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2011.08.20, Part I

一ノ関駅〜厳美渓

大宮駅から一ノ関駅へ移動(さいたま市//一関市),06:11, 06:30, 08:41, 08:48
1枚目:今回乗車したのは大宮 06:30発,一ノ関 08:46着の「やまびこ271号」。 出発の2日前に市ヶ谷駅の自販機で購入したが,すでに普通車の窓際は満席だった。よってグリーン。
2枚目:発車直後の空の様子。一面厚い雲で覆われていた。 3枚目:まもなく一ノ関(注)。大宮からここまで曇り空が続いていた。 雨が降っているところは無かったが,同時に,青空が見えているところもまったく無かった。 4枚目:定刻(08:46)よりやや遅れて一ノ関駅に到着。

注:駅名としては「一ノ関」と記すのが正しいようだ。 しかし,市名は「一関」だし,一般にはこちらの方が多く使用されているので,駅名以外は「一関」で統一した。

駅舎を出てすぐ駅前にある須川温泉行きのバス乗り場へ向ったが・・・(一関市),08:53
1枚目:ない!09:00発の須川温泉行きがない!これに合わせて午前3時半に起きて新幹線で来たのに・・・。 替りに10:00発がある。時刻表を見間違ったか? 持参した時刻表のプリント( 岩手県バス協会の路線バス時刻表, 既述したようにこれが間違いのもとだった)には 確かに09:00発のバスが記してある。
2枚目:前回の様子(2010.08.10,08:45撮影)。 3枚目:前々回の様子(2007.06.24,07:08撮影)。

とりあえずバス停から駅前の様子をパノラマ撮影(一関市),08:53-08:54
毎回撮影しているので,比較の意味で撮影した。
前回,駅舎の右側には「『平泉の文化遺産』を世界遺産登録へ」と書かれた看板があったが, 今回は「『世界遺産』浄土の風薫る“平泉”」に変わっていた。


前回の様子(2010.08.10,08:45撮影)。

バス停近くの観光案内所でもらった時刻表(一関市),08:57
バス乗り場の裏の建物に観光案内所があるので,中に入ってバス時刻が変わったのかを尋ねると, このようなプリントを渡してくれた。今年の6月1日から変更になったという(注)。 一応,納得したものの「なんで・・・」という気持ちは消えなかった。 そうこうしているうちに,09:00発の厳美渓行きのバスがやってくる時間が迫った。 そこで,ここで10:00まで待っていても仕方がないので,ひとまず厳美渓まで移動しておくことにした。 これまで何度も乗車した須川温泉行きのバスも必ず厳美渓バス停に停車するのを知っていたからだ。 せっかくなので,須川温泉行きのバスが来るまでに厳美渓周辺で採集ポイントを探してみることにしたのだ。

注:帰宅後,岩手県交通のHP を見ると,これと同じものが確かに掲載してあった。 しかし,・・・。私がこれまで利用してきた 岩手県バス協会のHPにある岩手県交通の時刻表には, この変更が反映されていなかったのだった。

厳美渓バス停で降車(一関市),09:19-09:22
1枚目:まもなく厳美渓バス停。乗車したバスは小型のバスだった。駅からは7,8人が乗車した。 数名は途中で下車したが大半はここで降りた。私も降りた。 2枚目:厳美渓バス停。 3枚目:バス停の時刻表の一番下に須川温泉行きの時刻が記してあった。 松川温泉行きがここにやってくるのは 10:21。ちょうど1時間ある。

周辺案内図とバス停向いにあるサハラガラスパーク(一関市),09:22
1枚目:バス停近くにある「厳美渓 周辺観光ご案内」。これと同じ案内図があちこちに立っていた。 2枚目:バス停の向いにあるサハラガラスパークの入口を撮影。

バス停隣の天工橋(てんぐばし)へ(一関市),09:22-09:23

厳美渓,天工橋から下流方向を見る(一関市),09:23
下を見ると磐井川の流れとは別に岩場の一部に大きな水たまりがあった。 周囲には草木が生い茂っている。一時的なものというよりも長期間安定した水場のようだ。 あそこへ近付いてみることにした。車道へ戻る。

厳美渓,バス停を過ぎて東へ進むと,,(一関市),09:24
鉄柵の脇に下へ降りる階段があったが,,。入口の扉は閉まっていた。 他にないかとさらに歩道を東へ。

厳美渓,河川敷に降りる階段があった(一関市),09:25
またあった。今度はさきほどの場所より,よりしっかりした作りだ。扉も開いていた。 下へ降りられそうだ。

厳美渓,河川敷に降りる(一関市),09:25
階段の途中から河川敷を撮影。 河川敷といっても全部が岩盤だが。 岩場の右には四阿がある。その左側の岩の窪みには水がたまっている。

厳美渓,河川敷に降りる(一関市),09:25
1〜3枚目:途中にある斜めの鉄板部分(やや滑りそう)で,再度パノラマ撮影。 岩盤と道路側の間にあるのは狭い水路(流れているようには見えないが)であることがわかる。

厳美渓,河川敷に降りた(一関市),09:26
岩盤の窪みにある水たまりへ近付く。

厳美渓,水たまりには草が生えていた(一関市),09:26
生えているのは通常,乾燥した地面に生えるタイプの草だ。 ということは,ここは現在はたまたま水があるが,通年では干上がっている時間が長いと思われる。 水底に深緑色のものがあるが,これはおそらくアオコの類だろう。 アオコは乾燥にも強い。

厳美渓,水底を見るとひび割れの跡があった(一関市),09:26
これは乾燥した際に起きたひび割れのはず。 ここは採集ポイントとしては適当ではない。パス。

厳美渓,近くの別の水たまりにはホタルイが(一関市),09:27-09:28
1枚目:これはホタルイの仲間。湿地でよく見かける草がここに生えているということは, この水たまりは完全に干上がることはなく,長期間水があるか,少なくとも湿った状態が維持されていると考えられる。 ならば,原生生物も期待できそうだ。 2枚目:ということで採集(厳美渓-1)。 翌日観察すると,予想外に多くの原生生物が観察できた。 しかも,通常平地では見かけない接合藻がたくさんいたのには,驚いた。
観察された生物: ウチワヒゲムシ(Phacus pyrum), トラケロモナス(Trachelomonas sp.), 小型鞭毛虫数種, ディレプタス(Dileptus), ミクロトラクス(Microthorax), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus), サヤミドロ(Oedogonium), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutumP. nodosum), ツヅミモ( Cosmarium obsoletumC. quadrifariumCosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum muticum), トゲツヅミモ(Xanthidium)または,  ホシガタモ(Staurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum ceylanicum), ネジモ(Spirotaenia diplohelica)?, ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), ユレモ(Oscillatoria), ワムシ, センチュウ,

厳美渓(一関市),09:28
これはホタルイの仲間だと思うが,, ヒメホタルイScirpus lineolatus)?

Part II: 厳美渓
2011.08.20, 09:29 - 09:50