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ハリヤマスイクダムシ目 Exogenida

外生芽類 : Collin, 1912
| Rhabdophryidae科 | Ophryodendridae科 | タマスイクダムシ科 | ハリヤマスイクダムシ科 |
| Parapodophryidae科 | ウルヌラ科 | Tachyblastonidae科 | Thecacinetidae科 | ポドフリア科 |

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Urnulidae; ウルヌラ科
Metacineta1 Metacineta2 Metacineta3 Metacineta4
Podophryidae; ポドフリア科
Sphaerophrya5 Sphaerophrya6 Podophrya7 Podophrya8
Contributors of these images
1-4; Metacineta, 5-6; Sphaerophrya, 7-8; Podophrya,

綱: monokinetids が普通。各々には、a lateral kinetodesmal fibril, a reduced ( or absent ) transverse microtubular ribbon, そして postciliary ribbonが付属する。口部には放射状に 配列した microtubular ribbons(phyllae)がある。

亜綱:通常は繊毛をもたず、触手(tentacle)で餌を捕食する。触手には捕獲用と餌の取込み用とがある。
取込み用の触手の先端部は球頭状をしているが、ここにはハプトシスト(haptocyst;毒胞の一種)と 呼ばれる突出体(extrusome)がある。 ハプトシストは触手が獲物と接触するとその内容物を放出して、双方の細胞膜を結合させる働きがある。
捕獲された獲物は、触手内に微小管が集まって形成された導管によって細胞内に取り込まれる。
生活環のある時期では出芽によって繊毛運動をして移動するが、適当な物に付着すると柄を形成 して繊毛を吸収し、替わりに触手を発達させる。 (ハウスマン「原生動物学入門」p.89より)

目:出芽・細胞分裂は親細胞の表面で起こる(外生;exogenous)。 (「An Illustrated Guide to the Protozoa」より)

Rhabdophryidae科 成熟した栄養体(trophont)は細長く枝分かれする。
触手は細胞の分節部にある。海洋性でエビなどに付着。
Ophryodendridae科 成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
With prominent, extensible body-process that bears tentacles.
タマスイクダムシ科
 Spelaeophryidae
成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
extensible body-processはない。
細胞はトランペット形で,触手は perimeterの周囲に分散している。
淡水性で decapod shrimpなどに付着。
ハリヤマスイクダムシ科
 Ephelotidae
成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
extensible body-processはない。細胞はトランペット形ではない。
触手は捕食用とprehensile tentacleの2タイプがある。 prehensile tentaclesは細胞の周囲にある。
柄は太く細胞の付け根の方がさらに太くなる。
Parapodophryidae科 成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
extensible body-processはない。細胞はトランペット形ではない。
触手は1タイプのみ。細胞の周囲に均一に分布。淡水性。
ウルヌラ科
 Urnulidae
成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
extensible body-processはない。細胞はトランペット形ではない。
細胞はロリカ内にあり,先端部に開いた孔から長い触手が伸びる。
Tachyblastonidae科 成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
extensible body-processはない。細胞はトランペット形ではない。
他の吸管虫, Ephelotaに寄生する。その細胞質を餌として成長する時期と, 繊毛をもつ幼生がEphelotaの柄に付着する。後者はロリカを形成し,1本の 触手を出す。
Thecacinetidae科 成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
extensible body-processはない。細胞はトランペット形ではない。
壷状のロリカ(柄付)を形成し,細胞はその底に付着する。 触手はロリカの先にあいた孔から 出た細胞質部分にある。
ポドフリア科
 Podophryidae
成熟した栄養体(trophont)は枝分かれしない。
extensible body-processはない。細胞はトランペット形ではない。
栄養体は小さく球状か梨形。触手は先端部に集まるか,もしくは細胞全体に散らばる。 遊泳型(swarmer)では細胞の赤道線上に繊毛が並ぶ。

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Subdivisions
Rhabdophryidae科 Dendrosomides paguri
Trophogemma poljanskyi
Ophryodendridae科 Loricodendron hollandei
Ophyryodendron roscoffensis
Spelaeophryidae科 タマスイクダムシ属
 Spelaeophrya
polypoides
Ephelotidae科 ハリヤマスイクダムシ属
 Ephelota
gemmipara, coronata
Parapodophryidae科 Parapodophrya typha
Urnulidae科 Paracineta gaetani, pleuromammae
Urnula epistylidis
Metacineta micraster, mystacina
Tachyblastonidae科 Tachyblaston ephelotensis
Thecacinetidae科 Thecacineta calix
Corynophrya homari, emeritae
Podophryidae科 Podophrya fixa
Sphaerophrya  
Kystopus parasiticum

References

  1. Collin, B., 1912, Etude monographique sur les acinétiens. II. Morphologie, physiologie, systématique., Arch. Zool. Exp. Gén., 51, 1-457.

  2. Corliss, J.O., 1979, The Ciliated Protozoa - Characterization, Classification and Guide to the Literature., 2nd, Pergamon Press.

  3. Hausmann & Hülsmann, 1996, Protozoology, Thieme Medical Pub.
  4. 岩波・生物学辞典・第4版, 岩波書店, 1996.
  5. Margulis, L., Corliss, J.O., Melkonian, M. and Chapman, D.J. (eds.) , 1991, Handbook of Protoctista. Jones and Bartlett, Boston.
  6. ハウスマン著・扇元訳, 1989, 原生動物学入門, 弘学出版.
  7. Margulis & Schwartz, 1988, Five Kingdoms; An illustrated guide to the phyla of life on earth, Second edition, Freeman and Company.
  8. Lee, J.J., Hutner, S.H. & Bovee, E.C. (eds.), 1985, An Illustrated Guide to the Protozoa., Society of Protozoologists.
  9. 猪木正三監修, 1981, 原生動物図鑑, 講談社サイエンティフィク.
  10. Kudo, R.R., 1966, Protozoology 5th ed., Charles C Thomas Publisher.


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