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2012.07.01, Part VII

岩畳中央部を北へ(3)

長瀞 岩畳,NT-28(長瀞町),12:06-12:07
1〜3枚目:NT-28の北側からパノラマ撮影。 航空写真のとおり,たしかにNT-28はひょうたん形をしていた。 ただし,左右の水たまりが現在つながっているか否かは,くびれ部分が草に覆われているのでハッキリしない。 そこで,とりあえず最初に見た右側(西側)をNT-28a,左側をNT-28bと呼ぶことにする。

長瀞 岩畳,NT-28b(長瀞町),12:07
こちらは右のNT-28aと比べると,周囲は草で覆われ,水底からも草が生えている。 手前の水底には落ち葉がたくさん積もっていた。

長瀞 岩畳,NT-28b(長瀞町),12:08-12:12
1〜5枚目:ここで採集しようと水際に近付くと,手前の草の上に黄色いイトトンボが止まった。 これはキイトトンボCeriagrion melanurum)。 6枚目:しばらくすると,キイトトンボが飛び立ち少し離れた草にふたたび止まった。 7〜10枚目:キイトトンボはほどなく飛び去ったが,その少し先に別のトンボが止まっていた。 これはハラビロトンボLyriothemis pachygastra)の雄? どうにもピントが合わない。

長瀞 岩畳,NT-28b(長瀞町),12:13
ここで採集(長瀞 岩畳,NT-28b)。 いろいろいるかと期待したが,それほどいない(注)。
観察された生物: トラケロモナス( Trachelomonas volvocina), ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia elegans), イカダモ(Scenedesmus quadricauda), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミクロスポラ(Microspora), サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ( Closterium acerosumC. ehrenbergiiC. turgidumC. venus), ミジンコ, ケンミジンコ,

注: 3週間後(2012.07.22)に行った採集 では,ここだけ水が干上がりかけていた。 隣のNT-28aは,今回同様,水がたっぷりあるのに,このNT-28bは水底にあった泥が露出していた。 原因不明だが,考えられるのは水底のどこかに割れ目があって,なんらかの理由でそこから水が漏れ出てしまったのかも知れない。 漏れる量がわずかなので,降水量が多い時は一時的に水がたまるが,雨が少ない時期が続くと水位が下がってしまうのだろう。 原生生物が少ないのはそのためかも知れない。

長瀞 岩畳(長瀞町),12:14
1〜3枚目:パノラマ撮影。NT-28を離れ,さらに北へ進む。 2枚目:右前方に四阿が見える。


2012年06月の様子(2012.06.17,12:09撮影)。

2012年05月末の様子(2012.05.27,12:01撮影)。 今回よりやや離れた位置から撮影している。
2枚目:画像でわかるように,この時は水たまりまったくなかった。

長瀞 岩畳(長瀞町),12:15
1〜3枚目:NT-11の右側へ戻ってみたが,ここはこのまま先へは進めない。

長瀞 岩畳(長瀞町),12:15
少し戻って,これまで通り四阿の右側から北へ向う。

四阿の先で左へ降りる(長瀞町),12:17

2012年06月の様子(2012.06.17,12:11撮影)。

2012年05月末の様子(2012.05.27,12:04撮影)。

窪みに降りる前に上からパノラマ撮影(長瀞町),12:17
階段状になっているが,滑りやすいので慎重に降りる。

階段状になった場所を降りて近付く(長瀞町),12:18

2012年06月の様子(2012.06.17,12:12撮影)。

2012年05月末の様子(2012.05.27,12:05撮影)。

長瀞 岩畳(長瀞町),12:18
1枚目:雨が降っているわりには南(NT-11)と北(NT-12)の水たまりの間を流れる水量はこれまでとあまり変わらない。 2枚目:2012年06月の様子(2012.06.17,12:12撮影)。

南側を向いてNT-11の北端部を撮影(長瀞町),12:18

2012年06月の様子(2012.06.17,12:13撮影)。

長瀞 岩畳(長瀞町),12:19
これまでと同様,NT-11の北端部で 採集(長瀞 岩畳,NT-11b)。 観察できた原生生物の種数は前回とおおよそ同じ(若干少なめ)。
観察された生物: フセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia sp.), Lesquereusia, ユーグリファ(Euglypha), コレプス(Coleps hirtus), クンショウモ(Pediastrum boryanum), イカダモ(Scenedesmus quadricauda), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ホシミドロ(Zygnema), ツヅミモ( Cosmarium granatum, ホシガタモ( Staurastrum sp.4本腕), クロオコッカス(Chroococcus turgidus),

今度は北側のNT-12に近付いてパノラマ撮影(長瀞町),12:19-12:20

2012年06月の様子(2012.06.17,12:14撮影)。

2012年05月末の様子(2012.05.27,12:07撮影)。

2012年05月初旬の様子(2012.05.01,12:26 撮影)。

長瀞 岩畳(長瀞町),12:21
北側のNT-12の南端部で 採集(長瀞 岩畳,NT-12)。 原生生物は前回に比べてやや少なめ。
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia oblonga), トリネマ(Trinema sp.), ウロトリカ(Urotricha), ハルテリア(Halteria), コレプス(Coleps hirtus), 珪藻各種, クンショウモ(Pediastrum angulosum), サヤミドロ2種(Oedogonium), アオミドロ2種(Spirogyra), ホシミドロ(Zygnema), ツヅミモ( Cosmarium granatum, ワムシ, ミジンコ, カイミジンコ, センチュウ,

Part VIII: 岩畳北端〜長瀞駅前交差点
2012.07.01, 12:22 - 12:38