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2011.12.15, Part IV

迫間自然観察公園(迫間湿地)

迫間湿地(足利市),12:31
1,2枚目:右にカーブするとすぐにこのような景色が現れた。 あちこちで木道が破損している。ただし,進めない訳ではないので,もう少し先へ進んでみる。 歩ける場所でも一部,木道がたわんで今にも折れそうな所もあった。 たしかにここを歩くのは危険だ。パイロンが置かれている理由がわかる。

注:ここでパイロンが置かれている理由を考察してみる。 照明灯が置かれているということは,夜間にここをたくさんの人が通ることを想定しているのだろう。 調べると,隣接する「あしかがフラワーパーク」では,現在, 2011年度イルミネーション「光の花の庭」というイベントを行っているらしい(開催期間:2011.10.29〜2012.01.29)。
既述したように,迫間湿地の南側の水田地帯のあちこちに臨時の駐車場が設置され, そこにも同じ照明灯が何台も設置されていた(後出)。 夜間,駐車場に車を停めた人がここを通って「光の花の庭」が行われている「あしかがフラワーパーク」へ歩いていく際, 間違ってこの木道へ入らないようにするための措置と思われる。
あしかがフラワーパークのHPには, 「イルミネーションに関しては,一部【自家発電】にて営業いたします。」とのコメントがある。 発電機付きの照明灯が置かれていたのは,このことを意味しているようだ。

迫間湿地(足利市),12:32
しかし,さらに進むと破損した場所は見当たらなくなった。 どうやらさきほどの場所だけのようだ。 さきほどの場所は水たまりが無いので,これまで歩かなかった場所だ。 そのため,これまでにも破損が進んでいたのだろうが,気づかなかった。

迫間湿地(足利市),12:32
前方にT字路が現れた。あそこの左右がこれまで歩いているルートだ。 あの辺には木道沿いに水たまりがあり,原生生物がたくさん観察できている。

迫間湿地,T字路の前で左前右を撮影(足利市),12:33
従来は右(南,3枚目)側から歩いてきて,左(北,1枚目)へ向って歩いている。

迫間湿地,T字路を右折して南へ(足利市),12:33
とりあえず従来のコースへ戻ってみることにした。

迫間湿地(足利市),12:34
途中にある樹木を左右に迂回する場所を通過。

迫間湿地(足利市),12:35
前方の展望所の手前で右にカーブするが,あの先には湿地南端の池がある。 カーブの先は入口(南口)近くの木道入口へ通じている。 ここから先にはめぼしい採集ポイントはないので,ここでUターンすることにした。

迫間湿地(足利市),12:35-12:36
1枚目:ここからは従来通りのコース取りで歩くことになる。いつも通り右側の木道へ。 2枚目:木道脇に若干水があったが,今回はパス。


1枚目:2011年03月の様子(2011.03.05,11:28撮影)。 2枚目:2010年11月の様子(2010.11.03,11:26撮影)。 3枚目:2009年04月の様子(2009.04.11,12:56撮影)。 4枚目:2006年04月の様子(2006.04.22,14:03撮影)。

迫間湿地(足利市),12:36
前方で左右の木道が合流する。

迫間湿地(足利市),12:36-12:37
合流点の手前で採集(迫間湿地-1)。 薄い赤茶色の水垢?しか入らない。 このような状態の時は,原生生物はあまり期待できない。 翌日の観察では,カテヌラ(多細胞動物)の仲間がたくさんいたが, 原生生物はほとんどいなかった。予想以上に少なかった。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia claviformisD. oblonga), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, カテヌラ(Catenula)の仲間?,


2011年03月の様子(2011.03.05,11:27撮影)。

2010年11月の様子(2010.11.03,11:29-11:31撮影)。 この時も,たくさんいた。

2009年04月の様子(2009.4.11,12:58-12:59撮影)。 この時も,たくさんいた。

2006年04月の様子(2006.4.22,14:09-14:10撮影)。
種数はわずか。 スピロストマム(Spirostomum)だけが たくさんいた。

迫間湿地,その先のT字路,ここは右へ(足利市),12:38
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:さきほどは左側からこちらへ歩いてきた。 ここもいつもの採集ポイントだ。 2枚目:T字路の左側で採集(迫間湿地-2)。 ここもさきほどと同じだ。薄い赤茶色の水垢様のものが入っただけ。 そして,翌日の観察結果もほぼ同じ。カテヌラ類はいなかったが,原生生物もほとんどいない。 季節的な変動か,それとも・・・。
観察された生物: ウチワヒゲムシ(Phacus torta), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), 小型鞭毛虫数種, キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, イタチムシ, ケンミジンコ, ソコミジンコ,


2011年03月の様子(2011.03.05,11:34撮影)。

2010年11月の様子(2010.11.03,11:33撮影)。

2009年04月の様子(2009.04.11,13:00撮影)。

迫間湿地(足利市),12:39-12:40
片側だけバリアフリーの木道脇で採集(迫間湿地-3)。 ここも原生生物は種数的にほとんどいない。 唯一,大型のスピロストマムが大量増殖していた。 また,さきほどのカテヌラの仲間も若干いた。
観察された生物: スピロストマム(Spirostomum ambiguum,大型)多数, ケンミジンコ, カテヌラ(Catenula)の仲間?,


2011年03月の様子(2011.03.05,11:35-11:37撮影)。

2010年11月の様子(2010.11.03,11:33-11:34撮影)。 この時はあまりいなかった。

2010年04月の様子(2010.4.18,12:59撮影)。 この時はたくさんいた。

迫間湿地,展望所(見晴し台)の脇を通過(足利市),12:40
2枚目:2011年03月の様子(2011.03.05,11:38撮影)。

迫間湿地(足利市),12:40-12:41
ここもいつもの採集ポイントだ。 木道脇(左側)で採集(迫間湿地-4)
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), ユーグリファ(Euglypha), 小型繊毛虫数種, トリボネマ(Tribonema regulare), 珪藻各種, ケンミジンコ, カイミジンコ, カテヌラ(Catenula)の仲間?,

迫間湿地,「迫間湿地に生息する貴重生物」の案内板脇を通過(足利市),12:42-12:43

迫間湿地,T字路へ出て左折(足利市),12:43
ここにも木道の入口にパイロンが1個だけ置いてある。 ただし,水路沿いのように進入を阻止するような形では置かれていない。 こちらは「あしかがフラワーパーク」へ向うルートから外れているので,対象外になっているのだろう。

水路沿いの道へ(足利市),12:44

迫間湿地,南口まで戻る(足利市),12:46
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:往路で,前方にも何やら看板が立っていたのが遠くから見えた。 もしかすると,そこにも入口があるのかも知れないので,近付いてみることにした。 これまで前方(湿原の南西端)は探索したことがない。

迫間湿地,南縁沿いを北西へ(足利市),12:47
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:ここにも水田が臨時の駐車場になっていた。発電機付きの照明灯も置かれている。

迫間湿地,南縁沿い(足利市),12:47
往路で見た2つ並んだ看板があった。しかし,周囲に入口らしい場所はない。

迫間湿地,湿地の角が近付く(足利市),12:48
前方で別の車道へ出てしまう湿地はあそこで終わりだ。 右に湿地が広がるが,草茫茫なだけで,水辺も無いし,中に進入できるルートらしき場所は見当たらない。 ここでUターンすることにした。

Part V: 〜川崎橋〜渡良瀬川大橋〜高橋大橋〜矢場川水門
2011.12.15, 12:50 - 13:25