長野市(旧戸隠村)/信濃町
大ダルミ湿原
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2009.09.27 ウオッちず で位置確認

大ダルミ湿原への分岐に到着,ここで右折(長野市),12:18
下段は前回撮影したもの。 前回は,筍採取厳禁の警告の隣に黄色地の同種の警告板があったが,今回は無くなっていた。 反対に,前回はなかった「ここは大ダルミ」と書かれたプレートが木の枝にくくりつけてあった。 しかし,表面が茶色に変色している(錆び?)ので,だいぶ古そうだ。 前回からまだ4ヶ月弱しか経っていないのだから,これほど錆びるはずはない。 以前からあったものが前回は外されていたのかも・・・。


1,2枚目:パノラマ撮影(2009.6.7,12:24-12:25)。

西登山道と大ダルミ湿原へ向う踏跡?(長野市),12:19
1,2枚目:ここまでの登山道の先と,その右隣にある湿原に向う小径?をパノラマ撮影。

大ダルミ湿原,入口付近は前回ほどはぬかるんでいなかった(長野市),12:20
前回ここはかなりぬかるんでいたが,今回はそれほどでもない。 ただし,乾いてもいない。泥状態には変わりない。

大ダルミ湿原,湿原はすでに草紅葉状態(長野市),12:20
1〜3枚目:入口から湿原をパノラマ撮影。 前回は青々としていたが(二段目),今回はすでに草紅葉状態。
なお,少し中に入って再度,パノラマ撮影したのが三段目。 入口近くの両側に小さな池塘があった。 しかし,後でわかるように,左(西)側の池塘は完全に干上がっていた。 今回のパノラマ撮影した湿原の画像を見るとわかるが, 湿原の左(西)側は右に比べてやや盛り上がっている,というか標高がわずかに高い。 おそらく最近は雨が少ないので,地下水位が下がって池塘から水が引いてしまったものと思われる。


2009.6.7,12:26撮影。

2009.6.7,12:27撮影。

大ダルミ湿原,左(西側)の池塘は干上がっていた(長野市),12:21
これが上段の画像にある湿原左(西)側にある池塘(があった場所)。 今回は中心部にわずかに水がある程度で,ほぼ干上がっていた。

大ダルミ湿原,右(東側)はまだ水があった(長野市),12:21-12:22
1枚目:一方,こちらは入口の右(西)側にある池塘。 前回,こちらにはクロサンショウウオの卵塊があった。 秋になっても水が残るので,幼生が育つ環境としてはこちら側の方が適しているのを知っているのかも。 ただし,水位が下がって周囲の草が育っているので,池は小さくなっている。 2枚目:ここで採集(大ダルミ湿原-1)。 3枚目:前回の様子(2009.6.7,12:31 撮影)。
観察された生物: カリキモナス(Calycimonas physaloides), 共生藻を持つ未同定の太陽虫, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor sp.), プロロドン(Prorodon sp.), ウロトリカ(Urotricha), Chlorobotrys, 珪藻各種, カメガシラモ(Tetmemorus brebissonii), ホシガタモ( Staurastrum muticum), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. sinuosum), ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina brebissoniiSphaerozosma, カワモズク(Batrachospermum), クロオコッカス(Chroococcus pallidusC. turgidus), シネココッカス(Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria), Achromatium oxaliferum, ミジンコ, ワムシ,

大ダルミ湿原,少し進んだ先,踏跡の右にある池塘(長野市),12:23
1枚目:ここでも採集(大ダルミ湿原-2)。 2枚目:前回の様子(2009.6.7,12:33 撮影)。 前回,ここにはたくさんの原生生物がいたが,今回はどうだろう?
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia bacillifera), レンバディオン(Lembadion lucens), カンパネルラ(Campanella), 小型繊毛虫数種, ボツリオコッカス( Botryococcus sudetica), ミクロスポラ(Microspora), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ(Closterium idiosporumC. rostratum), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. orbiculareStaurastrum sp.), ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina brebissonii, カワモズク(Batrachospermum), クロオコッカス(Chroococcus), クロオコッカス(Chroococcus pallidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), イタチムシ, ミジンコ(Sida sp.), ワムシ,

大ダルミ湿原,左はやはり干上がっていた(長野市),12:24
1枚目:その近くの左側の池塘。 2,3枚目:前回の様子(2009.6.7,12:35 撮影)。

大ダルミ湿原(長野市),12:24
今回は花はほとんどなかった。 イワショウブTofieldia japonica)がわずかに目立っていた程度。

大ダルミ湿原,踏跡をかなり進んだ先にある右の池塘(長野市),12:24-12:25
1,2枚目:パノラマ撮影。ここも前回(下段)と比べると,水位が下がって水面の面積が小さくなっている。 下段で左側にあった浅い水たまりは消滅していた(はず)。


2009.6.7,12:38-12:39 撮影。

大ダルミ湿原(長野市),12:25
ここで採集(大ダルミ湿原-3)
観察された生物: カリキモナス(Calycimonas physaloides), 太陽虫の一種(共生藻あり), 小型太陽虫, トゲフセツボカムリ(Centropyxis), ディフルギア( Difflugia bacillifera), アミカムリ(Nebela collaris), ウロトリカ(Urotricha), フロントニア(Frontonia marina), レンバディオン(Lembadion lucens), オフリディウム(Ophrydium), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), ペロニエラ(Peroniella hyalothecae), 珪藻少々, クンショウモ(Pediastrum tetras), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ブルボケーテ(Bulbochaete), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ(Closterium idiosporumC. rostratum), ツヅミモ( C. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. orbiculareS. simonyiStaurastrum sp.), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), イボマタモ(Euastrum sp.), ハタヒモ(Netrium digitus), ネジモ(Spirotaenia condensata), フタボシモ(Cylindrocystis), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), Bambusina brebissonii, カワモズク(Batrachospermum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria), ケンミジンコ, センチュウ, イタチムシ, ワムシ,

大ダルミ湿原,さらにその先(長野市),12:26
1,2枚目:パノラマ撮影。この辺は前回撮影した画像との対応がよくわからない。 1枚目:左側の小さな池塘にはヒツジグサの仲間が水面を覆い尽くしている。 2枚目:右側の池塘。近くにあるが,こちらにはヒツジグサの仲間がまったくいない。

大ダルミ湿原(長野市),12:26
右側の池塘で採集(大ダルミ湿原-4)
観察された生物: Assulina, 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), Chlorobotrys, ミクロスポラ(Microspora)多数, ホシガタモ( Staurastrum orbiculare), イボマタモ( Euastrum cuneatum), タテブエモ(Penium polymorphum), ネジモ(Spirotaenia condensata), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), イタチムシ, ワムシ,

大ダルミ湿原(長野市),12:27
左側の池塘で採集(大ダルミ湿原-5)。 水面に浮いているのは??)。 ヒツジグサにしては葉が小さく,切れ込みの角が丸みを帯び過ぎている気がするのだが・・・。 ここから先は踏跡がはっきりしないので,前回同様,ここで引き返すことにした。 ぬかるんだ踏跡を辿って元へ戻る。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ(Euglena mutabilis), カリキモナス(Calycimonas physaloides), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia acuminataD. bacilliferaD. elegans), バラディナ(Balladyna), ウロトリカ(Urotricha), レンバディオン(Lembadion lucens), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 小型繊毛虫数種, Chlorobotrys, 珪藻少々, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス( Botryococcus braunii), サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ(C. idiosporum), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum orbiculareS. simonyi), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), フタボシモ(Cylindrocystis), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ワムシ, イタチムシ,

大ダルミ湿原,入口まで戻る(長野市),12:28

大ダルミ湿原,去る前にも一度パノラマ撮影(長野市),12:29

大ダルミ湿原分岐まで戻る,ここでもクマ?の糞を発見(長野市),12:30
1枚目:登山道に戻ると目の前に黒々とした動物の糞(おそらくクマ)があった。 これまで遭遇したのと同じで木の実らしきものがたくさん含まれている。 2枚目:側にある「戸隠竹細工の森,戸隠中社竹細工生産組合,北信森林管理署」と彫られた標柱。
なお,今回の湿原での滞在時間は11分(12:19-12:30)。 前回は21分(12:25-12:46)。だいぶ短い。10分の短縮。 この11分のために1日かけて埼玉からやってきた訳,だ。

目 次 へ

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 長野県の他の地域