福島駅〜鳥子平バス停〜景場平〜鳥子平〜磐梯吾妻スカイライン〜兎平駐車場〜栂平〜浄土平キャンプ場〜吾妻小屋〜鳥子平・仙水沼分岐〜浄土平〜福島駅 (09:32 - 17:19)
Part I: | 福島駅〜磐梯吾妻スカイラインで鳥子平バス停へ(福島市) 2015.10.10, 09:32 - 10:23 |
Part II: | 磐梯吾妻スカイラインで鳥子平バス停へ(福島市) 2015.10.10, 10:23 - 11:03 |
Part III: | 〜鳥子平バス停〜景場平へ(福島市) 2015.10.10, 11:04 - 11:44 ヤマソテツ |
Part IV: | 〜景場平(1)(福島市) 2015.10.10, 11:45 - 12:01 ??, ナナカマド,コバイケイソウ |
Part V: | 景場平(2)(福島市) 2015.10.10, 12:02 - 12:47 ハクサンシャクナゲ, ヤマソテツ |
Part VI: | 鳥子平(福島市) 2015.10.10, 12:48 - 13:07 |
Part VII: | 磐梯吾妻スカイライン〜兎平駐車場(福島市) 2015.10.10, 13:12 - 13:36 アカツメクサ?, ナナカマド,ムシカリ,ヤマソテツ |
Part VIII: | 〜栂平(福島市) 2015.10.10, 13:38 - 13:52 ムシカリ, ハクサンシャクナゲ,ヤマハハコ,ゴゼンタチバナ |
Part IX: | 栂平〜浄土平キャンプ場〜(福島市) 2015.10.10, 13:52 - 14:20 コバイケイソウ, ??,ナナカマド,サンカヨウ? |
Part X: | 吾妻小屋〜鳥子平・仙水沼分岐へ(福島市) 2015.10.10, 14:20 - 14:30 ミネカエデ?, ハクサンシャクナゲ,ナナカマド |
Part XI: | 鳥子平・仙水沼分岐〜浄土平(福島市) 2015.10.10, 14:31 - 14:45 ヒカゲノカズラ |
Part XII: | 浄土平〜福島駅(福島市) 2015.10.10, 14:46 - 17:19 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2015.10.11-10.13 |
今回は6年ぶり(前回は
2009.06.14
)に磐梯吾妻スカイライン沿いに点在する湿原(
景場平,
鳥子平,
栂平
など)を訪れた。
磐梯吾妻スカイラインそのものは昨年( 2014.07.16 )も 麦平 を訪れた際,途中まで利用した(土湯温泉からタクシー)が,景場平,鳥子平,栂平を訪れるのは6年ぶり2度目になる。 一方, 浄土平 ,またはその周辺を訪れたのは計 3度目(2006.9.3, 2009.6.14, 2013.07.21)だ。 ただし,今回は浄土平じたいでは採集せず,浄土平から仙水沼へ向う 登山道沿いにある小湿原 で採集を行った。 今回驚いたのは,鳥子平では, かつて 鬼怒沼湿原 で見たのとおなじように,池の底一面が,大量の 共生藻を持つラッパムシ( Stentor pyriformis ) で覆われていたことだ。 鳥子平の池塘は,桟橋状木道から若干離れている。 また,前回は,雨が降っていたこともあり,水底の様子が窺えなかった。 しかし,今回はあいにく空は薄雲で覆われていたものの,遠目にも水底の様子がおおよそ判別できる状態にあった。 前回は06月だったので,水底にも青々とした草があったのだが,今回はそれらが枯れて黒ずんでいた。 そのためもあってか,その黒々とした水底を覆う明るい緑色の何かが,よく目立っていた。 最初は, カワモズク(Batrachospermum) かとも思ったが,どうも様子が異なる。 とはいえ,木道からは離れすぎているし,かりに近付けたとしても水深が結構あるので,ピペットですくうのも難しい。 結局,その場では確認できなかったのだが,最後に訪れた仙水沼へ向う登山道沿いにある小湿原でも, ごく小さな水たまりの底(ここは水深が浅い)に同じような緑色の点々があり,それらをピペットで吸い取ったところ, 間違いなく Stentor pyriformis であることが確認できた。 ということで,残念ながら直接,サンプルで確認することはできなかったが(注1),鳥子平にも鬼怒沼湿原と同様, Stentor pyriformis が大量に生息することはほぼ間違いない。 一方,景場平は,確認してみたい池塘はあるのだが,ここは木道から離れ過ぎていて,全景が遠目に見えるだけだ。 水底どころか水面の様子も窺うことはできない。 注1:鳥子平は1サンプルのみで,池塘の一番端でわずかに採集できただけだった。 最初の観察では,Stentor pyriformisは観察できなかったのだが, サンプルを捨てる前にもう一度ということで 5 ml ほどのサンプル全体を徹底的に調べてみた。 その結果,10匹ほどのStentor pyriformisを発見することができた。 現在培養中。 なお,今回は採集の成果はそれなりにあったものの,全体としては散々だった。 その1:予報がまた外れた。 前回(2015.10.05) の 田代平湿原 と同様,今回も大幅に天気予報が外れた。 当初の予報では,福島県は土曜日だけは「晴れ」で,その前後の金曜日,日曜日は「曇り」ないし「曇り時々雨」となっていた。 たしか,当日も予報は変わらなかったはずだが,実際は画像でわかるように,そら全体が薄い雲で覆われていた。 それでも午前中は雲間から時折日が射すこともあったが,秋らしいクッキリとした青空が見えることはなかった。 午後になると次第に空は厚い雲で覆われだした。ときおりパラパラと雨粒が顔にあたることもあったので, これはまた雨になるかと心配したが,幸い,雨は降らなかった。 しかし,かわりに冷たい風が吹くようになり,採集を終えて,浄土平のレストハウスで遅めの昼食をとった頃になると, 寒くて外にいることができないほどだった。 その2:予定していた復路の新幹線に乗り遅れた。 福島駅東口からスカイラインへ向うバス(急行スカイライン)に乗車すると, 運転手曰く,「現在,浄土平から高湯温泉方面へ向う道路は崖(路肩)崩れのため通れません(注2)。 そのため,復路も同じ土湯温泉方面を経由して駅に戻ります。」とのこと。 ただし,土湯温泉方面のルートは高湯温泉を経由するルートより若干長いため,浄土平のスタート時間(15:40発)は同じだが, 駅に着くのは若干遅れるという。 これには焦った。というのは,バスが駅西口に着く時刻(16:55)から20分程度の余裕をもたせて 復路の新幹線(17:16発)の切符を購入してあったからだ。 しかし,土湯温泉を経由して駅に戻った場合,予定では17:10に西口に着くという。 それだと乗換え時間が6分しかない。6分でバスを降りて,新幹線のホームまで向うのはかなりきつい。 しかも,通常は,市街地では渋滞などの影響で多少は遅れるので,実際は6分もないはず。 かりに数分でも遅れたらアウトだ。 そして,実際は,案の定,バスは遅れてしまい,駅に着いた時には,予定していた新幹線の発車時刻を1分過ぎていた・・・。 注2:ネットにある時刻表にはその情報がなかった。詳しく調べればどこかにはあったのかも知れないが。 重要な情報なのだから,こういったことは即時に伝えて欲しいものだ。 私のように,遠方から訪れる場合は,ネットにある情報が頼りなのだから・・・。 訪れたレストハウスにあった情報では,現在は,まったく通れない訳ではなく,高湯方面から浄土平への一方通行になっているそうだ。 復路のバスは,通常は浄土平から高湯温泉経由で駅に戻るのだが,これはまだ駄目らしい。 福島県のHPによると,現在は観光シーズンのため仮復旧の状態にあるらしく(なので一方通行), 2015.11.09から本復旧工事に入るそうだ。 そのため, 浄土平〜不動沢橋 (高湯温泉の先)区間が通行止めになるとの案内があった。 その3:自作したカップ付き指示棒をまた壊した。 以前使っていたカップ付き指示棒(自作)は,壊れてしまっためにしばらく使っていなかった。 ごく最近,新しく造り直して使いだした。 今回もそれを持っていったのだが,ふたたび壊してしまった。 景場平で使った後,カップが濡れているので,その部分だけをザックから出して登山道を降りた。 途中で,カップが何かにひっかかったらしく,それと知らずに進んだため,指示棒が途中で曲ってしまったのだ。 曲ると指示棒を縮めることができなくなるし,いずれはそこで折れてしまう。 後で思い出したのだが,前の指示棒もそうやって壊してしまったのだった。 それをすっかり忘れて,また壊してしまったという次第。 残念。 おまけ:風邪気味で調子が悪かった。 今回は,出発前日,腰の左側と左の鎖骨のつけね辺りに痛みがあった。 以前,ギックリ腰をやったのは腰の右側で,今でも疲れがたまると右側が痛むことがある。 しかし,左は傷めていないはずなのだが,腰をまわしたりするとズ〜ンとした痛みがあった。 しばらくすると,痛みがやや移動し,左太ももの付け根がより強く痛むようになった。 どうやら,風邪の症状のようだ。 というのも,1,2週間前に突然腸の具合が悪くなって,下痢気味の状態になったからだ。 一応それはおさまりつつあったのだが,それが腰などの関節に移動したようだ。 途中で悪化したらどうしようと,やや不安だったが,幸い歩いている間はとくに痛みはなかった。 寒に耐えつつ,荒れた登山道を歩くのに必死で,痛みを感じるどころではなかったのかも知れない。 だが,帰宅後,いつもより疲れを感じた。今回はたいして歩いていないのに,足の疲れがなかなか回復しない。 また,ふたたび下痢気味になってしまった。幸い,熱は出ていないが,用心用心。 |