昭和村
矢ノ原湿原
Part IV: 南湿原東岸沿いを北へ
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採集日:2010.06.13 ウオッちず で位置確認

T字路で左前右を撮影(昭和村),15:44
1〜3枚目:パノラマ撮影。 1枚目:左には水田があった。 2枚目:薪。 3枚目:右側。こちらへ進めばおそらく車道に出るのだろうが,,。

水田の方へ近付いてみた(昭和村),15:45
1〜3枚目: 車道に出ても面白くないので,水田の側から北にある湿原の脇に遊歩道が続いているのではと思って, 水田の側へ進んでみたところでパノラマ撮影。 3枚目:水田脇に通路があり,その先に樹林の間から湿原が見えた。 もしかすると,あの辺に湿原に向う遊歩道があるのではないかと近付いてみたが,,。

水田の先に湿原が見えるのだが,ここからは湿原には到達できない(昭和村),15:46
結局,遠くに湿原が望めるだけで,周囲には遊歩道らしきものはなかった。 やはり車道側へ出るしかないようだ。引き返す。

いったん車道へ(昭和村),15:50-15:51
1枚目:T字路を過ぎてゆるい坂を上がっていく。 2枚目:タニウツギWeigela hortensis)。

車道へ出る(昭和村),15:52
1枚目:前方に車道が見えた。 2枚目:車道の前には紐が張られていて,何やら看板らしきものが吊り下げてある。

車道へ出る(昭和村),15:52
紐をくぐってから振り返って撮影。 「車輌進入禁止(農作業車を除く)昭和村」とある。

車道へ出て左右を撮影(昭和村),15:52
1枚目:左(北)側には北側の入口にもあった「矢ノ原湿原を散策される皆様へ」と題した案内板がある。 その隣にはここからだと後ろしか見えないが「遊歩道入口」と書かれた標柱が立っている。 2枚目:右(南)側には「大芦区,入山禁止,大芦共有地組合」と書かれた看板も。 これはいたるところにあった。

ここにも「遊歩道入口」の標柱が立っていた(昭和村),15:52
車道へ出てから,振り返って標柱の表側を撮影。

湿原東縁沿いの車道を北へ,途中にあるトイレ(昭和村),15:53-15:54

「源平衛清水」脇を通過(昭和村),15:55
2枚目:斜面を50mほど下っていったところにあるようだ。 国土地理院の地図ではこの付近に小さな沼が描いてある。その辺にあるのだろうか?未確認。

湿原を左に見つつ歩く(昭和村),15:57
前方に案内板が見えてきた。

「伝説 七尋泥鰌」の解説と「矢ノ原湿原遊歩道案内板」(昭和村),15:57
1枚目:「伝説 七尋泥鰌」の解説。 この沼と近くにある泥鰌堀が「石取山の下を通って」つながっている,と書かれているが, 地図を見るかぎり,石取山近くにはそれらしい堀(沼)は描かれていない。 この後通る「昭和の森キャンプ場」のあたりにあったのだろうか?
2枚目:これまでにも何度か紹介した「矢ノ原湿原遊歩道案内板」。 現在いるのは,南北に細長い南湿原のちょうど真ん中付近のようだ。

案内板の斜め向いにあるのが「野村新兵の墓」(昭和村),15:57

墓と「野村新平の墓」の解説と「野村新平 墳墓の地」と書かれた標柱(昭和村),15:57-15:58
ここで起きた官軍との戦いで戦死したらしいが, 野村新平は「朱雀三番寄合組隊鈴木隊半隊頭,町奉行,二百石,二十五歳」だったとある。 会津藩部隊総覧によると, 朱雀隊というのは会津戦争時の会津藩の主力で,そのうち 「朱雀三番寄合組隊」は人員約100名からなる部隊だったそうだ。

向い側から湿原沿いの遊歩道へ戻る(昭和村),15:58
1〜3枚目:パノラマ撮影。ここから車道を降りて湿原沿いに敷設された遊歩道を歩くことにした。

矢ノ原湿原,東縁沿いの遊歩道を北へ(昭和村),15:58

矢ノ原湿原,湿原に近付いてみた(昭和村),15:59
1〜3枚目:遊歩道が沼岸に接する場所があったので,近付いてパノラマ撮影。

矢ノ原湿原,葦とミツガシワの間で採集(昭和村),16:00-16:01
その沼岸で採集(矢ノ原湿原-4)。 車道際でもあるので,あまり期待しないで採集してみたが,意外にも矢ノ原湿原ではここが一番原生生物がたくさんいた。 ただし,すべて従属栄養のもので,湿原特有のものはいない。 とはいえ,今回,おそらくペロミクサと思われるアメーバ類がいたのが特筆すべき点。 ペロミクサについてはこれまで文献では知っていたが,(もし本物だとすれば)実物を見たのは今回が始めて。
観察された生物: アスタシア(Astasia sp.), カリキモナス(Calycimonas physaloides), マヨレラ(Mayorella), ペロミクサ? 初観察), ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia claviformisD. oblonga), ヌクレアリア(Nuclearia), ユーグリファ( Euglypha sp.), ラッパムシ(Stentor fuliginosus), スピロストマム(Spirostomum ambiguum), トラケリウス(Trachelius subtilis), プロロドン(Prorodon sp.), コレプス( Coleps heteroacanthusC. incurvus), ウロトリカ(Urotricha), ウロセントルム(Urocentrum turbo), スチロニキア(Stylonychia), フロントニア(Frontonia), ディセマトストマ(Disematostoma minor), レンバディオン(Lembadion bullinum), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), デキシオトリカ(Dexiotricha sp.), 小型繊毛虫数種, ヒザオリ(Mougeotia), ワムシ, イタチムシ,

矢ノ原湿原,湿原脇に立つ大きなコナラ?(昭和村),16:02
コナラQuercus serrata

矢ノ原湿原(昭和村),16:04
さきほども撮影したが,これは??)。

矢ノ原湿原,東縁沿いの遊歩道を北へ(昭和村),16:05
右前方に車が停まっているが,あそこが「代官清水」。 多くの人が水を汲みにやってくるらしい。

ここは「代官清水」(昭和村),16:05

代官清水(昭和村),16:05-16:06
1枚目:「代官清水」と書かれた標柱と,その来歴を説明した案内板。「昭和村銘水10選の地」の地図が添えられている。 2枚目:その右隣にも「矢ノ原,代官清水の由来」と題した案内板が立っている。17年前のものだ。 内容は左のものとほぼ同じだが,より詳細。 3枚目:私もここで水を飲ませてもらった。味はまあまあ。

湿原(沼)沿いの遊歩道はこの先も続いているようだが,それに気づかず車道へ出てしまった(昭和村),16:09
1〜4枚目:車道から湿原(沼)の南〜西〜北をパノラマ撮影。

車道から望遠撮影(昭和村),16:09
沼の中央付近にあるミツガシワの群生を望遠で撮影。

2番目の公衆トイレ(昭和村),16:10
どちらもコンクリートブロックを積んだだけの非常にシンプルな作り。

T字路の手前に立つ「矢ノ原湿原」の標柱(昭和村),16:11
1枚目:左(標柱の先)に遊歩道の出口がある。 2枚目:標柱の上の方に円筒形のものが挟まっているが,これは何だろう? たんなるデザイン?

「一般農道,大芦-下中津川線,↑」と書かれた道標(昭和村),16:13
T字路の脇に立つ道標。農道でこういった道標があるのは比較的珍しい。 この地域では集落と集落をむすぶ重要な幹線道路なのだろう。
なお,南湿原の北側から遊歩道に入ったのが14:51 だったので,途中,写真&採集しながらではあるが, 反時計回りに湿原(+沼)を周回するのに1時間22分かかったことになる。 やはり結構な広さだ。 もし,北湿原も見て回れるとなると,トータルでは3時間以上かかるだろう。 結構大きな湿原といえる。 北湿原を見て回れないのは残念だ。

 目 次 へ  2010.06.13, 14:32 - 16:13
目次南湿原東縁〜北湿原南湿原西岸沿いを南へ南湿原 南西端南西〜南端〜南湿原東岸沿いを北へ

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