鶴岡市/庄内町 |
月山 弥陀ヶ原
Part V: 弥陀ヶ原〜月山登山道 |
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採集日:2006.08.03 | ウオッちず | で位置確認 |
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町,現在位置),10:18
池塘がたくさんある場所へ来た。
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:19
まずは,ここで採集(弥陀ヶ原の池塘-9-1)。
結構いた。
観察された生物(8/4-8/6):
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ミカヅキモ(
Closterium sp.),
ツヅミモ(
Cosmarium sp.),
イボマタモ3〜4種(
Euastrum cuneatum,
Euastrum crassum,
Euastrum sp.),
ハタヒモ(Netrium digitus,
N. oblongum),
シネココッカス(Synechococcus),
メリスモペディア(Merismopedia),
Gloeothece linearis,
ミジンコ,
観察された生物(8/8):
ミドリムシ(E. mutabilis),
ナベカムリ(Arcella),
Bulbochaete,
コウガイチリモ(
P. minutum),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ミカヅキモ(
C. dianae),
ツヅミモ(
C. quadrifarium,
C. globosum),
ホシガタモ(
S. hirsutum),
イボマタモ(
E. ampullaceum,
E. humerosum),
クロロコッカス2種(Chroococcus),
シネココッカス(Synechococcus),
メリスモペディア3種(Merismopedia),
Gloeothece linearis,
ミジンコ(Sida),
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:19-10:20
上記のポイントのすぐ近くで採集(弥陀ヶ原の池塘-9-2)。
このサンプルはほとんど透明だったので,採集の仕方が悪かったかも知れない。もう少しヘドロを入れるべきだった。
観察された生物(8/4-8/6):
ディフルギア(
D. elegans),
ハタヒモ(Netrium digitus),
クロオコッカス(Chroococcus),
メリスモペディア(Merismopedia),
観察された生物(8/10):
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
ヘレオペラ(Heleopera),
アミカムリ(Nebela carinata),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
C. abruptum),
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:21-10:22
木道脇の池塘で採集(弥陀ヶ原の池塘-9-3)。
ここはドロリとしていたので,色々原生生物がいるかと期待したが,さほどではなかった。
観察された生物(8/4-8/6):
ディフルギア(
D. oblonga),
ヒザオリ(Mougeotia),
ワムシ,
観察された生物(8/10):
Gymnodinium,
トゲフセツボカムリ(Centropyxis),
ヘレオペラ(Heleopera),
共生藻を持つコスルニア(Cothurnia),
コウガイチリモ(
P. minutum),
ホシガタケイソウ(Asterionella),
イカダモ(
S. serratus),
Bulbochaete,
ツヅミモ(
C. parvulum,
C. thwaitesii,
C. quadrifarium),
ホシガタモ(
S. polymorphum),
イボマタモ(
E. ampullaceum,
Euastrum cuneatum,
E. gnathophorum),
クロオコッカス(Chroococcus),
Hapalosiphon,
Stigonema,
ケンミジンコ,
クマムシ,
南側にある東西方向の木道の途中にある休憩所(月山天然記念物,庄内町),10:22-10:23
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:24
休憩所を過ぎると,ややゆるやかな昇り坂となる。
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:24-10:25
坂を昇ったところに,また池塘が点在する場所がある。左前右をパノラマ撮影。
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:25
もう一度,左右を撮影。
南側にある東西方向の木道を西へ,10:25-10:27
池塘近くの干上がりつつある水たまりで採集(弥陀ケ原の池塘-10-1)。
水はほとんどないが,表面に薄く緑藻類が広がっていたので採集してみたが,これはヒザオリだった。
当初,双眼実体顕微鏡では,他に原生生物はほとんど見当たらなかったが,光学顕微鏡で詳しく観察すると,
様々な種類がみつかった。
観察された生物(8/4-8/6):
ヒザオリ2種(Mougeotia),
ミジンコ,
観察された生物(8/10):
小型珪藻少々,
Klebsormidium,
コウガイチリモ(
P. minutum),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ツヅミモ(
C. oblongum),
ホシガタモ(
S. simonyi),
イボマタモ(
E. ampullaceum),
メソテニウム(Mesotaenium),
クロオコッカス(Chroococcus),
シネココッカス(Synechococcus),
Hapalosiphon,
Stigonema,
ケンミジンコ,
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:27-10:28
木道脇の池塘で採集(弥陀ケ原の池塘-10-2)。
ここも少ない。
この辺は,上下にある周囲の画像にあるように,南側に月山山頂へ続く昇りの傾斜地がある。
このため,上から流れてくる雪解け水等の影響を受けやすいのかも知れない。
観察された生物(8/4-8/6):
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ミジンコ(Sida sp.),
共生藻を持つ渦虫類,
観察された生物(8/10):
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
トゲフセツボカムリ(Centropyxis constricta ?),
ディフルギア(
D. oblonga),
オフリディウム(Ophrydium),
小型珪藻少々,
イカダモ2種(Scenedesmus),
サヤミドロ(Oedogonium),
Bulbochaete,
ホシガタモ(
S. simonyi),
クロオコッカス(Chroococcus),
メリスモペディア(Merismopedia),
Stigonema,
ミジンコ(Sida sp.),
総括:弥陀ケ原全体でみると,原生生物の種類が一番多かったのは湿原の中心部にある池塘だった。 駐車場に近い西側や,さきほど見て来た東側の傾斜地に近い池塘,さらには上記の登山道に近い池塘では,原生生物はあまり観察されなかった。 これはある意味では当然だろう。 傾斜地に近い場所にある池塘では,雨水や雪解け水の流れが強いため,原生生物の数は池塘の外に押し出されてしまう可能性が高い。 湿原の中心部では水流もそれほど強くないので,多くの原生生物が生息できているものと思われる。 |
南側にある東西方向の木道を西へ(庄内町),10:29-10:30
この先には池塘はなく徐々に乾燥した草原に変わっていき,
2枚目:やがてこのような潅木の生い茂る場所へ入る。
登山口・八合目駐車場への分岐点(庄内町,現在位置),10:31-10:33
ここは4本の遊歩道が合流する地点。
1枚目:画面の左は,月山山頂へ続く登山道(2枚目)。
前方は湿原の最南端を通って駐車場へ降りる道(木道)。
そして,右側は,前に通ってきた御田原参篭所(御田ケ原参籠所,中ノ宮)を経由して駐車場へ降りる道(主にガレ道)。
ここでどちらへ行くかしばらく迷ったが,今回はまだ時間的に十分余裕があるので
(月山レストハウスがあれば,休息をかねて食事をしたかったが,ないので・・・)
前回はパスした登山道(3枚目,注)へ入ってみることにした。
山頂まで行くのは時間的に無理だが,一応,地図をみるかぎり,途中にも池塘(ないしは普通の池?)
らしきものが描かれてあるので,その辺まで登ってみることにした。
注:前回(2005.07.10)は,ここに来た時点で,すでにかなりの濃霧と雨が降っていた。
しかし,その時,数名の初老のグループ(半数以上は女性)が,右の登山道を登っていくのにすれちがった。
おそらく登り慣れた人々なのだろうが,ほとんど前が見えないくらいの濃霧と雨の中を登って行くのをみて驚いた記憶がある。
登山道を登る(庄内町),10:34
登山道に入ってすぐのところにある無量の池。ロープが張ってあり,入るなとあるのでパス。
登山道を登る(庄内町),10:35-10:38
1枚目:大きな岩石を敷きつめた登山道が続く。
2枚目:振り返って御田原参篭所の方向を撮影。
3枚目:途中には比較的平らな場所が所々にある。
登山道を登る(庄内町,現在位置),10:39-10:41
途中にあった池塘?で採集(月山登山道の途中にある池塘)。
傾斜地にあるので原生生物はいないのではないかと思ったが,それなりにいた。
観察された生物(8/4-8/6):
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
観察された生物(8/10):
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
Assulina,
オフリディウム(Ophrydium),
小型珪藻少々,
ヒザオリ(Mougeotia),
ツヅミモ(
C. oblongum),
ホシガタモ(
Staurastrum aciculiferum),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
タテブエモ(Penium polymorphum?),
ワムシ,
ケンミジンコ,
イタチムシ,
Part VI: 月山登山道 2006.08.03, 10:43 - 11:35 | |