足利市
迫間湿地(迫間自然観察公園)
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採集日:2009.04.11 ウオッちず で位置確認

迫間湿地が迫る(足利市迫間町),12:42-12:47
1〜4枚目:右折した後は,真直ぐな農道をひたすら東に向って進む。 4月に入って間もないので,水田はまだカラカラに乾いている。 見た目は寒々しいが,実際は非常に暑い。 既述したように,今日は最高気温が27〜28℃にもなった。 この頃が一番暑かったはず。
4枚目:桜並木が迫ってきたが,あの並木の先が迫間湿地。 山を越えた先に足利フラワーパークがある。

迫間湿地が迫る(足利市迫間町),12:47
水路沿いの道に出て左折。

迫間湿地に到着(足利市迫間町),12:47
左折すると前方に迫間湿地(迫間自然観察公園)が見える。 この道路&水路は湿地を突き抜けて,前方で足利フラワーパークへ向う車道へ出る。 ただし,湿地内は未舗装。 前方に車止めがあるので,車は入れない。

迫間湿地(迫間自然観察公園)南端からの眺め(足利市迫間町),12:47-12:48
1〜3枚目:入口の前で左〜前〜右をパノラマ撮影。

迫間湿地(足利市迫間町),12:48
1枚目:車止めを越えて中に入ったところ。 2枚目:隣にある各種案内板。「迫間自然観察公園,園内MAP」が目に入る。

迫間湿地(足利市迫間町),12:48
1,2枚目:入ってすぐに所にある池? 原生生物はあまりいそうにない雰囲気だが,踏跡があるので近付いてみる。 前回は写真がないので,おそらくここはパスしたようだ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:49
踏跡は東西に細長い池に沿って続いている(ただし,前方で行き止まりになっていた)。

迫間湿地(足利市迫間町),12:49
池の中央南側付近から左前右をパノラマ撮影。 近くではウシガエルの鳴き声がした。

迫間湿地(足利市迫間町),12:50
せっかく来たのでとりあえず採集(迫間湿地-1)。 薄茶色の泥が入るのみ。原生生物はほとんど期待できない。 その割には結構いた?
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas), 小型鞭毛虫数種, ウロトリカ(Urotricha), ハルテリア(Halteria), 小型繊毛虫数種, タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, イカダモ( Scenedesmus abundans), フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex), コエラストルム(Coelastrum reticulatum), アオミドロ2種(Spirogyra), ケズネモ(Gonatozygon), ネンジュモ(Anabaena), ケンミジンコ,

迫間湿地,これはミドリガメ?(足利市迫間町),12:51
さらに奥へ進むと,近くでカエルが水に飛び込む音がした。 その近くにカメがいた。 この画像ではハッキリしないが目の回りに黄色い縁取りがあったので, おそらくミドリガメ(=ミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)だろう。 目の後ろに赤いラインがあるのもこの種の特徴のはず。
既述したように,踏跡はこの先で行き止まりになっていた。 なので,ここで引き返す。

迫間湿地(足利市迫間町),12:52
引き返す途中。草むらの縁で見かけた薄紫色の花。 これはムラサキケマンCorydalis incisa)。

迫間湿地(足利市迫間町),12:53
水路沿いを北に向って進む。 左に橋があるが,その反対側に湿地へ入る木道がある。 前回(2006.4.22)同様,ここから湿地内へ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:53-12:54
1,2枚目:水路沿いの未舗装道とその脇にある木道の入口。 3枚目:これは前回撮影したもの。今回と比べると当然だが緑が多い。 一方,今回は,二本の木道に挟まれた場所に大量の枯れ草があった。 前回は3枚目のように背丈の低い草地だったのだが。。 次第に乾燥化しているのかも。

迫間湿地(足利市迫間町),12:55
今回は木道が壊れかけた所にこのようなパイロンが置いてあった。 たしか前回はなかったはず。3年たってだいぶ痛んできたようだ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:55
前回はこの辺でムラサキサギゴケやヘビイチゴがたくさん咲いていた。 今回もこのようなヘビイチゴDuchesnea chrysantha)の群生があった。 ムラサキサギゴケもたしか咲いていたはず。木道から離れていたので撮影しなかったが。

迫間湿地(足利市迫間町),12:56
1枚目:木道が左右に別れる場所。 2枚目:前回はこの近辺で採集したサンプルにたくさんの原生生物がいた。 しかし,今回は木道脇の大部分が乾いていた。採集不可。 これだと今後はあまり期待できない。

迫間湿地(足利市迫間町),12:57
1〜3枚目:二股に分かれた木道がいったん一緒になり,また左右に分かれていく場所。 左へ行くとすぐにさきほどの未舗装道へ出てしまうので,ここは右へ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:58-12:59
1枚目:湿地の北側。この辺には木道周辺に水がたまっていた。 2枚目:採集してみたが,赤茶色の腐食質があるのみで,藻塊はおろか水垢らしきものは見当たらない (迫間湿地-2)。 これだと原生生物は少ないはず,と思ったが,結構いた。 各々の細胞数は少ないが,種数としてはかなりの数になった。 やはりここは昔からの湿地のようだ。
観察された生物: クリプトモナス2種(Cryptomonas), ミドリムシ( Euglena desesE. limnophilaE. mutabilisE. spirogyra), トラケロモナス( Trachelomonas alliaT. cylindricaT. planctonicaT. volvocinaTrachelomonas sp.), アスタシア(Astasia sp.), アニソネマ(Anisonema), 小型鞭毛虫数種, 太陽虫の一種, 小型太陽虫, マヨレラ(Mayorella penardii), ナベカムリ(Arcella), 未同定の裸性アメーバ(全体の特徴はサッカメーバに近いが・・・), ディフルギア( Difflugia claviformis), ヘレオペラ(Heleopera silvatica), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), トリネマ2種(Trinema sp.), スチロニキア(Stylonychia), ウロレプタス(Uroleptus), アスピディスカ(Aspidisca), フロントニア(Frontonia), シュードコニレンバス(Pseudocohnilembus), 共生藻を持つヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), 共生藻を持つコルポダ?(Colpoda), 小型繊毛虫数種, マルロモナス(Mallomonas), トリボネマ(Tribonema), 珪藻各種, クラミドモナス(Chlamydomonas), ミクロスポラ(Microspora), ワムシ, ケンミジンコ, イタチムシ(Chaetonotus hystrix),

迫間湿地(足利市迫間町),12:59-13:00
既述したように,ここは右へ。

迫間湿地(足利市迫間町),13:01
湿地の北へ向って進む。

迫間湿地(足利市迫間町),13:02
湿地の北を通る道へ出る。

迫間湿地(足利市迫間町),13:02
1,2枚目:道の近くに池があった。 3枚目:採集してみたが入ってくるのは薄茶色の泥ばかり採集(迫間湿地-3)。 ここはほぼ予想通り。
観察された生物: ウチワヒゲムシ(Phacus), トラケロモナス(Trachelomonas), 小型鞭毛虫数種, トリネマ(Trinema sp.), リトノタス(Litonotus), コレプス(Coleps), シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas), トリボネマ(Tribonema), 珪藻各種,

迫間湿地の北端,フラワーパークの駐車場(足利市迫間町),13:05
1,2枚目:湿地の北側を通る舗装道へ出る。 ここを右(東)に行くと足利フラワーパークがある(既述したように,今回はパス)。 ここは左へ。

迫間湿地,自然公園の駐車場(足利市迫間町),13:06-13:07
1枚目:左へ少し行くと,迫間自然観察公園を訪れた人用の駐車場がある。 2枚目:その奥に南にあったのとほぼ同じ案内図があった。 ただし,南北が逆になっている。案内図の右端に「迫間湿地の成り立ち」の説明図がある。 この図でもわかるように,未舗装道の西側(画面右)にも木道が敷設された湿地がある。 ここは初回(2003.10.19)に歩いたが,桟橋状の木道周辺はかなり乾いていて,湿地というより池が点在する場所だった。 何も採集できなかったので,二回目(2006.4.22)は歩かなかった。今回も止めた。
今回は湿地の東側もやや乾燥気味だったので,徐々に湿地としての環境が悪化しているのかも。

迫間湿地,トイレ付き休憩所(足利市迫間町),13:08
北側の丘の上にあるトイレ付き休憩所。トイレは男女共用タイプ。

元来た道を辿り川崎橋へ(足利市),13:11
西に向ってひたすら走る。暑い。暑い。

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