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2012.10.07, Part IV

厳美公園

厳美渓,公園で一番大きな水たまり(一関市),09:49
前回ほぼ干上がっていたが,今回は,若干,水がたまっていた。 しかし,最初に訪れた時(2011.08.20)に比べると,いまだに少ない。


2012年07月の様子(2012.07.28,09:49-09:50撮影)。 水のあるエリアはますます狭くなっていた。

2012年06月の様子(2012.06.03,11:48撮影)。 大部分が泥,水があるのは奥だけ。

1枚目:2011年10月の様子(2011.10.20,09:51撮影)。 若干水位が下がっていた。
2枚目:2011年08月の様子(2011.08.20,09:43撮影)。 この時が一番水が多かった。

厳美渓,大きな水たまりからロープ際へ移動(一関市),09:49
1〜3枚目:川岸近くのロープ近くへ上がってパノラマ撮影。 2枚目:手前のやや盛り上がった場所の左右に水たまりがある。 前回は左側で採集したが,原生生物は少なめだった。右の小さな水たまりは? おそらくこれまでは干上がっていたことが多かったはず。

厳美渓,やや高い位置にある水たまりの左側(一関市),09:50
1枚目:ここで採集(厳美渓-08)。 前回よりやや多め。 2,3枚目:前回の様子(2012.07.28,09:50-09:51撮影)。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), ミドリムシ(Euglena sp.), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ディフルギア( Difflugia sp.), カンパネルラ(Campanella), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, コエラストルム(Coelastrum sp.? 各細胞に数本の不揃い棘状の突起がある初観察), アステロコッカス(Asterococcus superbus), クレブソルミディウム(Klebsormidium sp.), サヤミドロ(Oedogonium), コウガイチリモ( Pleurotaenium nodosum), ミカヅキモ( C. pronum, ホシガタモ( Staurastrum connatum), アワセオオギ( Micrasterias apiculataM. ceylanica), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens)多数, ワムシ, カイミジンコ,

厳美渓,右隣の小さな水たまり(一関市),09:51
あまり期待できないが,一応,こちらでも採集(厳美渓-09)。 さすがにこちらは少ない。
観察された生物: キリオフリス(Ciliophrys sp.), ディフルギア( Difflugia sp.), 小型ヒアロスフェニア(Hyalosphenia sp. 初観察), プルーロネマ(Pleuronema), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, グロエオモナス(Gloeomonas sp.), ホシガタモ( Staurastrum forficulatum),

厳美渓,少し進んで一番大きな水たまりの左側からパノラマ撮影(一関市),09:52

厳美渓,一番大きな水たまり(一関市),09:52-09:53
わずかに残った水を採集(厳美渓-10)。 入ってくるのは泥ばかり。あまり期待できない。 これまでの記録だと,ここにはたくさんの原生生物がいたのだが・・・。
観察された生物: コウガイチリモ( Pleurotaenium kayeiP. nodosum), ミカヅキモ( Closterium cynthia), ワムシ, ミジンコ, ソコミジンコ, 渦虫類,

厳美渓,厳美公園(一関市),09:54
さらに進んで再度パノラマ撮影。
2枚目:一番大きな水たまりの先に,やや大きな水たまりが2つ並んでいる。 奥(画面左)にはあまり草は生えていない。手前(画面右)は一面草で覆われている。 こちらはほとんど水がないので採集中止。 前回までは水があったので採集している。他ではほとんどみかけないイボマタモの一種, Euastrum turgidum が大量にいたのだが・・・。


2012年07月の様子(2012.07.28,09:54撮影)。

2012年06月の様子(2012.06.03,11:51撮影)。

2011年10月の様子(2011.10.20,09:56撮影)。 今回と撮影方向がやや異なる。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:54-09:55
奥の草の少ない方には水があった。こちらで 採集(厳美渓-11)
ここは前回(2012.07.28)は水があったが,その前(2012.06.03)は干上がっていた。 その割には結構いたのだが,今回はどうだろう?
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), 小型鞭毛虫数種, ディセマトストマ(Disematostoma), ナベカムリ(Arcella sp.), Lesquereusia, スピロストマム(Spirostomum intermedium), ハルテリア(Halteria), 珪藻各種, コウガイチリモ( Pleurotaenium kayeiP. nodosum), ミカヅキモ( Closterium intermediumC. lunula), ツヅミモ( Cosmarium sp.), イボマタモ( Euastrum ansatum turgidum), アワセオオギ( Micrasterias ceylanica), ユレモ(Oscillatoria sp.), ミジンコ, イタチムシ,

厳美渓,厳美公園(一関市),09:55-09:56
水際で育っていたこれはおそらくタマガヤツリCyperus difforis,カヤツリグサ科カヤツリグサ属)。

少し歩いて下流側をパノラマ撮影(一関市),09:56
ここから先は,前々回(下段)はほぼ干上がっていたのだが,一部に水たまりができていた。 昨年の10月(下々段)と似た様な状態に戻っていた。


2012年06月の様子(2012.06.03,11:54撮影)。

2011年10月の様子(2011.10.20,09:59撮影)。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:56
足下を見ると,あきらかに人の手によると思われる窪みがあった。 何か板状の柱のようなものを建てるために彫ったのだろうか,ややいびつだが。 かつてはこの辺にもなんらかの造作物があったのだろう。看板?

厳美渓,大小3つ並んだ水たまり(一関市),09:57
1枚目:ここも前回(2枚目)は干上がっていた。 2枚目:2012年06月の様子(2012.06.03,11:54撮影)。 3枚目:2011年10月の様子(2011.10.20,10:00撮影)。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:57
まずは手前の小さな丸い窪み(おそらく甌穴だろう)で 採集(厳美渓-12)
観察された生物: カラエリヒゲムシ(Salpingoeca), ハルテリア(Halteria), 珪藻各種, サヤミドロ(Oedogonium),

厳美渓,厳美公園(一関市),09:58-09:59
次は真ん中にあるやや大きな(だが水深の浅い)水たまりで 採集(厳美渓-13)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, 未同定の繊毛虫, グロエオモナス(Gloeomonas sp.), パンドリナ(Pandorina), イカダモ( Scenedesmus acuminatus), クレブソルミディウム(Klebsormidium sp.), ホシミドロ(Zygnema), ツヅミモ( Cosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum connatum, 貧毛類,

厳美渓,厳美公園(一関市),10:00
1,2枚目:最後は一番奥の三角形の水たまりで 採集(厳美渓-14)。 ハリイの量は昨年のこの時期(2枚目)より多いが,ここも大雨で多くの原生生物が洗い流されてしまった可能性が高い。 昨年の採集の際でも少なかったが,今回はもっと少ないかも。
3枚目:2011年10月の様子(2011.10.20,10:02撮影)。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ミドリムシ( Euglena sp.), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), パラコンディロストマ(Paracondylostoma setigerum), ツリガネムシ(Vorticella), 珪藻各種, グロエオモナス2種(Gloeomonas sp.), ユードリナ(Eudorina), サヤミドロ(Oedogonium), ホシミドロ(Zygnema), ホシガタモ( Staurastrum connatumS. lunatumS. punctulatum), ワムシ,

厳美渓,厳美公園(一関市),10:01-10:02
1枚目:今回はこの辺で採集を終えてバス停に戻ることにした。 四阿にはあいかわらず大勢の人がいる。 2枚目:栗駒山がある西の空は厚い雲で覆われている。 今日の予報では,今頃は晴れているはずなのだが・・・。どうやら予報が外れたようだ。 栗駒山へ行くのは止めようか,とも思ったが,,。 3枚目:東の空を見ると,多少は青空がある。 遅れて晴れてくるのかも,と期待して当初の予定通り須川高原へ向うことにした。 (ここだけで帰ったのでは,電車賃があまりにもったいない)

Part V: 厳美渓〜須川温泉へ
2012.10.07, 10:03 - 10:45