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2017.05.08, Part III

厳美渓(天工橋下流側〜上流側)

厳美渓,階段と道路壁の間を流れる水路へ(一関市),12:03

階段近くで上流側(西),手前(北),下流側(東)を撮影(一関市),12:04
3枚目:下流側(東)。階段下なので階段の影になっている。 その先には砂防ダムらしきものがある。
1枚目:階段直下は大量の藻塊が浮かんでいるので水質を測定しずらい, 3枚目:砂防ダム近くは水面に藻塊が浮かんでいないので,あそこで採集&水質測定をすることにした。

ということで砂防ダム的な所に近付く(一関市),12:04
水の流れはわずかだ。

階段と道路壁の間を流れる水路(一関市),12:05, 12:05, 12:06, 12:09
1枚目:水際の様子。水流に沿って藻塊が細長く伸びている。
2枚目:ここで 採集(厳美渓-05)。 原生生物はやや少なめ。
3枚目:導電率は 161 μS/cm(19.2℃)。岩盤上の水たまりと比べるとかなり高い。 荒川(長瀞付近)も導電率は 150 μS/cm前後なので,おおよそ同じだ。
4枚目:pH はアルカリ側に寄っている。これは何が原因だろう。 従来のものは 8.71,予備器は 8.84,今度はおおよそ同じだが,,,。 じつはこの値になるまで従来のものはかなり時間がかかっている。ゆっくりゆっくり変化した。 これに対して,これまであまり使用していない予備器はすぐにこの値になって安定した。 どうやら使いつづけると次第に反応性が下がってしまうようだ。 既述したが,昨年から使い続けている方は以後は使用を中止し,以後は予備としてとっておいた方(青色のラベル)を使うことにした。 一台1200円ほど(アマゾン価格)なので,帰宅したら早々に新しいものを注文しよう(翌日,05/09届いた)。

階段を上がり車道へ戻る(一関市),12:10
キュウリグサTrigonotis peduncularis,ムラサキ科 キュウリグサ属) がたくさん咲いていた。

今度は天工橋の上流側へ(一関市),12:12

天工橋へ(一関市),12:12

2015年07月の様子(2015.07.05,10:47撮影)。 前回は曇っていた。

天工橋から磐井川の上流側を撮影(一関市),12:13
2枚目:望遠撮影。


2015年07月の様子(2015.07.05,10:49撮影)。 こうしてみると,前回よりわずかだが水位が上がっているのがわかる。 タクシー運転手が話していたとおり,川の水量は減っているわけではなさそうだ。

工橋から上流側を眺める(一関市),12:13
岩盤の道路側から流れでた水が途中で大きく広がり(1枚目),それが橋の手前で(2枚目), 岩盤を流れ下って磐井川に注いでいる(3枚目)。

流れ下る付近を望遠撮影(一関市),12:13
いつもより水量が多い気がする。

水が途中で大きく広がる付近の様子を過去と比較してみた(一関市),12:14
1枚目:どうも以前と比べて様子が違う,ということで過去の画像と比較してみた。
それで分かったは,大きく広がった水が磐井川へ流れ下る入口付近の様子が違っているということだ。 これまでは流れ出る手前にコンクリート製の小さな堰堤があり,その手前には芝生や アジサイHydrangea macrophylla f. macrophylla,アジサイ科 アジサイ属) が植えられた土壌があった(2,3枚目)が,それがすっかり姿を消していた。 よく見ると,水が広がった部分の水底がこれまでより深くなっているのもわかる。 大量の水が流れたことでほとんどが流出してしまったようだ。
やれやれこの2年の間に何があったのだろう?
2枚目:2015年07月の様子(2015.07.05,10:48撮影)。
3枚目:2015年07月の様子(2012.06.03,11:46撮影)。
水流が広がる場所の右手,岩盤の角に生えていた数本の若木も姿を消している。 そこまで大量の水が流れて流失してしまった,ということだろうか?

後日,調べると 2015.09.09〜09.11の間に台風などの影響で関東・東北地方では記録的な大雨になったらしい。 その際,この厳美渓の名物,空飛ぶ団子の設備も流失したという記事がネットにあった。 どうやらその時の洪水の影響のようだ。あな恐ろし。
YouTubeには,その時の厳美渓を撮影した動画もあった。 ものすごい量の水がこの辺の岩盤を洗い流す様子が写っている。

厳美渓,上流側の岩石段丘へ(一関市),12:14
前方右に見えるのは厳美郵便局臨時出張所。 あの先に入口がある。

厳美渓,上流側の岩石段丘へ(一関市),12:14
これは レンゲツツジRhododendron japonicum,ツツジ科 ツツジ属), ではなく ヤマツツジRhododendron obtusum,ツツジ科 ツツジ属) ?

厳美渓,上流側の岩石段丘へ(一関市),12:15
これまで同様,ここ(厳美郵便局臨時出張所)には人影がなかった。
おそらく連休最後の昨日までは,係員がいたはず。


2015年07月の様子(2015.07.05,10:49撮影)。

2014年09月の様子(2014.09.02,10:55撮影)。

これ以前の様子は こちら

入口近くにある案内板(一関市),12:15

厳美渓,上流側の岩石段丘へ(一関市),12:15
1〜3枚目:入口からパノラマ撮影。連休直後の月曜日なので訪問客はわずか。
3枚目:こちらがいつもの採集ポイントだ。 しかし,すぐ近くまで水の流れが広がっている。

水流の脇を通って天工橋側にある岩盤へ(一関市),12:16

厳美渓,上流側の岩石段丘(一関市),12:16
1〜3枚目:パノラマ撮影。 この写真を撮影して従来,周囲にあった草木がほとんど姿を消しているのと,岩盤上がすっかり乾き切っているのに驚いた。 既述したように,2年前に起きた大洪水の影響だろう。きっと。
2枚目:従来よりやや離れた位置で撮影しているので,過去の画像と比較しずらいが,一番奥がこれまで キショウブIris pseudacorus,アヤメ科 アヤメ属) が生えていた場所で,そこが浅い水たまりになっていたのだが,,,。
また,その手前に辺から離れた位置に四角い岩がある。 あそこは2012年10月までは岩の両側にマツの木が育っていた。 翌年までに両方とも伐採されてしまった。
3枚目:岩盤の右端。角ばった場所には,既述したように,2年前までは若木が数本生えていた(2014年09月の画像参照)。 それが洪水で姿を消していた。変わりに別の木が育っている?ようだが。


2015年07月の様子(2015.07.05,10:50撮影)。

2014年09月の様子(2014.09.02,10:56撮影)。

2013年09月の様子(2013.09.09,15:04-15:05撮影)。

2013年06月の様子(2013.06.24,09:46撮影)。

2013年04月の様子(2013.04.13,10:53撮影)。
キショウブの育つ中央の水たまりの手前にあるマツや周辺の灌木が伐採されていた。

2012年10月の様子(2012.10.07,09:48撮影)。

2012年07月の様子(2012.07.28,09:49撮影)。

2012年06月の様子(2012.06.03,11:48撮影)。

厳美渓,かつてキショウブが生えていた水たまり(一関市),12:17
前回まで キショウブIris pseudacorus,アヤメ科 アヤメ属) が生えていた窪みに大きな楕円体の白石があった。これは前回まで無かったはず。 2年前の洪水が運んできたのだろう。 キショウブが消えて大きな石が一つ。やれやれ。


2015年07月の様子(2015.07.05,10:50撮影)。

2012年06月の様子(2012.06.03,11:50撮影)。

Part IV: 厳美渓(天工橋上流側)〜磐井丘陵を南へ
2017.05.08, 12:17 - 12:34