1)微胞子虫類の仲間である ミニスポラ類とパンスポロブラスト類の胞子形成過程で形成される 嚢子で、この中でスポロントが胞子に発育する。2)アピコンプレクサ類の オーシスト内で スポロントが分裂してできた スポロブラストを囲む嚢状構造、またはその全体。 この中で直接スポロゾイトができる。
アピコンプレクサ類では、 従来はこれを胞子と呼んでいた。しかし、 アピコンプレクサ類の場合、 スポロシストは複数のスポロント あるいはスポロブラストを囲んだ嚢子を意味している。 しかし、胞子は通常、単一の細胞に対する用語なので、その定義にしたがうと アピコンプレクサ類では 胞子と呼べる構造がないことになってしまう。