秩父鉄道 親鼻駅〜ライン下り乗り場〜親鼻橋〜親鼻の紅簾石片岩〜親鼻橋〜金崎交差点〜秩父鉄道〜荒川左岸河川敷〜虎岩〜埼玉県立自然の博物館(休館中)〜荒川沿いの遊歩道〜小滝の瀬〜長瀞 岩畳 四十八沼〜ライン下り乗降場〜道を間違う〜荒川左岸沿いの道を北へ〜金石水管橋/蓬莱島公園?〜秩父鉄道 野上駅 (10:31 - 14:44)
Part I: | 秩父鉄道 親鼻駅〜親鼻橋河原/ライン下り乗り場(皆野町) 2012.04.15, 10:31 - 10:43 ムラサキハナナ |
Part II: | ライン下り乗り場〜親鼻橋(皆野町) 2012.04.15, 10:43 - 10:59 ヤマアカガエル? |
Part III: | 親鼻の紅簾石片岩〜親鼻橋(皆野町) 2012.04.15, 11:00 - 11:12 |
Part IV: | 金崎交差点〜秩父鉄道〜荒川左岸河川敷(皆野町/長瀞町) 2012.04.15, 11:13 - 11:36 |
Part V: | 荒川左岸河川敷〜虎岩(長瀞町) 2012.04.15, 11:37 - 11:47 タチツボスミレ |
Part VI: | 埼玉県立自然の博物館(休館中)〜荒川沿いの遊歩道(長瀞町) 2012.04.15, 11:48 - 11:58 |
Part VII: | 荒川沿いの遊歩道(〜小滝の瀬近く)(長瀞町) 2012.04.15, 11:59 - 12:16 |
Part VIII: | 長瀞 岩畳 四十八沼(南端)(長瀞町) 2012.04.15, 12:18 - 12:29 |
Part IX: | 長瀞 岩畳 四十八沼(長瀞町) 2012.04.15, 12:30 - 12:47 |
Part X: | 長瀞 岩畳〜ライン下り乗降場〜道を間違う(長瀞町) 2012.04.15, 12:49 - 13:10 |
Part XI: | 荒川左岸沿いの道を北へ〜金石水管橋(長瀞町) 2012.04.15, 13:14 - 13:39 |
Part XII: | 金石水管橋/蓬莱島公園?〜高砂橋〜秩父鉄道 野上駅(長瀞町) 2012.04.15, 13:39 - 14:44 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2012.04.16-04.19 |
昨年(2011.08.20,
2011.10.20)は一関市にある
厳美渓
をたまたま訪れたところ,岩盤の上にある窪みにたまったわずかな水の中にたくさんの原生生物がいるのに驚かされた。
侵食によって岩盤に窪みができた後,磐井川の河床が著しく下がったことで増水しても洗い流されず,
長年月安定した水環境が維持されてきたことが幸いしていると推察される。
これは高地にある湿原の池塘と同じ条件で,長い年月の間に少しずつ原生生物が加わって数を増したと思われる。 その後,同じような環境が他にないかと探しているのだが,Google mapの航空写真を見て,渓谷の船下りで知られる長瀞(荒川)にも 露出した岩盤があちこちにあるのに気づいた。 そこで訪れることにしたのだが,今回も当初は輪行しようとした。 しかし,出発の前日に自転車のタイヤを点検したところ,後輪がパンクしているのを発見。 小雨が降る中,慌てて近所の自転車店へ向ったが,生憎,今日は営業日のはずだが臨時の休みだった。 修理できないので輪行は無理になったが,よくよく考えると,長瀞地区だけなら歩いてもさほど時間はかからない。 また,現地に行ってからわかったのだが,岩盤のあるエリアはほぼ全区間,河川敷,および,河沿いの遊歩道を歩けるようになっていた。 この場合,自転車だとむしろ邪魔になるだけなので,徒歩で歩き回った方が適していた。 訪れた長瀞には,予想通り岩盤のあちこちに水たまりがあった。 ただし,最初に訪れた親鼻橋河原などは河床との差はほとんどなかった。 現地の人に尋ねたところ,荒川が増水すると水を冠るそうなので,原生生物はあまり期待できない。 (今回は,たまたま雨の少ない時期が続いていたので,水たまりにはかなりの量の藻塊があったが・・・)。 その後,荒川左岸の河川敷,および,川沿いの遊歩道を下流に向って歩いたところ,岩畳と呼ばれる場所が厳美渓と同じような条件にあることがわかった。 そこには大きな岩盤のあちこちに大小様々な水たまりがあり,「四十八沼」(あるいは「いろは沼」)と呼ばれていた。 しかし,あまりに水たまりの数が多かったので,今回持参したサンプリングチューブは途中で使いきってしまった。 やむなく,最初の頃に採集した(原生生物はあまり期待できない)サンプルのうち2本の中身を捨てて, 再利用せざるを得なかった。 翌日以降に行った観察結果は予想通りで,親鼻橋河原,および,埼玉県立自然の博物館近くの荒川左岸河川敷は いずれも河床との差があまりなく,ときおり水を被るため原生生物はわずかだったが, 河床と5m以上?の標高差がある「岩畳」にある四十八沼ではたくさんの原生生物(種数)が観察できた。 その数は123種と一度の採集で観察できた数としてはかなり多かった。 これは原生生物のホットスポットともいえる高地にある湿原の中でもとくに種数の多い採集地 ( 樫原湿原 現在247 種,や 宮床湿原 現在198 種) で初回に観察できた種数とほぼ同であり,今後,採集を繰り返せば長瀞岩畳もこれらの湿原と同じくらいの種数に達する可能性がある。 上記の厳美渓も 現在までに観察された種数は123種でぴったり同じだが,これは2回の採集結果によるもので,厳美渓の場合, 初回の観察では 65種しか観察できなかった。 これは,厳美渓の場合,岩盤上の水たまりは長瀞の岩畳のそれらと比較して,サイズが小さいので, その分,雨が少ない時期に干上がりやすいことが影響していると思われる。 長瀞の四十八沼は規模が大きいので干上がりにくく,その分,より多くの原生生物が生存できたのではないだろうか。 あるいは,水たまりのサイズより,できてからの歴史の長さの違いかも知れないが,,,。 (いつ頃,これらの安定した水たまりできたかがわからないので断定できない) 今回は,予報では日中は晴れとなっていたが,雲の多い一日だった。それでも昼前後は日射しがあったが, 帰路についた午後2時過ぎになると空全体が薄雲に覆われてしまった。 しかし,(事前には確認していなかったのだが)長瀞はサクラの名所でもあるらしく, サクラは満開,晴れの日曜日ということで周囲は大勢の観光客で溢れていた。 道路は大渋滞,上記の岩畳のエリアは,ちょうど昼頃歩いたので,たくさんの人々が岩盤の上に座って昼食をとっていた。 |