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2015.09.24, Part VI

八幡平北西尾根を下る(2)

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),12:12
登山道からは見えないが,少し斜面を上がるとこのような縦長の池塘がある。 まずは前回と同じ場所へ。 と思ったが,若干先へ進んでしまったようだ(過去の画像との比較より)。
3枚目:周辺には枯れた コバイケイソウVeratrum stamineum,ユリ科 シュロソウ属) がたくさんある。 コバイケイソウは隔年開花するので 2013,2011年に開花していた(はず)。


2013年09月の様子(2013.09.10,09:51撮影)。

2012年09月の様子(2012.09.22,13:38撮影)。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),12:12
ここはかつては水路だったと思われる。それがいつのまにか水の流れが変わって,取り残された場所が池塘になったのだろう。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),12:13
1枚目:前回とほぼ同じ場所で 採集(八幡平北西尾根,第2湿原-01)
ここはまあまあ。 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) はたくさんいた。
観察された生物: コクリオポディウム(Cochliopodium sp.), フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.), アミカムリ( Nebela collarisN. marginata), ヘレオペラ(Heleopera petricola), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), Chlorobotrys, 珪藻各種, アステロコッカス(Asterococcus superbus), ヒザオリ2種(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum = Haplotaenium minutum), カメガシラモ(Tetmemorus brebissonii), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. rostratum), イボマタモ( Euastrum crassum, ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ユレモ(Oscillatoria sp.), Hapalosiphon, ワムシ, ミジンコ, センチュウ,


2013年09月の様子(2013.09.10,09:52撮影)。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),12:14
湿原の北端近くにも池塘がある。


2013年09月の様子(2013.09.10,09:54撮影)。

2012年09月の様子(2012.09.22,13:44撮影)。

2010年10月の様子(2010.10.02,13:31撮影)。

2007年08月の様子(2007.8.23,14:10撮影)。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),12:15
ここでも 採集(八幡平北西尾根,第2湿原-02)
原生生物そのものはたくさんいたが(種数), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) は観察できなかった。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ディフルギア( Difflugia elegansD. oblonga), アミカムリ(Nebela collaris), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 共生藻を持つコスルニア(Cothurnia imberbis), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 未同定の黄緑藻, 珪藻各種, イカダモ( Scenedesmus microspina), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ブルボケーテ(Bulbochaete), サヤミドロ(Oedogonium), ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium abruptum), ツヅミモ( Cosmarium circulare ?, C. contractum), ホシガタモ( S. hystrix, 未同定のホシガタモ( Staurastrum sp. 3角に長い棘,先端が二股), イボマタモ( Euastrum binaleE. crassumE. cuneatum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), タテブエモ(Penium polymorphum), ネジモ(Spirotaenia condensata), クロオコッカス( Chroococcus turgidusChroococcus sp.), シネココッカス(Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria sp.), スティゴネマ(Stigonema), ワムシ,

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),12:15-12:16
1,2枚目:右隣にも浅く細い池塘?があるが,,,。 3枚目:干上がりかけている。採集中止。

八幡平北西尾根を下る(八幡平市),12:16
枯れた コバイケイソウVeratrum stamineum,ユリ科 シュロソウ属)

八幡平北西尾根,沢に架かる木橋を渡る(八幡平市),12:16
2枚目:赤く色付いた チングルマGeum pentapetalum,バラ科 ダイコンソウ属)

左前方に大きな池があるのだが,,(八幡平市),12:17
1枚目:地図や航空写真によると,ここから左前方にやや大きめの池があるようなのだが,,。 2枚目:手前に広い笹やぶがあるので,とても近付けない。

笹薮の間を抜けると,その先(主として右側)にも湿原がある(八幡平市),12:18
前回はここを「登山道で分断された第2湿原の続き」と書いたのだが,,。 別な湿原名を付けた方がよいかも知れない。
追記:ということで,ここは後日,「第3湿原」にしようとしたが,そうすると, これまでのすべての番号,とくに田代沼まで行った時に訪れた湿原の番号まで変えなければならなくなる。 それもまた紛らわしくなるので,結局,「第2B湿原」とすることにした。 その後,地図上に名前を記したのだが,そのことをすっかり忘れていた。 そのため,しばし,湿原の番号に食い違いが生じてしまった。 よって修正した(2016.09.06)。


2013年09月の様子(2013.09.10,09:58撮影)。

八幡平北西尾根,第2B湿原(八幡平市),12:19
1枚目: 航空写真を見るかぎり池塘などは見当たらないが,小さなものがあるかも知れない。 と思い,少し右へ下がってみることにした。すると,・・・。
2,3枚目:あった(パノラマ撮影)。 4枚目:iPad mini で現在地を確認。

八幡平北西尾根,第2B湿原(八幡平市),12:19
池塘というよりは浅い水たまりといった感じが強い。

「登山道で分断された第2湿原の続き」=第2B湿原(八幡平市),12:20
水底は白っぽく,所々に黒々したものがあった。ユレモ? かと思ったが,腐ったヒザオリ(かなり細い)だった。 ここで 採集(八幡平北西尾根,第2B湿原)
原生生物はほとんどいない。おそらく水質が悪いのだろう。 もしかすると,温泉成分が多少混じっているのかも。
須川高原には,ここよりも水底が白っぽい池沼がたくさんある。 そこの原生生物相はかなり貧弱だ。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, ディフルギア( Difflugia oblonga), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), ヒザオリ(Mougeotia), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), メリスモペディア(Merismopedia), ミジンコ,

八幡平北西尾根,第2B湿原(八幡平市),12:22
1枚目:前方で第2B湿原を出て笹薮地帯に入る。 遠くに見える山の頂上近くに草地が見える。 あそこが「草の湯分かれ」だ。
2枚目:望遠撮影。現在のカメラはこれが最大。


2013年09月の様子(2013.09.10,10:00,10:46撮影)。
1枚目:望遠撮影。
2枚目:「草の湯分かれ」の様子

八幡平北西尾根を下る(八幡平市),12:24

Part VII: 八幡平北西尾根を下る(3)
2015.09.24, 12:24 - 12:40