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ボンボリスイクダムシ科 Tokophryidae

Jankowski in Small & Lynn, 1985
| Rhyncheta属 | Choanophrya属 | ボンボリスイクダムシ属 | マルチファスキクラツム属 |
| Hypophrya属 | Pseudogemma属 | Pottsiocles属 |

line
Tokophrya; ボンボリスイクダムシ属
Tokophrya1 Tokophrya2 Tokophrya3 Tokophrya4
Multifasciculatum; マルチファスキクラツム属
Multifasciculatum5 Multifasciculatum6
Contributors of these images
1-2; Tokophrya lemnarum (x 400), 3-4; Tokophrya quadripartita (x 400),
5-6; Multifasciculatum,

Tokophrya 綱: monokinetids が普通。各々には、a lateral kinetodesmal fibril, a reduced ( or absent ) transverse microtubular ribbon, そして postciliary ribbonが付属する。口部には放射状に 配列した microtubular ribbons(phyllae)がある。
亜綱:通常は繊毛をもたず、触手(tentacle)で餌を捕食する。触手には捕獲用と餌の取込み用とがある。
取込み用の触手の先端部は球頭状をしているが、ここにはハプトシスト(haptocyst;毒胞の一種)と 呼ばれる突出体(extrusome)がある。ハプトシストは触手が獲物と接触するとその内容物を放出して、 双方の細胞膜を結合させる働きがある。
捕獲された獲物は、触手内に微小管が集まって形成された導管によって細胞内に取り込まれる。
生活環のある時期では出芽によって繊毛運動をして移動するが、適当な物に付着すると柄を形成 して繊毛を吸収し、替わりに触手を発達させる。 (ハウスマン「原生動物学入門」p.89より)

目:出芽はpouch内で起こる。幼生はpouchの孔から出る。 細胞質分裂はpouch内で完了する(内生;endogenous)。

科:基本的に自由生活だが,寄生する場合でも細胞内には入らない。
ロリカなし。触手は1タイプのみ。
(「An Illustrated Guide to the Protozoa」より)

Rhyncheta属 柄がある。 太く長い触手が1本のみ。
Choanophrya属 柄がある。触手は複数ある。 触手は太く先端部はカップ状
ボンボリスイクダムシ属
 Tokophrya
柄がある。触手は複数あり,細く先端部が脹らむ。
触手は細胞先端部の脹らんだ部分から伸びる。
Multifasciculatum属 柄がある。触手は複数あり,細く先端部が脹らむ。
触手は先端部だけでなく,細胞の横や柄がついている後端部にもある。
Hypophrya属 柄がある。触手は複数あり,細く先端部が脹らむ。
触手は先端部だけでなく,細胞の後端部にもあるが,横にはない。
Pseudogemma属 柄がない。 触手は太く短いものが1本のみ
他の吸管虫に付着し捕食する。
Pottsiocles属 柄がない。 触手は先端が脹らんだものが5本以下
ロリカをもつ周毛類や異毛類を捕食する。

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Subdivisions
ボンボリスイクダムシ科
 Tokophryidae
ロリカなし。触手は1タイプのみ
Rhyncheta cyclopum
Choanophrya infundibulum
ボンボリスイクダムシ属
 Tokophrya
beetoni, cyclopum, infusionum, lemnarum, limbata, lingbyei, quadripartita, trold
マルチファスキクラツム属
 Multifasciculatum
elegans
Hypophrya fasciculata
Pseudogemma pachystyla
Pottsiocles  

References

  1. Collin, B., 1912, Etude monographique sur les acinétiens. II. Morphologie, physiologie, systématique., Arch. Zool. Exp. Gén., 51, 1-457.

  2. Corliss, J.O., 1979, The Ciliated Protozoa - Characterization, Classification and Guide to the Literature., 2nd, Pergamon Press.

  3. Hausmann & Hülsmann, 1996, Protozoology, Thieme Medical Pub.
  4. 岩波・生物学辞典・第4版, 岩波書店, 1996.
  5. Margulis, L., Corliss, J.O., Melkonian, M. and Chapman, D.J. (eds.) , 1991, Handbook of Protoctista. Jones and Bartlett, Boston.
  6. ハウスマン著・扇元訳, 1989, 原生動物学入門, 弘学出版.
  7. Margulis & Schwartz, 1988, Five Kingdoms; An illustrated guide to the phyla of life on earth, Second edition, Freeman and Company.
  8. Lee, J.J., Hutner, S.H. & Bovee, E.C. (eds.), 1985, An Illustrated Guide to the Protozoa., Society of Protozoologists.
  9. 猪木正三監修, 1981, 原生動物図鑑, 講談社サイエンティフィク.
  10. Kudo, R.R., 1966, Protozoology 5th ed., Charles C Thomas Publisher.


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