HOME | 研究資料館 | 地域検索 | 採集の記録 | 2009 . 05 . 01 | お知らせ

2009.05.01, Part II

鶏頂山スキー場跡〜枯木沼湿原

枯木沼湿原へ,鶏頂山スキー場のゲレンデ跡を上がる(日光市),11:44-11:46
1枚目:進行方向。 2枚目:同じ位置から振り返って撮影。 ここからは鶏頂山スキー場の建物がまだ見える。

枯木沼湿原へ,鶏頂山スキー場のゲレンデ跡を上がる(日光市),11:46-11:50
1枚目:次第に傾斜がきつくなる。 2枚目:再度,振り返って撮影。今度は望遠モード。山,山,山,雪山が重なって見える。

枯木沼湿原へ,鶏頂山スキー場のゲレンデ跡を上がる(日光市),11:51-11:52
フキPetasites japonicus)と ?シダ?)。

枯木沼湿原へ,鶏頂山スキー場のゲレンデ跡を上がる(日光市),11:54
前方に平坦な場所が現れた。

枯木沼湿原へ,ゲレンデの交差点?を通過(日光市),11:55
1〜3枚目:平坦な場所に上がって左〜右をパノラマ撮影。 なお,画面左(北)には,現在も運営されているエーデルワイススキー場がある。 もしかすると,左はそのスキー場に通じているのかも知れない。

枯木沼湿原へ,隣のゲレンデにある水たまり(日光市),11:56-11:58
1枚目:登山道の脇にある別のルート。その途中に水たまりがある。 2,3枚目:友人の話ではここはいつ来ても水があるそうだ。 そのためだろうが,ここには クロサンショウウオHynobius nigrescens)の卵塊があった。 4枚目:卵塊の近くで 採集(鶏頂山スキー場ゲレンデ途中にある水たまり)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, 小型太陽虫, アスピディスカ(Aspidisca), クロロコックムの仲間?(Chlorococcum), ワムシ, ケンミジンコ,

枯木沼湿原へ,鶏頂山スキー場のゲレンデを上がる(日光市),11:59
登山道の案内に従って進む。

枯木沼湿原の入口が見えてきた(日光市),11:59
ほどなく前方に枯木沼を示す標柱が見えた。

枯木沼湿原に到着(日光市),12:00
1,2枚目:湿原(沼)の入口には木製の鳥居がある。

枯木沼湿原入口(日光市),12:00-12:01
1枚目:鳥居の手前にある標柱。 「枯木沼,(右から)鶏頂山荘まで1100m,標高 約1340m,釈迦岳まで3580m,鶏頂山まで2630m」とある。 2枚目:鳥居に打ち付けてある金属板。 「立大講義,奉 片嶋長吉,殿 昭和五十八年五月吉日,建立」と読める。 「片嶋長吉」で検索してみたが何もみつからない。よって今のところ,この金属板は意味不明。 3,4枚目:鳥居の足下にはそれぞれ1頭ずつの狛犬(獅子?)が配置されている。

枯木沼湿原(日光市),12:01
湿原へ入る。 鶏頂山登拝口にあった案内図にあるように,枯木沼湿原は東西にやや細長い。 入口はその西端にある。 木道は前方で交差しているが,登山道を兼ねる木道は交差点を右折して南へ向う。 左の木道はゆっくりと右へカーブして北向きから東向きに変わる。 交差点から前(東)へ伸びる木道は乾燥地帯を通り左へカーブして,左側の木道と合流する。

枯木沼湿原(日光市),12:02
1〜3枚目:木道に入ったところでパノラマ撮影。

枯木沼湿原(日光市),12:02-12:04
1枚目:木道は所々壊れている。 2枚目: 後述するが,湿原全体には,東側から西,そして南へ向ってゆるやかな水の流れがある。 入口近くは西端にあるので,木道の下を通って南へ向ってわずかに水が流れていた。 その近くの草と水辺との境付近にピペットを付けて,水底の泥を 採集(枯木沼,入口近くの木道脇)
観察された生物: コクリオポディウム(Cochliopodium), ディフルギア( Difflugia elegansDifflugia sp.), アミカムリ( Nebela collarisN. lageniformis), Argynnia, クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), ユーグリファ( Euglypha strigosaEuglypha sp.), トラケロユーグリファ(Tracheleuglypha), トリネマ(Trinema enchelys), Paulinella chromatophora, プルーロネマ(Pleuronema)?, ツリガネムシ(Vorticella sp.), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミカヅキモ(Closterium toxon), イボマタモ( Euastrum sinuosum), チリモ(Desmidium swartzii), ケンミジンコ,

枯木沼湿原(日光市),12:05
1〜3枚目:木道の分岐点手前で再度パノラマ撮影。 既述したように,ここで木道は三方向に別れる。 交差点には登山道の方向を示す道標が立っている。 1枚目:左側は,その先で右にカーブして湿原の東端へ向う。 2枚目:前の木道は,今回は歩かなかったが,前方で左に折れて左側の木道に合流する,はず。 3枚目:右側は,南へ進んで湿原を出る。その先で左(東)へ折れ,かつてゲレンデだった斜面を上がる登山道となる。

枯木沼湿原(日光市),12:06
交差点の木道脇に置いてある道標。 「みはらしスキー場」(注)が湿原の東にあるゲレンデのことだとすれば,この配置は正しい?

注:この「みはらしスキー場」の名は地図等にはない。 後出するスキー場の案内図に, 現在エーデルワイススキーリゾートがある位置に「鶏頂高原見晴スキー場」 という文字が記してあった。 この道標?は, おそらくこの先(枯木沼の東側)にエーデルワイススキーリゾートの「枯木ペアリフト」があることを指し示しているのだろう。

枯木沼湿原(日光市),12:06-12:08
1枚目:上述の左側の木道へ入り,湿原の東側へ向かって進む。 2,3枚目:全体に水の流れがあるようなので,池塘とは呼べないだろう?が, 草原の間にある大きな水辺で 採集(枯木沼,中央部の木道脇-1a, -1b)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, フセツボカムリ( Centropyxis aculeataC. constricta), ディフルギア( Difflugia elegansD. oblongaDifflugia sp.), アミカムリ( Nebela collarisN. penardianaNebela tenella), Lesquereusia, ユーグリファ( Euglypha acanthophoraEuglypha sp.), トリネマ2種(Trinema enchelys), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), ロクソフィルム(Loxophyllum), ウロトリカ(Urotricha), スチロニキア(Stylonychia), オフリディウム(Ophrydium), 棘毛類繊毛虫, 未同定の繊毛虫, 珪藻各種, イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), サヤミドロ(Oedogonium), ホシミドロ(Zygnema), コウガイチリモ( Pleurotaenium nodosum), ミカヅキモ( Closterium baillyanumC. cynthiaC. dianaeC. intermediumClosterium libellulaC. rectimarginatum?), トゲツヅミモ(Xanthidium antilopaeum), ツヅミモ( Cosmarium moniliformeC. ornatumC. portianumC. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum johnsoniiS. subaviculaS. subteliferumS. teliferum), アルスロデスムス( Arthrodesmus convergens), イボマタモ( Euastrum affineE. ampullaceumE. ansatumE. crassumE. humerosumE. sinuosum), アワセオオギ( Micrasterias ceylanicaM. crux-melitensisMicrasterias truncata), ハタヒモ(Netrium digitus), メソテニウム(Mesotaenium macrococcum), クロオコッカス(Chroococcus), Hapalosiphon, センチュウ, ケンミジンコ,

Part III: 枯木沼湿原(木道〜北岸)
2009.05.01, 12:10 - 12:33