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2016.06.05, Part XII

長瀞 岩畳中央部(1)

長瀞 岩畳,台形の大きな岩へ近付く(長瀞町),15:43

2016年04月の様子(2016.04.10,15:10撮影)。

2015年04月の様子(2015.04.19,15:13撮影)。

2014年08月の様子(2014.08.15,14:57撮影)。

2014年05月の様子(2014.05.11,14:26撮影)。

長瀞 岩畳,NT-10の脇(長瀞町),15:44
スミレViola mandshurica,スミレ科 スミレ属) が復活していた!
一昨年(2014)まで,ここではほそぼそとスミレが咲き続けていたが, 昨年(2015) から姿がまったく見えなくなった。
今年4月にも姿が見えなかったが,今回はわずかに1枚だけだが,スミレの葉が育っていた。 来年が楽しみだが,,今年は雨が少なそうなので,果してこのまま来年まで生き残れるか,ちょっと心配。

長瀞 岩畳,階段状の岩盤を降りる(長瀞町),15:45
前方に見えるのがNT-11だ。

長瀞 岩畳,NT-11の手前(長瀞町),15:45
1枚目: イワギボウシHosta longipes,ユリ科 ギボウシ属) ないし, ハランAspidistra elatior,キジカクシ科 ハラン属)
2,3枚目: キショウブIris pseudacorus,アヤメ科 アヤメ属) は,今年4月に訪れた際は,新芽が伸び始めたばかりだったが, すでに花が終り,実が育ちつつあった。
ここのキショウブの撮影記録については こちら

長瀞 岩畳,NT-11の手前(長瀞町),15:46-15:47
大きな葉の植物が, イワギボウシHosta longipes,ユリ科 ギボウシ属) なのか, ハランAspidistra elatior,キジカクシ科 ハラン属) なのかわからないままなのだが, ハランならば5月頃に根元近く,地面すれすれの位置に花が咲く,はず。 すでに時期を過ぎていたが,何かその名残りがないかと根元付近を探したが,何も見つからなかった。 結局,いまだにわからないままとなった。

長瀞 岩畳,NT-11(長瀞町),15:47
1枚目:いつもの場所で採集しようとしたら, 2,3枚目:交尾中のイトトンボのつがいがやってきた。 現在のカメラの望遠ではこれが最大。ピントも合わない。

長瀞 岩畳,NT-11(長瀞町),15:48-15:49
1枚目:いつもの場所は水垢が少ないので,今回はその右側の草の多い場所で採集してみることにした。
2枚目:ということでここで 採集(長瀞 岩畳,NT-11a)
3枚目:導電率は 147 μS/cm(28.1℃)。 NT-02と同様,川水とほぼ同じ値だ。以外と高い。 ここも川水が浸入しているのだろうか?

長瀞 岩畳,NT-11の右脇(東縁)を通って北へ進む(長瀞町),15:50

2016年04月の様子(2016.04.10,15:16撮影)。

2015年04月の様子(2015.04.19,15:19撮影)。

右に長瀞 岩畳,NT-28が現れた(長瀞町),15:50
1,2枚目:パノラマ撮影。 右にNT-28があるのだが,草丈が伸びてわかりずらくなっている。


1枚目:2016年04月の様子(2016.04.10,15:16撮影)。
2枚目:2015年04月の様子(2015.04.19,15:20撮影)。

長瀞 岩畳,NT-28(長瀞町),15:50
普通は前方の草が生えている辺も水に浸かっているのだが,草の下は乾いている。 ここもかなり水位が下がっている。

その先のNT-28は?(長瀞町),15:51
ここからだと草が多くてわかりずらいが,ほぼ乾いているようだ。

長瀞 岩畳,NT-28bとNT-28(長瀞町),15:51
2つの水たまりを入れてパノラマ撮影。


2016年04月の様子(2016.04.10,15:17撮影)。

2015年04月の様子(2015.04.19,15:20撮影)。

2014年08月の様子(2014.08.15,15:06撮影)。

2014年05月の様子(2014.05.11,14:30撮影)。

2014年03月の様子(2014.03.09,14:23撮影)。

長瀞 岩畳,NT-28b(長瀞町),15:51
ここはいつも他に先んじて干上がる場所だが,今回も当然ながらカラカラに乾いていた。 採集中止。

長瀞 岩畳,NT-28(長瀞町),15:51-15:52
1,2枚目:さきほども撮影したが,今度は反対側から。 既述したように,手前の草が茂っている場所は,いつもなら水に浸っているのだが, 今回は草の根元付近も乾いている。なので,足を降ろすことができた。
3,4枚目:NT-28の残りの半分は,手前より一段深く凹んでいるので,そこだけ水が残っていた。

長瀞 岩畳,NT-28(長瀞町),15:53-15:54
1枚目:ここで 採集(長瀞 岩畳,NT-28 )
2,3枚目:導電率はなんと 20 μS/cm(27.2℃)しかなかった。かなり低い。 これは, 海上の森にある湿地(瀬戸市)とその周辺 の水の値とほぼ同じだ。 海上の森の湿地ではたくさんの原生生物が観察できている。しかもその種組成は,高地にある泥炭湿原に似ている (大型の接合藻や有殻アメーバが多い)。 その理由は泥炭湿原同様,その水の供給源が雨水のみで,極めて貧栄養であるためと考えられる。 さきほど訪れた NT-01も,ここほどではないが,他に比べて導電率が低い。 そのためか接合藻などの原生生物がたくさんいる。
ならば,ここにも原生生物がたくさんいてもいいはずだが, これまでの観察では,原生生物は少なめだった。 ここは水際が深く落ち込んでいる。こういった場所は一般に原生生物は少なめだ。 見てわかるとおり,水面には藻塊がまったく浮かんでいない。 代りに水底には落ち葉が結構たくさんある。 落ち葉が多い場所も,原生生物が少ない場合が多い。 それらの条件が重なって原生生物が少ないのかも知れない。

Part XIII: 長瀞 中央部(2)
2016.06.05, 15:55 - 16:06