みなかみ町(旧月夜野町)
大峰沼
Part III: 東岸〜北岸
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2008.10.12 ウオッちず で位置確認

大峰沼東岸を北へ(みなかみ町), 12:37
1〜3枚目:この後はいつも通り,大峰沼東岸を北に向う。 前方の茂み(3枚目)の手前が東岸の最初の採集ポイント。 薄曇りなので色彩がやや失われている。ちなみに下段の3枚が昨年の同じ場所の様子。


2007.10.21, 13:27撮影

大峰沼東岸(みなかみ町), 12:38-12:39
まずはここで採集(大峰沼-3)
下段の2枚が昨年の様子。これと比べると今年は水草(主にジュンサイ?)が少ない。 今回の方がまだ時期的に早いのにこのような状態になっているのにはやや驚いた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, トラケロモナス( Trachelomonas allia or T. klebsii ?), ディフルギア( Difflugia acuminata 注), ウロトリカ(Urotricha), レンバディオン(Lembadion lucens), 小型繊毛虫数種, オクロモナス(Ochromonas pinguis), 珪藻各種, ミカヅキモ( Closterium libellula), ツヅミモ( Cosmarium moniliformeC. obsoletumCosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum iotanum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. gnathophorumE. sinulosum), ネジモ(Spirotaenia condensata), Achromatium oxaliferum


2007.10.21, 13:28-13:30撮影

大峰沼東岸を北へ(みなかみ町), 12:39
さらに北へ向って進む。

大峰沼東岸を北へ(みなかみ町), 12:40
1〜3枚目:前方に堰(3枚目)が見えてきたところで左〜前をパノラマ撮影。 2枚目付近が東岸の第2の採集ポイント。ここは岸辺が沼にやや突き出している。

大峰沼東岸(みなかみ町), 12:40
踏跡を辿って岸辺に近付く。

大峰沼東岸(みなかみ町), 12:41
1〜4枚目:岸辺から左(南)〜前(西)〜右(北)をパノラマ撮影。 何度も書くが,今日は薄曇りのため色鮮やかでない。 下段が昨年(2007.10.21),ほぼ同じ位置から撮影した画像。 青空が広がっていたため,こちらの方が色鮮やか。 ちなみに浮島の位置はほぼ同じ。


2007.10.21, 13:31-13:32撮影

大峰沼東岸(みなかみ町), 12:41-12:42
1,2枚目:まずは左(北)側で採集(大峰沼-4a)
岸辺に近付くと,なんとなくこれまでと様子が違う。 一応,水垢はあるが,従来に比べるとさっぱりしている,というか,フワフワした成分(藻類を多く含む水垢)がない。 黒々とした泥ばかりが目立つ。 さきほど訪れた古沼は昨年とは異なり水が溢れていたが,それからすると大峰沼も例年になく水が多く流入・流出した可能性がある。 古沼と違って,大峰沼には堰(後出)があり,水位が上昇すると堰を越えて外へ流れ出てしまう。 なので例年より雨が多い(注)と周囲の山に降った雨水がより多く沼に流れ込み,その結果,溢れた水とともに多くの微生物も外へ流れ出てしまった可能性がある。さて・・・。 3枚目:これは昨年の画像(2007.10.21, 13:34撮影)。 この時はこれ以上水辺に接近撮影していないので,この画像だけではハッキリとした違いはわからないが, フワフワした水垢成分がたくさんあった。試験管の中を見るとそれが窺える。 今回のサンプル(2枚目)では黒い泥成分が底に沈澱しているが, 前回のものでは,試験管全体に植物の繊維等を含む水垢が浮遊しているのがわかる(3枚目)。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ポンフォリクソフリス( Pompholyxophrys punicea), トゲフセツボカムリ(Centropyxis), ウロレプタス(Uroleptus), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), シヌラ(Synura), 珪藻各種, イトクズモ(Ankistrodesmus), セレナストルム(Selenastrum bibraianum), テトララントス(Tetrallantos), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. intermedium), ツヅミモ( Cosmarium moniliformeC. oblongumC. obsoletumC. pseudopyramidatumC. zonatum 注), ホシガタモ( Staurastrum alternans), イボマタモ( Euastrum gnathophorumE. sinulosum), ハタヒモ(Netrium digitus), ネジモ(Spirotaenia condensata),

注:これについては,古沼のところで記述したとおりで,今年の6〜9月は,過去3年と比較して1.3倍の降雨量があったらしい。 その影響がここにも現れていたことになる。

大峰沼東岸(みなかみ町), 12:43
1,2枚目:右端(北)へ移動して採集(大峰沼-4b)。 ここも水底の様子は同じ。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), カラエリヒゲムシ(Salpingoeca?), マルウズオビムシ(Peridinium), 渦鞭毛虫の一種, 大型ペラネマ(Peranema), エントシフォン(Entosiphon), ディフルギア( Difflugia scalpellum), トリネマ(Trinema sp.), テカメーバ(Thecamoeba sp.), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), Chrysostephanosphaera globlifera, マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, イカダモ( S. quadricauda), コエラストルム(Coelastrum reticulatum), イトクズモ(Ankistrodesmus), エラカトスリックス(Elakatothrix sp.), キルクネリエラ( Kirchneriella obesa), テトララントス(Tetrallantos), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. intermediumC. libellulaC. ralfsii), ツヅミモ( Cosmarium contractumC. moniliformeC. oblongumC. obsoletumC. pseudopyramidatumC. quadrifariumC. zonatum), ホシガタモ( Staurastrum alternans), S. iotanum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. dideltaE. gnathophorumE. sinulosum), ハタヒモ(Netrium digitus), フタボシモ(Cylindrocystis), ネジモ(Spirotaenia condensata), Aphanothece, メリスモペディア(Merismopedia), Achromatium oxaliferum, ワムシ, イタチムシ,

大峰沼東岸(みなかみ町), 12:44
沼岸近くでミズゴケが育っていた。 これは??)。

大峰沼東岸から北岸へ(みなかみ町), 12:45
採集ポイントを離れると,すぐ先に上記の堰がある。その上を歩いて北岸へ向う。

大峰沼北岸を西へ(みなかみ町), 12:46
前方にキャンプ場前の広場が見えてきた。

大峰沼北岸を西へ(みなかみ町), 12:47
周回路に入る前はキャンプ場には人影がなかったが,今は前方から話し声が聞こえてきた。 何人かの人影も見える。

大峰沼北岸を西へ(みなかみ町), 12:47
1〜3枚目:沼岸に色を変えつつあるシダがあった。 これは??)。

大峰沼北岸(みなかみ町), 12:48-12:49
その近くで採集(大峰沼-5)。 水面は前回同様,たくさんのジュンサイBrasenia schreberi) とオヒルムシロPotamogeton natans)で覆われていた。
観察された生物: トラケロモナス( Trachelomonas volvocina), ペラネマ(Peranema trichophorum), ヘテロネマ(Heteronema sp.), 太陽虫の一種, ポリカオス(Polychaos sp. ?), ディフルギア( Difflugia penardiD. scalpellum), Lesquereusia sp., ユーグリファ( Euglypha acanthophora), トリネマ(Trinema sp.), スフェノデリア(Sphenoderia lenta), スピロストマム(Spirostomum sp. 収縮しない?大核は数珠玉状だが,, 初観察), プロロドン(Prorodon), ウロトリカ(Urotricha), レンバディオン(Lembadion lucens), ミクロトラクス(Microthorax), プルーロネマ(Pleuronema), 大型シュードコニレンバス(Pseudocohnilembus 初観察), バラノネマ(Balanonema), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), バキュオラリア(Vacuolaria virescens), 珪藻各種, クロロゴニウム(Chlorogonium sp.), クンショウモ(Pediastrum angulosum), イカダモ( Scenedesmus acuminatusS. serratus), コエラストルム(Coelastrum reticulatum), ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium), セレナストルム(Selenastrum bibraianum), テトララントス(Tetrallantos), イトクズモ(Ankistrodesmus), Quadrigula, ブルボケーテ(Bulbochaete), ヒザオリ(Mougeotia), ツヅミモ( Cosmarium pachydermumC. moniliformeC. oblongumC. quadrifariumC. zonatum), ホシガタモ( Staurastrum alternans), ハタヒモ(Netrium digitus), ネジモ(Spirotaenia condensata), ケズネモ(Gonatozygon pilosum), Achromatium oxaliferum, ワムシ,

大峰沼北岸を西へ(みなかみ町), 12:51
道端には昨年同様,コバノフユイチゴRubus pectinellus)がたくさん育っていた。

大峰沼北岸を西へ(みなかみ町), 12:51-12:53
赤い実をつけたツルリンドウTripterospermum japonicum)。

大峰沼北岸のキャンプ場(みなかみ町), 12:53
前方にキャンプ場の建物が見えたところで右折する。

大峰山登山道を下る(みなかみ町), 12:53
堰から続く水路を越えたところ。ここからは元来た道を辿って下山する。

Part IV:  目 次 へ  2008.10.12, 11:11 - 12:53
目次 | 北岸〜西岸〜南岸東岸〜1179m地点〜東岸東岸〜北岸

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