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2012.01.15, Part X

青木水門〜ふれあい橋(堅川樋門)

芝川サイクリングロード,左前方に見えてきたのは旧芝川の入口となる青木水門(鳩ヶ谷市),14:21
2枚目:2010年12月の様子(2010.12.05,14:31撮影)。

旧芝川の分岐に架かる青木水門(鳩ヶ谷市),14:21
1枚目:前回は水門の内側で採集しようと思ったが,あいにく工事中で川岸へ降りられなかった。 ここを訪れたのは今回で三度目なので,今回こそ採集してみよう。 2,3枚目:前方に見えるのは天神橋。


2010年12月の様子(2010.12.05,14:31撮影)。

対岸にある樋管(鳩ヶ谷市),14:21
望遠撮影。金属部分の青色が鮮やか。最近塗装し直されたようだ。 樋管の両側に太い管があり,川岸まで降りている。あれは何?他の樋管では見たことがない(注)。 地図を見ると,対岸の大部分は鳩ヶ谷市だが,あの樋管の部分だけ川口市になっている。 これも理由がわからない。どういう意味があるのだろう? なにげなく撮影した画像だが,調べるといろいろ謎が出てくるものだ。

注:この後,天神橋を過ぎた後にあった樋管の両脇にも,太い管が堤防の斜面に沿って設置してあった。

青木水門の脇を通る上青木橋へ(鳩ヶ谷市),14:22
1,2枚目:下流の対岸に見える大きな建物は川口オートレース場。 2枚目:オートレース場の建物の先に上部が広がった円筒形の構造物があるが,あれは「上青木浄水場」の給水塔。 3枚目:橋名の確認,「かみあおきばし」。

上青木橋から芝川側を眺める(鳩ヶ谷市→川口市),14:22
1枚目:前回(下段)の工事では左側の斜面に階段状の親水護岸(フトン篭を使用)が造られたようだ。 白い部分が目立つが,あそこは何だろう?川岸へ降りる階段でないことは確かだ。 意味不明。前回撮影した工事の案内には「導水管工事等のため・・・」とあったが・・・。

注:「青木水門 導水管」で検索すると, 「綾瀬川・芝川等浄化導水事業」という用語がヒットした。 これは,(旧)芝川が荒川に合流する地点近く(新荒川大橋近く)から荒川の水を取水し, 埼玉高速鉄道のトンネル内最下部に敷設した「延長約12 km,直径 1.2 m」の導水管を通して, はるか北にある埼玉高速鉄道の終点,浦和美園駅付近から分岐させ周囲の川(綾瀬川,芝川など)に放流して 浄化に役立てるというものらしい。
昨年の5月(2011.05.08)に八丁橋(さいたま市緑区大間木)から芝川沿いを北上した際, 新見沼大橋の上流側で偶然その放流口(2枚目)を撮影したので,それを以下に示す。
なお,この青木水門に関しては,芝川の上流(東京外かく環状道路の北) に「芝川取水施設」というのがあり, そこから西を流れる緑川へ芝川の水が放流されるらしい。 緑川を流れ下った水は,この後出てくる竪川に合流(一部はさらに南進?)して, 竪川に架かる「ふれあい橋」の上流側で分岐し,一方がこの芝川(旧)へ流れてくるらしい。 ただし,それがここの導水管工事とどう関係しているのかはよくわからない。
ここまで書いて 昨年(2011.02.13)訪れた笹目川の浄化導水事業(菖蒲川・笹目川等浄化導水事業) というのを思い出した。 川の途中に,同じ様に,荒川から取水した水を放流する場所があり,それによって汚れた笹目川を浄化するというものだ。


2010年12月の様子(2010.12.05,14:32撮影)。

2009年12月の様子(2009.12.20,14:36撮影)。
工事前。この時はたんなる斜面だった。

2011年05月の様子(さいたま市緑区南部領辻,2011.05.08,11:28撮影)。
2枚目:対岸に見えるのがその放流口。あそこが約12 km南の荒川から取水した水が流れ出る場所のようだ。 ただし,この時は放流は起きていなかった(ように見える)。 田植えの季節で芝川の流量が多かったからかも。 3枚目:上流側から見た新見沼大橋。橋の部分だけ有料道路なので橋の袂に料金所(普通車150円)がある。

上青木橋からの眺め(鳩ヶ谷市→川口市),14:23
青木水門近くにコサギEgretta garzetta)がいた。

ここから河川敷へ降りる(川口市),14:24

青木水門,河川敷へ降りる(川口市),14:24

青木水門,河川敷へ降りて青木水門へ近付く(川口市),14:25

青木水門,さきほど橋の上から撮影したコサギがまだいた(川口市),14:26
この写真を撮影した後,こちらが近付こうとする気配に気づいたのだろう,すぐに飛び去ってしまった。

青木水門手前の様子(川口市),14:26, 14:26, 14:28
1枚目:川岸は階段状だが,薄く泥で覆われていた。ぬるぬるして滑りやすい。 2,3枚目:泥で滑らないように注意しながら,水が残っている場所で 採集(青木水門-1)。 水路のためか,あるいは水質に問題があるのか,原生生物はわずか。
観察された生物: アニソネマ(Anisonema), フロントニア(Frontonia), 棘毛類繊毛虫, イカダケイソウ(Bacillaria), 他の珪藻少々, アオミドロ2種(Spirogyra), ワムシ, センチュウ,

竪川への分岐近く(川口市),14:31
1枚目:前方が芝川。右が竪川への分岐。 2枚目:芝川に架かる橋というか通路の近くで 採集(青木水門-2)
観察された生物: ミドリムシ(Euglena viridis), 小型アメーバ多数(Discamoeba sp.?), アスピディスカ(Aspidisca), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, 珪藻各種,

自転車道へ戻る(川口市),14:32

自転車道へ戻る(川口市),14:33

青木水門を過ぎて,その先,芝川の支流,堅川に架かる「ふれあい橋」へ(川口市),14:35
ここから先は新芝川ではなく,芝川となる。


2010年12月の様子(2010.12.05,14:35撮影)。

堅川に架かる「ふれあい橋」が迫る(川口市),14:35

堅川に架かる「ふれあい橋」を渡る(川口市),14:35

「ふれあい橋」から堅川の上流側にある堅川樋門を撮影(川口市),14:36
樋門(注)の周囲には樹木が目立つが,あそこは公園らしい(堅川樋門公園)。

注:さきほどは青木水門,こちらは堅川樋門。この違いは何によるのだろう? 両者は外見上は同じように見えるのだが・・・。 水門 vs 樋門,樋門 vs 樋管の違いについては色々な捉え方があって統一されていないようだ。 川の合流点(河口)にあり,門扉があるものを水門,堤防の下に通した管を樋管というのはおおよそ一致している。 しかし,中間の樋門との境界がはっきりしない。 樋門と樋管については,盛土(=暗渠)があれば樋管,無ければ樋門と呼ぶ場合と, いずれも暗渠(=盛土がある=堤防に開けた穴)で, 水路の断面がやや小さめの円形(樋管)か,大きな四角形(樋門)かで区別する場合がある。 樋門と水門の違いはなおさらわからない。 とあるHPでは暗渠になっているのを樋門,暗渠になっていないものを水門と呼んでいる。 それに従えば,ここは「堅川樋門」でなく「堅川水門」と呼ぶべきなのだが・・・。

Part XI: 天神橋〜境橋〜上根橋(上根跨道橋)〜地蔵橋(地蔵跨道橋)
2012.01.15, 14:36 - 14:53