左の高台に上がり,そこから「キショウブが生える水たまり」を撮影(一関市),10:59
水はわずかに白く濁っている。藻塊や水垢がほとんど見当たらない。
最近,大量の雨水で洗われた結果だろう。
原生生物は期待できない。
厳美渓(一関市),10:59
高台を通って,「キショウブが生える水たまり」の先(東側,天工橋寄り)へ。
1枚目:2つの水たまりが続いているが,
2枚目:右が「キショウブが生える水たまり」だ。
キショウブが生える水たまり(一関市),10:59-11:01
キショウブ(Iris pseudacorus,アヤメ科 アヤメ属)
の近くで採集することにした。
1枚目:実をつけたキショウブ。
2,3枚目:これは,さきほども撮影した
タマガヤツリ(Cyperus difforis,カヤツリグサ科カヤツリグサ属)
ではなく
メリケンガヤツリ(Cyperus eragrostis,カヤツリグサ科カヤツリグサ属)?
4枚目:水垢は少ないが,とりあえず
採集(厳美渓-06)。
ここには原生生物がたくさんいた。
観察された生物:
ミドリムシ(Euglena ehrenbergii),
ペラネマ(Peranema),
カラエリヒゲムシ(Salpingoeca),
ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys sp.),
ナベカムリ(Arcella sp.),
ディフルギア(
Difflugia acuminata,
D. elegans,
D. penardi),
ユーグリファ(
Euglypha sp.),
コンディロストマ(Condylostoma),
イカダモ(Scenedesmus quadricauda),
イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus),
ボツリオコッカス(Botryococcus braunii),
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
オーキスチス(Oocystis marsonii),
ゲミネルラ(
Geminella mutabilis,
Geminella sp.),
クレブソルミディウム(Klebsormidium sp.),
サヤミドロ(Oedogonium),
ホシミドロ(Zygnema),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium kayei,
P. nodosum),
ミカヅキモ(
Closterium cynthia),
ツヅミモ(
Cosmarium decoratum),
ホシガタモ(
Staurastrum gracile,
Staurastrum sp.
初観察 S. longispinumに似るが長い棘が横並びで出て上へ向う点が異なる,
Staurastrum sp.),
イボマタモ(
Euastrum ansatum var. pyxidatum),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
チリモ(Desmidium swartzii),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
ユレモ(Oscillatoria sp.),
Hapalosiphon,
ワムシ,
ケンミジンコ,
イタチムシ,
さらに東へ移動して3つの水たまりをパノラマ撮影(一関市),11:02
1枚目:左端にある水たまり。
水がたっぷりあるが,その分,水垢はほとんど無い。
また,ここは時期によっては干上がっていることもある(例えば,2013.06.24 & 2012.06.03)。
ここでは原生生物は期待できない。
2枚目:中央の水たまり。ここは水が少なめ。
草は多い。
3枚目:さきほどまで近くにいた「キショウブが生える水たまり」
2013年09月の様子(2013.09.09,15:10撮影)。
2013年06月の様子(2013.06.24,09:48撮影)。
2013年04月の様子(2013.04.13,10:56撮影)。
2012年06月の様子(2012.06.03,11:51撮影)。
2011年10月の様子(2011.10.20,09:56撮影)。
これは撮影方向がやや異なる。
厳美渓,キショウブが生える水たまり(一関市),11:02
水際近くで育つこれは
カヤツリグサ(Cyperus microiria,カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
厳美渓,中央の水たまり(一関市),11:03-11:04
1枚目:全景。
2枚目:これはたしか・・・
サジオモダカ(Alisma plantago-aquatica var. orientale,オモダカ科 サジオモダカ属)
3,4枚目:これは
ミヤマホタルイ(Scirpus hondoensis,カヤツリグサ科 ホタルイ属),
ないし,
ホタルイ(Scirpus hotarui,カヤツリグサ科 ホタルイ属)?
2013年09月の様子(2013.09.09,15:10-15:11撮影)。
2013年06月の様子(2013.06.24,09:48-09:49撮影)。
厳美渓,中央の水たまり(一関市),11:04
ここで
採集(厳美渓-07)。
ここにも原生生物がたくさんいた。
この厳美渓に特有といえる(=他ではほとんど見かけない)
イボマタモの一種(
Euastrum turgidum)
がたくさんいた。
別のイボマタモ(Euastrum ceylanicum)
も結構いた。
また,さきほどもいた
ホシガタモ()もいた。たくさんいた。
観察された生物:
キストディニウム(Cystodinium),
トリカメーバ(Trichamoeba),
マヨレラ(Mayorella penardii),
ナベカムリ(Arcella sp.),
ディフルギア(
Difflugia sp.),
Lesquereusia,
スピロストマム(Spirostomum),
ウロトリカ(Urotricha),
ハルテリア(Halteria),
サヤミドロ(Oedogonium),
ヒザオリ(Mougeotia),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium kayei,
P. nodosum),
ミカヅキモ(
Closterium cynthia,
C. dianae),
ツヅミモ(
Cosmarium decoratum
C. globosum,
C. obsoletum),
ホシガタモ(
Staurastrum vestitum,
Staurastrum sp.1
初観察 S. longispinumに似るが長い棘が横並びで出て上へ向う点が異なる,多数),
Staurastrum sp.3),
イボマタモ(
Euastrum ansatum,
E. ansatum var. javanicum,
E. ceylanicum,
E. denticulatum,
E. turgidum),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
ミジンコ,
ミジンコ(Sida sp.),
センチュウ,
イタチムシ,
さらに東へ移動すると・・・(一関市),11:025
この岩場にかつて何かの構造物があった跡。
天工橋に近付いてパノラマ撮影(一関市),11:05
今回は,ここでUターン。
天工橋の袂から磐井川右岸沿いの遊歩道へ(一関市),11:07
磐井川右岸の遊歩道へ(一関市),11:09
昨年同様,左折してすぐ目の前に大きな葉を広げた
オオバギボウシ(Hosta montana,ユリ科 ギボウシ属)
がたくさんの実をつけていた。
2013年09月の様子(2013.09.09,15:51撮影)。
磐井川右岸の遊歩道へ(一関市),11:10
ここでも
ゲンノショウコ(Geranium thunbergii,フウロソウ科 フウロソウ属)
が咲いていた。数は少なめだが。
磐井川右岸の遊歩道を下流側に向って進む(一関市),11:10
磐井川右岸の遊歩道を下流側へ(一関市),11:11-11:12
遊歩道際で黄色い花が咲いていた。
よく見るとこれは
キンミズヒキ(Agrimonia pilosa var. japonica,バラ科 キンミズヒキ属)
の花だった。
Part V: | 磐井川右岸沿いの遊歩道 2014.09.02, 11:12 - 11:23 |