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2014.09.03, Part VII

〜八合目〜田代岳9合目湿原

八合目へ(大館市),11:45
1枚目:頭上の樹木が減って前方が明るくなった。 2枚目:iPad mini で現在地を確認。 ここでふたたび旧道?とクロスしているようだ。 だが,それらしい場所は見当たらない。旧道は影も形もない?

八合目へ(大館市),11:46

八合目へ(大館市),11:48
狭い岩だらけの坂を上がる。 2枚目:iPad mini で現在地を確認。 まもなく八合目のはず。

八合目と書かれた看板があった(大館市),11:49

八合目を通過(大館市),11:50
2枚目:iPad mini で現在地を確認。 事前に調べてあった八合目の位置とピッタリ一致した。

背の高い樹木が減ってますます明るくなった(大館市),11:52

まもなく九合目だ(大館市),11:54
1枚目:ややなだらかな場所を通過。 2枚目:iPad mini で現在地を確認。

田代岳登山道,まもなく九合目(大館市),11:55
1枚目:前方にふたたび岩場が現れた。 2,3枚目:これは ヨツバヒヨドリEupatorium chinense subsp. sachalinense,キク科 フジバカマ属)? 葉の付き方が不明瞭。

まもなく湿原だ(大館市),11:57

湿原の端が見えた(大館市),11:58

田代岳9合目湿原に到着(大館市),11:58-11:59
1〜3枚目:湿原に上がる手前でパノラマ撮影。 上空にはうっすらと雲がかかっている。青空が見えない。やや残念。 4枚目:iPad mini で現在地を確認。 地図に描かれた湿原の位置とほぼ一致している。

田代岳9合目湿原の前に咲いていた花々(大館市),11:59
1,2枚目: ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク,Solidago virgaurea subsp. leiocarpa forma japonalpestris,キク科 アキノキリンソウ属) 3枚目: オトギリソウHypericum erectum,オトギリソウ科 オトギリソウ属), もしくは, イワオトギリHypericum kamtschaticum var. hondoense,オトギリソウ科 オトギリソウ属)。 先日(2014.08.04) 訪れた裏岩手縦走路でも咲いていた。

田代岳9合目湿原(大館市),11:59-12:00
1〜3枚目:木道に上がって周囲をパノラマ撮影。
荒沢駐車場でタクシーを降りたのが09:02(荒沢登山口から登山道に入ったのは09:11)だったので, ここまで来るのにおよそ3時間かかったことになる。 ただし,既述したように,途中で40分ほど道に迷ったので, 道に迷わなければ 2時間20分(登山口からだと 2時間10分)ほどで着いたはずだ。 さらに,駐車場からここに来るまでに200枚ほど写真を撮影している。 そのたびに立ち止まっているので,その時間をさしひけば(登山口から)2時間余で着いたはず。 他の人のタイムとほぼ同じ?

田代岳9合目湿原(大館市),12:00-12:01
木道を少し進むと広々した景色が現れた。 これを見て,以前訪れた田代山山頂湿原(下段)を思い出した。 名前も似ているが,景色もよく似ている。 ただし池塘の数はこちらの方が圧倒的に多い。
この湿原は周回できるようになっているらしい(途中に木道のない場所もある?)ので, 当初はこのまま直進して反時計回りに歩いて左の木道からここへ戻ってくる予定だった。 しかし,既述したように,往路で道に迷い40分ほど時間をロスしてしまったため,時間的にきつくなった。 半周した先の様子がよくわからないので,一周するとどれくらい時間がかかるかわからなかったからだ。 時間がかかりすぎると,約束した復路のタクシーの時間に間に合わなく恐れがあった。 そのため,半周した後,途中で引き返した(後述)。


田代山山頂湿原,2009年10月の様子(2009.10.24,11:59撮影)。

田代岳9合目湿原(大館市),12:01
湿原に入ってほどなく木道脇に池塘が現れた。 ここには ミツガシワMenyanthes trifoliata,ミツガシワ科ミツガシワ属 ) がたくさん生えている。すでに枯れつつあるが,,,。 右前方に見えるのが田代岳(標高 1178m)。 現在地の標高は 1100mなのでここからの標高差は80m弱だ。

田代岳9合目湿原(大館市),12:03
ここで 採集(田代岳9合目湿原-01)。 ピペットを差し込んで気づいたのは,この池塘は水深が結構あるということだ。 ここはなんとかピペットの先が水底まで届いたが,この先の池塘の一部には水深がありすぎて,水底に届かない場所もあった。 これだと原生生物はあまり期待できない。 実際に大学に戻ってから最初に低倍の実体顕微鏡で観察した段階では,あまり原生生物の姿が見えなかった。 しかし,高倍で観察すると,小型の原生生物が結構観察できた。 ようするに大型の接合藻類が少なかった,ということだ。 また,繊毛虫や肉質虫も少なめだった。
観察された生物: アスタシア(Astasia sp.), カリキモナス(Calycimonas physaloides), 小型鞭毛虫数種, コクリオポディウム(Cochliopodium sp.), ディフルギア( Difflugia oblonga), 共生藻を持つLesquereusia or other genus ?, 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, アステロコッカス(Asterococcus sp.), ミクロスポラ(Microspora), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ミカヅキモ( Closterium abruptum), ツヅミモ( Cosmarium depressum f. planctonicum), 小型ツヅミモ(Cosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. iotanum), イボマタモ( Euastrum ampullaceumE. cuneatum), アワセオオギ(Micrasterias truncata), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), カワモヅク(Batrachospermum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ミジンコ, イタチムシ,

田代岳9合目湿原,木道の周囲で咲く花々(大館市),12:04
これは エゾオヤマリンドウGentiana triflora var. montana,リンドウ科 リンドウ属) ? 結構な数が咲いていた。

Part VIII: 田代岳9合目湿原(1)
2014.09.03, 12:05 - 12:14