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2013.08.04, Part VII

芳ヶ平(1)

芳ヶ平,木道の右にあるやや大きな池塘(中之条町),12:05
池塘は木道からやや離れている。これでは採集不可かと思ったが,,。

芳ヶ平,木道の右にあるやや大きな池塘(中之条町),12:05-12:06
木道のすぐ側にも水があった。 1枚目:最近は雨が多いのだろう,それによって湿原の水位が上がり池塘から溢れ出ているようだ。 2枚目:水位が下がれば干上がってしまう場所のはずだから,原生生物はあまり期待できないが, とりあえずここで 採集(芳ヶ平-01)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), プロロドン(Prorodon sp.), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミクロスポラ(Microspora), ミカヅキモ( Closterium rostratum), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), ワムシ, ミジンコ, センチュウ,

芳ヶ平,木道の分岐(中之条町),12:06
1〜3枚目:分岐の手前でパノラマ撮影。 2枚目:分岐の近くには 訪問者カウンター(太陽光発電パネル付き), 「芳ヶ平 湿原 周遊 歩道,←湿原を大切に」と書かれた案内板, 「芳ヶ平湿原」と題した案内板,があった。 3枚目:右手前には「渋峠,白根山 草津温泉」,「芳ヶ平湿原周遊」と書かれた道標が立っている。 裏にはシャクナゲ()がたくさん。
←の案内にしたがうと時計周りに周回することになるが,ここは前方へ進んで反時計回りに周回することにした。

芳ヶ平,周回路&登山道を北へ(中之条町),12:07
少し進むと左に大きな池塘が現れた。離れ過ぎているので採集不可。 手前には笹があるし,池端は深く落ち込んでいるようだ。 採集したとしても原生生物は少なめだろう。
なお,画像を見るとわかるように,この頃カメラのレンズに水滴が付いてしまった。 すでに雨は上がっているが,時折,パラパラと雨粒が落ちているのが着いたか, この頃は雨に濡れたレインコートをまだ羽織っていたので,そこに着いていた雨水がレンズに着いてしまったのかも知れない。 実際,雨が降っている頃はカメラにはたくさんの水滴が着いていた。 一部は中まで浸透してしまったはずで,時折,動作がおかしくなったこともあった。 幸い,完全に故障してしまうことはなかった。また内部に浸透した水分でカメラのレンズが曇るかと心配したが, それも無かった。 以前(2010.07.04)小松原湿原 を訪れた際は,山を下る途中でカメラが水に濡れて動作しなくなってしまった。 やむなく 途中でスペアのカメラと交換した のを思い出した。

さらに進んだところで後〜左〜前へとカメラを振って撮影(中之条町),12:07
2枚目:さきほど撮影した池塘。 4枚目:前方に渋峠へ向かう登山道と芳ヶ平の周回路の分岐がある。

登山道と周回路の分岐(中之条町),12:08
1,2枚目:パノラマ撮影。 2枚目:分岐近くにある木製ベンチで一人の男性が休んでいた。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。

分岐を左折して木道を西へ進む(中之条町),12:08

芳ヶ平(中之条町),12:09
1枚目:木道の左脇に小さな池塘があった。 原生生物はこういった場所の方が多い。 2枚目:ここで 採集(芳ヶ平-02)。 予想通り,ここには原生生物がたくさん(種数が多い)いた。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ペラネマ(Peranema), カリキモナス(Calycimonas physaloides), メノイディウム(Menoidium gracile), ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia penardi), アミカムリ(Nebela penardiana or N. hippocrepis?), ホマロズーン(Homalozoon vermiculare), レンバディオン(Lembadion lucens), 大型のレンバディオン(Lembadion lucens), シュードコニレンバス(Pseudocohnilembus), プルーロネマ(Pleuronema), 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ブルボケーテ(Bulbochaete), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium intermediumC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium oblongumC. parvulum), ホシガタモ( Staurastrum brebissoniiS. hystrixS. margaritaceumS. monticulosum), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. gnathophorumE. humerosum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ユレモ(Oscillatoria sp.), ワムシ, イタチムシ, センチュウ, カテヌラ(Catenula lemnae),

芳ヶ平,周回路を西へ(中之条町),12:10
木道脇で咲く イワオトギリHypericum kamtschaticum var. hondoense,オトギリソウ科 オトギリソウ属)。 先週(2013.07.28) 訪れた赤城山でも咲いていた。

芳ヶ平,周回路を西へ(中之条町),12:11
雨に濡れた コバギボウシHosta sieboldii,ユリ科 ギボウシ属)。 ここではわずかだったが,この先,樹林の近くではたくさん咲いていた(後出)。

芳ヶ平,周回路を西へ(中之条町),12:11
1〜4枚目:途中にある大きな池塘の脇で後〜左〜前をパノラマ撮影。 池塘は足下で木道のすぐ側まで広がっていた。

芳ヶ平,周回路を西へ(中之条町),12:12
池塘はかなり水深があるが,水際はやや傾斜していてそこに水垢が溜まっていた。 これを 採集(芳ヶ平-03)
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis aculeataD. bacillariarumC. ecornisCentropyxis sp.), ディフルギア( Difflugia acuminataD. oblongaDifflugia sp.), アミカムリ(Nebela penardiana or N. hippocrepis?), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio), スフェノデリア(Sphenoderia), レンバディオン(Lembadion lucens), 小型繊毛虫数種, ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), クレブソルミディウム(Klebsormidium sp.), ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum = Haplotaenium minutum), ミカヅキモ( Closterium intermediumC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium oblongum), ホシガタモ( Staurastrum hystrix), ハタヒモ(Netrium digitus), フタボシモ(Cylindrocystis), ワムシ, ミジンコ, センチュウ,

芳ヶ平(中之条町),12:13-12:14
池塘の側で育つ オヤマリンドウGentiana makinoi,リンドウ科 リンドウ属)? 開花前だ。まだ蕾みも出来ていないようだ。

Part VIII: 芳ヶ平(2)
2013.08.04, 12:14 - 12:23