美濃太田駅〜上麻生駅〜飛水峡(甌穴群散策路)〜飛騨川左岸沿い〜七宗第二トンネル手前〜益田街道を西へ〜七宗橋〜日本最古の石博物館〜七宗橋交差点〜上麻生駅〜美濃太田駅〜木曽川緑地ライン公園〜美濃太田駅〜大手町公園〜美濃太田駅 (08:08 - 13:17)
Part I: | 美濃太田駅〜上麻生駅(美濃加茂市/七宗町) 2012.05.13, 08:08 - 08:36 |
Part II: | 〜上麻生橋〜飛水峡(甌穴群散策路)(七宗町) 2012.05.13, 08:38 - 08:49 |
Part III: | 飛水峡(甌穴群散策路-1)(七宗町) 2012.05.13, 08:49 - 09:01 |
Part IV: | 飛水峡(甌穴群散策路-2)(七宗町) 2012.05.13, 09:01 - 09:16 ヤマガラシ? |
Part V: | 飛水峡(甌穴群散策路)〜飛騨川左岸沿いを東へ(七宗町) 2012.05.13, 09:17 - 09:26 タニウツギ |
Part VI: | 七宗第2トンネル手前〜益田街道を西へ(七宗町) 2012.05.13, 09:27 - 09:44 タニウツギ |
Part VII: | 〜七宗橋〜日本最古の石博物館(七宗町) 2012.05.13, 09:45 - 10:04 |
Part VIII: | 〜七宗橋交差点〜上麻生駅(七宗町) 2012.05.13, 10:23 - 10:50 |
Part IX: | 上麻生駅〜美濃太田駅〜木曽川緑地ライン公園(七宗町/美濃加茂市) 2012.05.13, 10:51 - 12:07 |
Part X: | 美濃太田駅〜大手町公園〜美濃太田駅(美濃加茂市) 2012.05.13, 12:14 - 13:17 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2012.05.14-05.16 |
厳美渓,
長瀞の岩畳
での観察から,岩石段丘上の水たまり(ただし,洪水時でも水をかぶらない場所に限る)は,高地の湿原と同様,
長年月安定した水環境が続いたことで多様な原生生物が生息している,のではないかと考えている。
これを検証するために他に似た場所はないかと色々さがしているのだが, 今回は,その候補の一つとして岐阜県を流れる飛騨川にある飛水峡を訪れた。 ここは日本最古の石が見つかった場所として知られるが,ネットを調べると, JR高山線 上麻生駅の近くにある「飛水峡 甌穴群」には段丘面にある窪みに水たまりがある画像がいくつかあった。 そこで訪れてみることにしたのだが,たしかにたくさんの水たまりはあるものの, 水底には,湿原の池塘,あるいは,厳美渓,長瀞の岩畳の水たまりに見られるような薄茶色の水垢はあまり無かった。 替わりに,糸状藻が繁茂している水たまりが目立った。 糸状藻が繁茂している状態は,通常,原生生物相があまり多様でないことを示しているが, 翌日の観察では予想通り原生生物の少ないサンプルが多かった。 ただし,平地の池や田圃に比べるとさすがにある程度の量(種数)はあった。 採集後,近くにある「日本最古の石博物館」で展示ガイド(500円)を購入したが,そこには, 「峡谷は,河岸の岩石段丘を形成し,上麻生橋のところで最も狭く,洪水時には最上位の段丘近くまで増水します。」(p.17) との記述があった。 「飛水峡 甌穴群」は上麻生橋のすぐ近くにあるので,この付近の水たまりはときおり起こる洪水によって洗い流されてしまうのかも知れない。 それが,原生生物相が豊かでない原因の可能性が高い。 とはいえ,今回は岩石段丘上の一部の水たまりでしか採集しなかった。 後で車道(益田街道の旧道,現在は廃道)から眺めると,採集した場所の上流側にも岩石段丘は続いていて, そこにもたくさんの水たまりがあった。環境的にはそちらの方がより多くの原生生物がいそうなので, 今後も訪れて観察を続けていきたい。 |