長野市(旧戸隠村)/信濃町
大ダルミ湿原
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採集日:2009.06.07 ウオッちず で位置確認

大ダルミ湿原への分岐が現れた,ここで右折(長野市),12:24-12:25
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:左に「戸隠竹細工の森」の標柱とタケノコ採り禁止の案内が並んでいる場所にきた。 湿原の案内はどこにもないが,よく見ると右に入れそうな薮の隙間があった。

右折すると・・・(長野市),12:25
ここがその右の脇道。両側からササが成長してきているので,このまま放置すると, いずれは笹薮で道が隠されてしまいそうだ。

その先に湿原があった(長野市),12:25
少し入るとすぐ先に湿地があった。 手前には水がたまったぬかるみになっているが,その先には草原が広がっていた。 ここが大ダルミ湿原だ。

大ダルミ湿原(長野市),12:26
1,2枚目:ぬかるんだ道の端から湿原をパノラマ撮影。 地図によると大ダルミ湿原は南北にやや細長いらしい。 画面でも横幅はあまりないが,奥行きは結構ありそうに見える。 2枚目:手前にもミズバショウが育っているが,湿原の先を見ると, 湿原と森の境に点々とミズバショウがあるのがわかる。

大ダルミ湿原,ガイドブック等にあるとおりここは踏み跡しかない(長野市),12:27
1〜4枚目:さらに湿原に近付いてパノラマ撮影。 1,4枚目:両側に池塘があった。よく見ると遠くにも池塘らしき場所が点々とあるように見える(2,3枚目)。 2枚目:湿原の中央付近を北へ向かって踏み跡が続いていた。
踏み跡の上を歩くのも気がひけたが,池塘がある以上,ここまで来て採集しない訳にはいかない。 踏み跡に入る前に入口近くの両側にある池塘で採集することにした。 まずは1枚目に写っている踏み跡の左(西)側の池塘へ。

大ダルミ湿原,まずは入口近くで採集(長野市),12:28
1,2枚目:ピペットを差し込むと,ドロリとした水垢が入ってきた (大ダルミ湿原-1a)。 若干緑色がかっている。これだと期待できそうだ。 同じ池塘で,少し位置をずらして再度採集(大ダルミ湿原-1b)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, トラケロモナス(Trachelomonas), カリキモナス(Calycimonas physaloides), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス( Botryococcus braunii), サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ミカヅキモ(C. abruptum), ツヅミモ( Cosmarium quadrifarium), イボマタモ( Euastrum humerosumE. sinuosum v. germanicumE. sinuosumv. ??), ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina brebissonii, クロオコッカス( Chroococcus turgidusC. pallidus), ミジンコ, イタチムシ, クマムシ,

大ダルミ湿原(長野市),12:30
今度は,入口近く踏み跡の右(東)側の池塘へ。 その途中にはミズバショウに混じって ミツガシワMenyanthes trifoliata)が花を付けていた。 これまでに訪れた場所ではすでに実になりかけていたが,ここはまだ咲き始めたばかり。 大ダルミ湿原の標高は1590m。標高の差。

大ダルミ湿原,入口近く右側の池塘(長野市),12:31
池塘にはクロサンショウウオHynobius nigrescens)?の卵塊があった。 古沼(標高約930m?)では4月19日, 枯木沼湿原(標高 1385m)では5月1日にこの卵塊を見かけたが, 標高1590mだと今が産卵時期,ということか。

大ダルミ湿原,入口近く右側の池塘で採集(長野市),12:31
池塘の岸辺近くで採集(大ダルミ湿原-2a, -2b)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, カリキモナス(Calycimonas physaloides), ビコエカ(Bicoeca sp.), ディフルギア( Difflugia bacillifera), ラッパムシ( Stentor igneusStentor sp.細胞質が黄色?), プロロドン(Prorodon sp.), ウロトリカ(Urotricha), ナスラ(Nassula), フロントニア(Frontonia), ディセマトストマ(Disematostoma), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), コルピディウム(Colpidium), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 珪藻各種, アステロコッカス(Asterococcus sp.), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ブルボケーテ(Bulbochaete), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ツヅミモ( Cosmarium connatumC. quadrifariumCosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum sp. 4 arms), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. humerosum, ハタヒモ(Netrium digitus, 2 types), ネジモ(Spirotaenia condensata), Bambusina brebissoniiSphaerozosma, クロオコッカス( Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), センチュウ,

大ダルミ湿原,踏み跡を少し進む(長野市),12:32
1〜3枚目:少し湿原内に入った所で左右(西〜北〜東)をパノラマ撮影。 中心部に近付くにつれてあちこちに池塘が点在しているのが見えてきた。

大ダルミ湿原(長野市),12:32-12:33
足下ではワタスゲEriophorum vaginatum)が果穂になりかけていた。

大ダルミ湿原(長野市),12:33-12:34
1枚目:少し進んだ先の右(東)側の池塘で採集(大ダルミ湿原-3)。 2枚目:近くではモウセンゴケDrosera rotundifolia)が。
観察された生物: キストディニウム(Cystodinium), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), カリキモナス(Calycimonas physaloides), ディフルギア( Difflugia bacillifera), プロロドン(Prorodon sp.), ウロトリカ(Urotricha agilis), ディセマトストマ(Disematostoma minor), レンバディオン(Lembadion lucens), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), アステロコッカス(Asterococcus sp.), ボツリオコッカス( Botryococcus sudetica), ゲミネルラ(Geminella), ミカヅキモ(C. idiosporum), カメガシラモ( Tetmemorus granulatusT. laevis), アルスロデスムス( Arthrodesmus incus), ホシガタモ( Staurastrum connatumS. hystrixS. muticumS. orbiculareStaurastrum sp. 4 arms), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. sinuosumEuastrum sp.), ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), Bambusina brebissonii, クロオコッカス( Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ネンジュモ(Anabaena), イタチムシ, クマムシ, ワムシ,

大ダルミ湿原,その近くの左側の池塘(長野市),12:35
1,2枚目:やや縦長の池塘なので,パノラマ撮影。 池中にはミツガシワMenyanthes trifoliata)がわずかに育っていた。 池端にはワタスゲEriophorum vaginatum)が点々と・・・。

大ダルミ湿原,その近くの左側の池塘で採集(長野市),12:35
岸辺近くで採集(大ダルミ湿原-4)
観察された生物: カリキモナス(Calycimonas physaloides), アミカムリ(Nebela carinata), ラッパムシ( Stentor igneus), プロロドン(Prorodon sp.), フロントニア(Frontonia depressa), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), レンバディオン(Lembadion lucens), オフリディウム(Ophrydium), オピッソスティラ(Opisthostyla), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), 小型繊毛虫数種, アステロコッカス(Asterococcus sp.), オーキスチス(Oocystis), ボツリオコッカス( Botryococcus braunii), ミクロスポラ(Microspora), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. idiosporum), アルスロデスムス( Arthrodesmus incus), ツヅミモ( Cosmarium amoenum?, Cosmarium sp.1Cosmarium sp.2), ホシガタモ( Staurastrum connatumS. hystrixS. simonyi), ハタヒモ(Netrium digitus, 2 types), タテブエモ(Penium polymorphum), ネジモ(Spirotaenia condensata), Bambusina brebissoniiChlorobotrys, クロオコッカス( Chroococcus turgidus), クマムシ, イタチムシ2種, ミジンコ, ワムシ,

大ダルミ湿原,その近くの左側の池塘付近(長野市),12:35-12:36
池塘の手前では 1,2枚目:バイカオウレンCoptis quinquefolia)と 3枚目:ミツバオウレンCoptis trifolia) が花を咲かせていた。

Part II: 大ダルミ湿原
2009.06.07, 12:37 - 12:46

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