乗鞍高原 |
牛留池 |
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採集日:2006.06.08 | ウオッちず | で位置確認 |
牛留池へ,11:48-11:49
1枚目:木道へ入る。
前回来た時は,2005.5.28で,今回とほぼ同じ時期だったが,入口近くの木道の両脇はかなり湿っていた。
一部,水たまりになっているところもあり,そこで採集した(が,原生生物はあまりいなかった)。
しかし,今回は,乾いていて水たまりはなく,採集はできなかった。
2,3枚目:入口を入って間もなく,木道は林の中に入る。
ここから先は走った(注)。
注:バスの出発時間は 12:11。
あと20分あるので,十分間に合うはず,とは思いつつも,前回来た時の記憶がさほど残っていないので,自信がない。
次のバスは2時間後(14:01)にならないと来ない。
12:11に間に合わなかった場合は,牛留池から一の瀬園地へ向う遊歩道(山道)を歩くつもりではいた。しかし,それだと,
かなり時間のロスになり,予定が大幅に狂うのは避けられない。なにより,膝へのダメージが心配だった。
そのため,なにがなんでも12:11までにここへ戻ってこなければ,と焦った。
牛留池へ,11:49
前回(2005.5.28)ここを通った時は,木道の片隅で何かをスケッチする人がいた。
そして,木道の周辺には大きく育ったミズバショウがあり,
水がかなりあったのを記憶している(注)。しかし,今回はほとんど水はなかった。
注:スケッチする人の邪魔になってはと思い,前回ここでは採集しなかった。
今回は周囲に誰もいなかったが,上記のように,水がないため,結果として今回もここでは採集しなかった。
牛留池へ,11:49-11:50
3枚目:牛留池が見えてきた。
池端にある四阿へ,11:50-11:51
2枚目:ここは直進。
3枚目:池端にある四阿が見えてきた。
4枚目:四阿の先からは木道はなく,木の根が顔を出したデコボコ道となる。
四阿からの眺め,11:51
まずは四阿で写真撮影することにした。「乗鞍岳全景」の案内板があるが,今日は曇っているのでよくわからない。
四阿からの眺め,11:51-11:52
1枚目:ピンボケになってしまった。同じようにシャッターを押しているつもりなのだが,,。
一枚ずつ撮影結果を確認する訳にもいかないのでやむをえない。
四阿の近くにある採集ポイント,11:53
1枚目:四阿を出て,先にある採集ポイントへ向う。
2枚目:前回来た時は,この牛留池を一周したのだが,道のほとんどは岸から離れていて,道と岸との間に木々が生い茂っているため,
採集できなかった。その内,唯一採集できたのがこの場所だった。途中は前回よりもかなりぬかるんでいた。
3枚目:やっと岸辺に辿り着いた。岸辺にはミツガシワ(Menyanthes trifoliata L.)が。
四阿の近くにある採集ポイント,11:53-11:54
採集前に周囲の景色を撮影。
池端に咲いていたミツガシワ(Menyanthes trifoliata L.),11:54-11:55
ここで採集(牛留池 No. 1, 2 & 3),11:57
観察された生物(6/9):
マルウズオビムシ(Peridinium),
Gymnodinium,
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
ディフルギア(
D. oblonga),
トリネマ(Trinema),
チラキディウム(Thylakidium),
ホシガタケイソウ(Asterionella),
他の珪藻各種,
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
サヤミドロ(Oedogonium),
Bulbochaete,
ゲミネルラ(Geminella),
ヒザオリ2種(Mougeotia),
コウガイチリモ(
P. minutum,
ミカヅキモ(
C. dianae,
C. intermedium,
C. ralfsii,
C. pronum),
ツヅミモ(
C. moniliforme,
C. pseudopyramidatum,
Cosmarium sp.),
ハタヒモ(Netrium digitus),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
Arthrodesmus incus,
ホシガタモ(
S. brachiatum,
S. longispinum),
イボマタモ(
E. oblongum),
ケズネモ(Gonatozygon),
Sphaerozosma,
カワモズク(Batrachospermum),
クロロコッカス2種以上(Chroococcus),
ユレモ(Oscillatoria),
Gloeothece linearis (or Rhabdoderma ?),
イタチムシ,
ワムシ,
採集を終えた時点で,バスの出発時間(12:11)まで10分以上あった。 池を一周するコースを辿っても間に合うはずとは思ったが,万が一のことを考えて,元来た経路を辿って戻ることにした。 そして,また木道を走った。
休暇村バス停へ戻る,12:00-12:01
1枚目:木道の入口へ戻った。十分間に合った。少し早く着きすぎたほど。
2枚目:入口近くにある山道。池を一周した場合は,ここから出る?と,この時は思ったが,後で地図で調べると,
この道は別のコースらしい。おそらく,一周コースとどこかでつながっている筈だが,,。
観察結果について:今回は,牛留池では一ケ所でしか採集できなかったが,前回(2005.5.28)と同じ種類の原生生物が数多く観察できた。 この牛留池もそうだが,ここ乗鞍高原の池はどれも池というよりは低層湿原に近い状態にある。 しかも,どの池も水の出入りが少なく原生生物の繁殖にはうってつけの条件を備えている。 そのため,どの「池」からもたくさんの種類の原生生物が観察された。 乗鞍高原には湿原と名のつくものは限られているが,原生生物相が豊かな池が多くあるので貴重な場所といえる。
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