sp.), ブレファリスマ(Blepharisma sp.), スチロニキア(Stylonychia mytilus), スティコトリカ(Stichotricha secunda), デキシオトリカ(Dexiotricha sp.), プルーロネマ(Pleuronema), 棘毛類繊毛虫, 珪藻各種, クロロモナス(Chloromonas), テトラバエナ(Tetrabaena sp., T. socialis?) , ネジモ(Spirotaenia beijerinckii), ネジモ(Spirotaenia obscura) -> Tortitaenia obscura, ミクロキスティス(Microcystis), ワムシ,

長瀞 岩畳南端,盛り上がった岩場を北へ進む(長瀞町),14:12
基本的には前回から変化なし。
2枚目:いつもの採集ポイントであるNT-02の水たまりが見える。


2013年01月の様子(2013.01.13,13:35撮影)。

2012年12月の様子(2012.12.09,14:12撮影)。

2012年11月の様子(2012.11.10,13:40撮影)。

長瀞 岩畳,NT-02に近付く(長瀞町),14:12
が,その前にこれまで通り,左(西)にあるNT-01へ。

長瀞 岩畳,NT-01(長瀞町),14:13
1枚目:こちらがNT-01。 2枚目:右側にさきほど撮影したNT-02の一部が見える。

長瀞 岩畳,NT-01(長瀞町),14:13
1枚目:前回にくらべると周囲の枯草の量が減り(注),替りに水位が上がっていた。 最近,雪や雨が降ったのが影響しているようだ。
2枚目:2013年01月の様子(2013.01.13,13:37撮影)。 3枚目:2012年12月の様子(2012.12.09,14:13撮影)。

注:「減った」というより,これまでピンと伸びていた枯草が折れ曲って背丈が低くなったので,減ったように見えるだけかも知れない。 いずれは,バラバラなり姿を消していくのだろう。

長瀞 岩畳,NT-01(長瀞町),14:13
前回まで中央にある岩が水面から顔を出していたが,今回は完全に水没していた。 かなり水位が上がったことがわかる。


2013年01月の様子(2013.01.13,13:37撮影)。 この時がもっとも水位が下がっていた。

2012年12月の様子(2012.12.09,14:14撮影)。 水位は11月とほぼ同じ。
1ヶ月前までは大量にあった藻塊が姿を消していた。皆分解されたか,一部は水底に沈んだのだろう。

2012年11月の様子(2012.11.10,13:41撮影)。
雨が少なかったのだろう,中央の岩が半分くらい露出していた。

2012年10月中旬の様子(2012.10.21,13:19撮影)。
秋に入ると,雨が多くなるため水位が回復,中央の岩はふたたび水没していた。

2012年08月の様子(2012.08.16,13:40-13:41撮影)。
夏の暑さと,雨が少なかったことで水位が下がり,中央の岩が露出していた。

これ以前(2012.04.15〜2012.07.22) のNT-01の様子はこちら

長瀞 岩畳,NT-01(長瀞町),14:14
1,3枚目:iPad mini で現在地を確認。 2枚目:こちらはGPS電波の受信状況。良好のようだ。 「高度:116m」これもかなり正確なはず?

長瀞 岩畳,NT-01(長瀞町),14:15
ここで採集(長瀞 岩畳,NT-01)
観察された生物: マルウズオビムシ(Peridinium), クリプトモナス(Cryptomonas sp.), 小型鞭毛虫数種, 小型太陽虫, ラッパムシ(Stentor roeseli), コレプス(Coleps hirtus), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, シヌラ(Synura), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), グロエオモナス(Gloeomonas tecta), クンショウモ(Pediastrum angulosum), イカダモ(Scenedesmus quadricauda), Quadrigula chodatii, ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), サヤミドロ(Oedogonium), ツヅミモ( Cosmarium obsoletum), ホシガタモ( Staurastrum lapponicum), ネジモ(Spirotaenia condensata), センチュウ,

長瀞 岩畳,NT-01(長瀞町),14:15-14:16
採集を終えたので立ち去ろうとして,フと右を見ると卵塊があった。 中ではすでに幼生(尾芽胚)が育っていた。カエル(それともイモリ?)の卵塊のようだ。 いまだに寒い日々が続いている(注)が,しっかり春が近付いているようだ。
先日(2013.01.23) 訪れた黒目川でも,川岸の流れが淀んだ場所では水垢が増え,水面には泡が浮いていた。 それを見て春が近付いているのを感じたが,このカエル(or イモリ)はどうやって春が近付いたの感じて産卵したのだろうか?

注:既述したが,アメダスによると,この日の秩父の最高気温は,ちょうどこの時間(14:00)で 9.9℃。 ただし,早朝に最低気温がでていて -6.1℃(07:00)だった。朝方はかなり寒かったようだ。 なお,翌日(02/11)の最高気温は 5.8℃(11:00)。土曜日も寒かった。 三連休(02/09,02/10,02/11)のうち,この中日だけが気温が比較的高めだった。 そのためか,後出ように,この時期としては訪問者が結構多かった。

長瀞 岩畳,NT-02(長瀞町),14:18
ふたたびNT-02へ戻り,南端から北を向いてパノラマ撮影。
1枚目:左前方の一段高い場所にさきほどまでいたNT-01の水たまりがある。 2枚目:NT-02は南北に細長い。

長瀞 岩畳,NT-02(長瀞町),14:18
いつもの場所で採集(長瀞 岩畳,NT-02a)
観察された生物: 小型繊毛虫数種, フセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ユーグリファ(Euglypha filifera), ウロトリカ(Urotricha), ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex), イカダモ(Scenedesmus quadricauda), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ2種(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ツヅミモ( Cosmarium bioculatum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ユレモ(Oscillatoria sp.), イタチムシ, センチュウ,

NT-02の西岸に沿って北へ進む(長瀞町),14:19

長瀞 岩畳,NT-02(長瀞町),14:19-14:20
少し進んだところでまた 採集(長瀞 岩畳,NT-02b)。 ここはこれまでの採集では常に原生生物(の種数)が多かったが,今回はどうだろう? 今までに比べると少なめ。
観察された生物: マルウズオビムシ(Peridinium), ゴニオモナス(Goniomonas), トラケロモナス(Trachelomonas sp.), エントシフォン(Entosiphon sulcatum), カラエリヒゲムシ(Salpingoeca), ストリアメーバ(Striamoeba), リトノタス(Litonotus), コレプス(Coleps hirtus), レンバディオン(Lembadion lucens), ツリガネムシ(Vorticella pulchra), クンショウモ(Pediastrum angulosum), イカダモ(Scenedesmus quadricauda), コエラストルム(Coelastrum reticulatum), Dimorphococcus lunatus, マキノエラ(Makinoella tosaensis), キルクネリエラ(Kirchneriella), アオミドロ2種(Spirogyra), ミカヅキモ( Closterium dianaeClosterium sp.), ツヅミモ( Cosmarium bioculatumC. globosumC. laeve), ホシガタモ( Staurastrum disparStaurastrum lapponicumStaurastrum sp.), メリスモペディア(Merismopedia), ユレモ(Oscillatoria sp.), ケンミジンコ,

長瀞 岩畳,NT-02(長瀞町),14:21
その先には,池の中央にある島の部分と対岸の間に青竹が何本か束になって横たえられている。 ここは前回(2013.01.13)からこうなっている。


2013年01月の様子(2013.01.13,13:44撮影)。

長瀞 岩畳,NT-02(長瀞町),14:22
少し北へ進んで再度撮影。

Part V: 岩畳南端〜中央部
2013.02.10, 14:22 - 14:34