亜綱:主に脊椎動物寄生で、消化管とそれに付属する腺の上皮細胞にすむ。 成熟ガモントは小さく、細胞内に寄生する。グレガリナ類にみられるような連接はふつう起こらない。 生活環は、一般に、メロゴニー、ガメトゴニー、スポロゴニーの各時期からなる。 中間宿主をもつもの(heteroxenous)と、とらないもの(homoxenous)がいる。
目:亜綱と同じ。亜目:メロゴニーをもつ。
雌雄のガモントは独立に発育し、連接はしない。ミクロガモントは多数のミクロガメートをつくる。 接合子(zygote)は運動性がない。スポロゾイトは、オーシスト内のスポロシスト内にある。 中間宿主をとるものと、とらないものがいる。
30属以上が知られている。約半数はせきつい動物に寄生し、中にはヒトおよび家畜に病害を与える ものもいる。とくに古くからコクシジウム症の病原体して研究されてきたのが Eimeria属と Isospora属である。前者はオーシスト内に4個のスポロシストを形成する(各スポロシスト には2個のスポロゾイトが含まれる)。後者はオーシスト内に2個のスポロシストを形成する(各 スポロシストには4個のスポロゾイトが含まれる)。科:******
ウマニクホウシムシ(Sarcocystis)やトキソプラズマ(Toxoplasma)がよく知られている。
コクシジウム目(真コクシジウム類)
Informations
Subdivisions
亜科 | 属名(&近縁種) | 種名 | 宿主 |
Sarcocystinae亜科 | ウマニクホウシムシ属 Sarcocystis |
cruzi, hirsuta, hominis, ovicanis, tenella, miescheriana, procifelis, suihominis, bertrami, fayeri, lindemanni, fusiformis, levinei, muris, cymruensis, orientalis, leporum, hemionilatrantis | 中間宿主:ウシ、終宿主:イヌ、オオカミ、 アカギツネ、アライグマ |
Frenkelia | glareoli, microti | 中間宿主:ヤチネズミ類(Clethrionomys glareolus, C. rufocanus, C. rutilus)、タカネネズミ(Arvicola sapidus)、終宿主:タカの一種ノスリ(Buteo buteo) | |
Arthrocystis | |||
Toxopalsmatinae亜科 | トキソプラズマ Toxoplasma |
gondii | 中間宿主:ヒトや各種の哺乳類、鳥類 終宿主:ネコ、ボブキャット(Lynx rufus)、オセロット (Felis pardalis)、ピューマ(F. concolor)、 ジャガランディ(F. yaguaroundi) |
Hammondia (=Toxoplasma) |
hammondi =gondiiに類似 |
ネコを終宿主とする。中間宿主が必須 | |
Besnoitia | 中間宿主:ウシ、ヤギ、ヒツジ、インパラ、 ウシカモシカ、クーズー。終宿主:イエネコ、リピアネコ |
References