山上松町
寝覚の床
Part III
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採集日:2012.05.20 ウオッちず で位置確認

寝覚の床,左岸の床岩から対岸(右岸)を少しだけ望遠撮影(上松町),13:00
1枚目:屏風岩。残念ピンぼけ。最上部の奥に水際に草の生えた大きな水たまりがある。 あそこで採集したかった(注)。 2枚目:硯岩と釜岩の上にある甌穴群。

注:浦島堂の先,さらに上流へ行くと,川幅が狭くなっていて木曽川を渡れるらしい。 実際,対岸に観光客がいる写真がネット上にある。 今回は,浦島堂までで引き返してしまったので,次回訪れる際は,本当に渡れるか確かめてみたい。

さらに望遠にして個々の水たまり/甌穴を撮影(上松町),13:00
1枚目:屏風岩の上部にある水たまり。

右隣の水たまり,硯岩の上部(上松町),13:00
1枚目:上から落ちてきた水が流れた跡がある。雨が降るとあそこは水路になるのだろう。 となると原生生物は期待できない。 2枚目:その右。こちらは水路等とつながっていないようだ。ただし,水深が浅い。 雨が降らないと干上がってしまう可能性がある。もっとも厳美渓ではあのような場所にもたくさんの原生生物がいた。 確かめてみたい。

硯岩と釜岩の境界付近にある大きな甌穴2つ(上松町),13:00-13:01
1枚目:こちらには水が溜っているが,垂直に落ち込んでいる。こういう場所だと原生生物は期待できない。 2枚目:こちらには水が見えない。下方に多少は残っているだろうが,,。 既述した様に,甌穴の中に大きな岩がある。

床岩の先にある浦島堂へ(上松町),13:01

段差のある場所に水がたまっていた(上松町),13:01-13:02
2枚目:これを採集(寝覚の床-06)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, 小型鞭毛虫数種, アカントキスチス(Acanthocystis turfacea), ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys sp.), ユーグリファ( Euglypha ciliata?, Euglypha sp.), トリネマ(Trinema enchelys), ディプロフリス(Diplophrys sp.), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), 珪藻各種, ゲミネルラ(Geminella)多数, サヤミドロ(Oedogonium), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ(C. idiosporum), ホシガタモ( Staurastrum alternansS. brebissoniiS. lunatumS. punctulatumS. submonticulosum ?), ケズネモ(Gonatozygon brebissonii),

浦島堂の手前に大きな岩があった(上松町),13:03
ここしか浦島堂へ到達するルートがないようだ。岩に4つ(縦に3つ,その右脇に1つ)の足場が穿ってある。 ただ,足場が狭いの同じ場所に両足を置くことができない。 なので若干上がり難い。両手を使ってよじ登った。

浦島堂の前にある平坦な岩場へ上がる(上松町),13:03-13:04
2枚目:浦島堂の左側。こちらから先(上流)へ進めるか確認しかなったが,もしかすると先まで行けて, そこに対岸へ渡れる場所があるのかも知れない。

右上にある浦島堂,屋根の上にブルーシートが架かっている(上松町),13:04

再度,浦島堂の左側を撮影(上松町),13:04
よく見ると,先まで進めそうだ。次回訪れた際は,この先まで行ってみよう。

寝覚の床,浦島堂(上松町),13:05
2枚目:堂の中を望遠撮影。「浦島大明神」の名前が見える。

浦島堂前から下流側を眺める(上松町),13:06

浦島堂の右側,大きな岩がごろごろしている(上松町),13:06

浦島堂前から対岸をパノラマ撮影(上松町),13:07
1枚目:屏風岩(奥)と硯岩(手前)。屏風岩の上には広い水たまりが,硯岩の丈夫にはいくつかの甌穴がある。 2枚目:硯岩(左)と釜岩(右)。 3枚目:前方に対岸から川に突き出している場所がある。あそこが「マナ板岩」らしい。 こうして見ると,対岸に渡れたとしても,マナ板岩付近を通過するのは大変そうだ。危険かも。

さきほども撮影したが屏風岩と硯岩の上にある水たまり/甌穴を望遠撮影(上松町),13:07-13:08

寝覚の床,戻ろうと浦島堂前の岩を降りる(上松町),13:09
岩の隙間から生えたニガナIxeris dentata)が開花中だった。

寝覚の床,崖沿いの遊歩道に戻る途中(上松町),13:12-13:13
1枚目:水路の近くに流れの淀んだ水たまりがあった。 2枚目:糸状藻類が大量増殖していた。原生生物はあまり期待できないが,とりあえず 採集(寝覚の床-07)。 意外にも今回の採集ではここがもっとも原生生物が多かった(種数)。 やはり川岸に近い方は,増水した際に洗い流されているのだろう。 この辺は川岸からもっとも離れていて,水流の近くとはいえ,流れが淀んだ場所なので種数が多くなったと思われる。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena sp.), エントシフォン(Entosiphon sulcatum), ペラネマ(Peranema trichophorum), 小型鞭毛虫数種, アカントキスチス(Acanthocystis turfacea), コアノキスチス(Choanocystis), サッカメーバ(Saccamoeba), クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), バネラ(Vannella), プラギオフリス(Plagioprys sp.), ユーグリファ( Euglypha acanthophoraE. filifera), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), コレプス(Coleps hirtus), ウロトリカ(Urotricha), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), ツリガネムシ(Vorticella campanula), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 棘毛類繊毛虫, 珪藻各種, クロロモナス(Chloromonas), グロエオキスティス(Gloeocystis sp.), ヒザオリ2種(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ホシミドロ(Zygnema), ツヅミモ( Cosmarium pachydermum), ケズネモ(Gonatozygon brebissonii), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), ケンミジンコ,

寝覚の床,少し進んだ先にもあった(上松町),13:16
水垢が結構ある。ここでも 採集(寝覚の床-08)
観察された生物: エントシフォン(Entosiphon sulcatum), 小型鞭毛虫数種, アカントキスチス(Acanthocystis turfacea), ラフィディオフリス(Raphidiophrys sp.), サッカメーバ(Saccamoeba), バネラ(Vannella), フィラメーバ(Filamoeba), コクリオポディウム(Cochliopodium minus), トリネマ(Trinema enchelys), ウロトリカ(Urotricha), スチロニキア(Stylonychia), ツリガネムシ( Vorticella campanulaV. nebuliferaV. patellina), バラディナ(Balladyna), トリコディナ(Trichodina sp.), マルロモナス(Mallomonas papillosa), 珪藻各種, クンショウモ(Pediastrum integrum), イカダモ( Scenedesmus incrassatulus), ゲミネルラ(Geminella)多数, クレブソルミディウム(Klebsormidium), ブルボケーテ(Bulbochaete nordstedtii), ヒザオリ2種(Mougeotia), ホシミドロ(Zygnema), ミカヅキモ( Closterium idiosporum), ユレモ(Oscillatoria), ワムシ,

坂を上がる途中で,再度,寝覚の床をパノラマ撮影(上松町),13:19

ここは右へ,寝覚の床美術公園へ(上松町),13:21

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2012.05.20, 12:22 - 13:21

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