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スフェノモナス目 Sphenomonadales

Leedale, 1967
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Notosolenus; ノトソレヌス属
Notosolenus01 Notosolenus02 Notosolenus03
Petalomonas; ペタロモナス属
Petalomonas04 Petalomonas05 Petalomonas06
Anisonema; アニソネマ属
Anisonema07 Anisonema08 Anisonema09 Anisonema10
Marsupiogaster; マースピオガスター属
Marsupiogaster11 Marsupiogaster12
Contributors of these images
1-3; Notosolenus sp. (x 400), 4-6; Petalomonas sp. (x 400, x 1000),
7-10; Anisonema sp. (x 400), 11-12; Marsupiogaster sp. (x 640),

Sphenomonadales 門/綱:運動性単細胞の藻類。葉緑体をもたず浸透性または摂食性の従属栄養を営むものもいる。 鞭毛は細胞前端部の消化道から1〜3本出ていて1本は片羽型(1列の側毛)。
中間期の核内で染色体が凝縮したまま。変形運動(ユーグレナ運動)をする。
緑色種は、道管基部付近に眼点をもつ。また、眼点に近接した鞭毛上に感光点(flagellar swelling, paraflagellar body)がある。
ペリクル(細胞表層の膜状外被)はラセン状に走る多数の帯状部(strips)で構成されており、 各々の接着部分が線条(striae)として観察される。
多くは葉緑体が三重膜からなる。クロロフィルa, b、β-カロチン、diadinoxanthin、 diatoxanthin、heteroxanthinなどのキサントフィルを含む。
葉緑体の含有色素は緑藻に似ているが消化道(gullet)など細胞構造が異なる。これらのことからミドリムシの 共生の相手は、緑藻植物 Chlorophyta だと推定されている。
貯蔵物質は主にデンプン類似のパラミロン(β-1,3-グルカン)をもち、 不等毛植物に似ている。
縦分裂で増殖し、有性生殖は知られていない。
多くは自由遊泳性で単体だが、パルメラ状の集落をつくるもの(Colacium)もある。Trachelomonas はロリカとよばれる外殻をもつ。
大部分は淡水性だが、一部海産のものもいる。

目:食物摂取器官がない。
道管(canal)から2つの鞭毛が出る。不等毛。1本は前方へ伸びたままで動かない。
ペリクルは強固で、 多くの龍骨状の突起が縦走する。
色素なし。眼点もない。淡水性と海水性の両方がいる。

スフェノモナス属
 Sphenomonas
長短2本の鞭毛がcanalから出る。長い鞭毛は遊泳中も前方に伸びたまま。短い鞭毛は側方に曲がる。 細胞体は無色で,硬い。眼点はない。1本程の縦線や溝がある。
アトラクトモナス属
 Atraktomonas
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カリシモナス属
 Calycimonas
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トロピドスキフス属
 Tropidoscyphus
細胞は卵形で両端が尖る。前端部には小さな刻(notch)がある。8つの稜がある。 鞭毛は2本で両方とも前端部から前方へ伸びる。短い鞭毛は長いものの約1/4の長さ。淡水性。
ノトソレヌス属
 Notosolenus
細胞の片側がもりあがり,反対側には縦方向に溝がある。 先端部から2本の鞭毛がでる。1本は長く前方へのびる。他は短く後方へのびる(後曳鞭毛)。淡水性。
ペタロモナス属
 Petalomonas
鞭毛は1本だけで前方へまっすぐ伸びる。細胞は無色で卵形で平ら。変形しない。 いくつかの龍骨状の突起がある(ねじれる場合もある)。眼点なし。 淡水性。植物の多い池,沼沢の腐水域に生息。水草の間や泥土の表層にいる。
アニソネマ属
 Anisonema
細胞は卵形だが,先端部がやや細くなる。ややねじれがある。変形しやすいものとそうでないものがいる。 腹側にスリット状の窪みがある。先端部から鞭毛が2本でる。 通常,後方へのびる後曳鞭毛の方が前方へ伸びるものより長い。
マースピオガスター属
 Marsupiogaster
細胞は卵型で扁平,縦方向にねじれる。変形しやすい。 前方に伸びる鞭毛は後方に伸びる後曳鞭毛の約4倍の長さがある。

Metakaryota上門
ミドリムシ門 Euglenozoa
  ミドリムシ亜門 Euglenida
     ユーグレナ綱 Euglenoidea Butschli, 1884
     Hemimastigophorea綱 Hemimastigophorea Foissner et al., 1988

    (Hausman & Hülsmann「Protozoology」2nd ed.)

ユーグレナ植物門 Euglenophyta(ミドリムシ植物門)
  ユーグレナ藻綱 Euglenophyceae (ミドリムシ藻綱)
    (「Handbook of Protoctista」;「生物学辞典」;「五つの王国」)

有毛根足虫門(肉質鞭毛虫門) Sarcomastigophora Honigberg & Balamuth, 1963
  鞭毛虫亜門 Mastigophora Diesing, 1866

    植物性鞭毛虫綱 Phytomastigophorea Calkins, 1909
      ミドリムシ目 Euglenida Butschli, 1884
    (「生物学辞典」)

LINKS
Euglenida In: Introduction to the Basal Eukaryotes at www.ucmp.berkeley.edu
藻類画像データ(筑波大)
Division: Euglenophyta In: Classification of Plants, Whittaker FIVE KINGDOM SYSTEM (1978)
at www.cc.mancol.edu
Images
Trachlemonas In: AAI's Phytoplankton Images Library at www.paulsmiths.edu

Subdivisions
スフェノモナス目 Sphenomonadales
 (Sphenomonadina亜目 Leedale, 1967)
スフェノモナス属
 Sphenomonas
laevis
Atraktomonas  
Calycimonas  
ペタロモナス属
 Petalomonas
alata, asymmetrica, bicarinata, mediocanellata, tricarinata, platyrhyncha
トロピドスキフス属
 Tropidoscyphus
octocostatus
ノトソレヌス属
 Notosolenus
apocamptus, sinuatus, orbicularis
アニソネマ属
 Anisonema
acinus, emerginatum, truncatum
マースピオガスター属
 Marsupiogaster
striata

References

  1. Leedale, G.F., 1967a, Euglenoid Flagellates., Prentice-Hall Inc., Englewood Cliffs, New Jersey.
  2. Leedale, G.F., 1967b, Euglenida/Euglenophyta., Annu. Rev. Microbiol., 21, 31-48.
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        渡邊・堀共訳, 1996, 陸上植物の起源 - 緑藻から緑色植物へ, 内田老鶴圃.
  8. 堀 輝三編、藻類の生活史集成、1〜3巻、内田老鶴圃、1993
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