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2014.06.21, Part XII

栗駒山荘南の湿原(2)

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:23
1枚目:まずは右側の池塘で, 2枚目: 採集(栗駒山荘南の湿原-02)。 ここは前回干上がりかけていたところだ。 それでも原生生物は結構いたが,今回はどうだろう? ここには前回同様,たくさんの原生生物がいた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ディフルギア( Difflugia bacillifera), アミカムリ( Nebela carinata, アミカムリ(N. penardiana or N. hippocrepis?), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma,共生藻あり), アンフィトレマ(Amphitrema sp.,共生藻なし), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ヒザオリ(Mougeotia), ホシガタモ( Staurastrum scabrum ?), イボマタモ( Euastrum crassum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), 小型ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), フタボシモ(Cylindrocystis), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus)多数, ユレモ(Oscillatoria sp.), スティゴネマ(Stigonema), ミジンコ, ケンミジンコ, クマムシ, センチュウ,


2012年10月の様子(2012.10.07,14:26-14:27撮影)。

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:24
1枚目:つぎに左側の池塘で, 2枚目:採集(栗駒山荘南の湿原-01)。 ここも前回同様,たくさんの原生生物がいた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ディフルギア( Difflugia bacilliferaD. oblonga), アミカムリ( Nebela carinataN. collaris), ユーグリファ(Euglypha sp.), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma,共生藻あり), プロロドン(Prorodon sp.), 珪藻各種, ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum = Haplotaenium minutum), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ( Closterium abruptum), アルスロデスムス( Arthrodesmus incus), イボマタモ( Euastrum crassum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), タテブエモ(Penium polymorphum), フタボシモ(Cylindrocystis), Bambusina brebissonii, クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ, クマムシ,


2012年10月の様子(2012.10.07,14:25撮影)。

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:25-13:26
1枚目:前回は水がなかった薮際の池塘。 2枚目:ここでも 採集(栗駒山荘南の湿原-06)。 さきほど入口近くで前回採集しなかった2つの池塘(-04,-05)で採集したので,ここは6番目になる。 湿原の縁にあるので原生生物はあまりいないかと思ったが,ここにもたくさんいた。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, アクチノフリス(Actinophrys sol), ディフルギア( Difflugia bacilliferaD. oblonga), アミカムリ( Nebela carinataN. penardiana or N. hippocrepis?, N. tenella), Argynnia, トリネマ( Trinema enchelysTrinema sp.), オフリディウム(Ophrydium), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ツヅミモ( Cosmarium pseudarctoumC. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum brebissonii), イボマタモ( Euastrum crassum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), アワセオオギ(Micrasterias truncata), フタボシモ(Cylindrocystis), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), Bambusina brebissonii, クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), ユレモ(Oscillatoria sp.), Hapalosiphon, ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ, センチュウ, クマムシ,

一番奥の大きな池塘へ(東成瀬村),13:26
下段の画像と比べるとわかるように,前回は右(東)側は乾いていたが, 今回はそこまで水面が広がっている。それだけ水位が高いのだろう。


2012年10月の様子(2012.10.07,14:28撮影)。

栗駒山荘南の湿原,一番奥の大きな池塘(東成瀬村),13:26-13:27
1枚目:池塘の縁に四角い構造物がある。 前回は何なのかまったくわからなかったが,,。

栗駒山荘南の湿原,一番奥の大きな池塘(東成瀬村),13:27
近付くと,中からチョロチョロと水音がしていた。 ということは・・・。 中が空洞になっているのだろう。水音がするということはその空洞に周囲から水が流れ落ちているはずだ。 ?? ということは??う〜む。

栗駒山荘南の湿原,一番奥の大きな池塘(東成瀬村),13:27
1枚目:前回とほぼ同じ位置で 採集(栗駒山荘南の湿原-03)。 前回はここがもっとも原生生物が多かったが,今回はどうだろう? 残念ながら今回は何かと忙しく,じっくり観察する余裕がない,,,。
前回はここが一番多く観察できたが,やや少なめ。
2枚目:2012年10月の様子(2012.10.07,14:28撮影)。
観察された生物: スファエラストルム(Sphaerastrum), サッカメーバ(Saccamoeba), ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia bacilliferaD. oblonga), アミカムリ( Nebela carinataN. dentistomaN. penardiana or N. hippocrepis?), クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), Argynnia, トリネマ( Trinema sp.), ディアフォロドン(Diaphoropodon), オペキュラリア(Opercularia), 珪藻各種, アワセオオギ(Micrasterias truncata), ネジモ(Spirotaenia condensata), ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ, センチュウ,

栗駒山荘南の湿原,一番奥の大きな池塘(東成瀬村),13:28
湿原の先まで行ってみようかとも思ったが,上記のように,東側にも水面が広がりぬかるんでいたので止めた。 しかし,後になってGPSの軌跡を見ると,前回・今回とも歩いたのは南北に細長い湿原の 南半分だけだった。
前方に見える茂みの先は斜面だが10mほど下った先に,ここと同じくらいの広さの湿原があるようだ。 航空写真では池塘は確認できないが,ここと同様,小さな池塘があるかも知れない。 次回(3回目)はなんとしても訪れてみたい。

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:28-13:29
池塘の周囲には, 1枚目:果穂の状態にある ワタスゲEriophorum vaginatum,カヤツリグサ科 ワタスゲ属) や, 2,3枚目: モウセンゴケDrosera rotundifolia,モウセンゴケ科 モウセンゴケ属) があった。

上とほぼ同じ位置で南側を向いてパノラマ撮影(東成瀬村),13:29
前回(2012.10.07)は,湿原の左(東)縁を歩いて戻ったが, 今回は中央〜右(西)側を歩いてみることにした。

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:30
中央部を南へ進み,中程へきたところで再度パノラマ撮影。
1枚目:画面左にあるのが,今回最初に採集した池塘(-04)だ。その右が出入口。 左上に見える白い砂山は,沢の対岸にある山だ。出入口近くにはたくさんの ミズバショウLysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属) が咲いている。 右手前にも池塘がある。 2枚目:ここからだと右側(南西)には池塘らしきものは見えないが・・・。

上段1枚目に写っている右手前にある池塘(東成瀬村),13:30
ここは斜面の途中にある池塘だ。 入ってきた時にも似た様な場所で採集(池塘-05)しているので,ここはパス。

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:31
湿原の南側,出入口近くでふたたびパノラマ撮影。 今回は高台側を歩いた訳だが,ここからだと 湿原の南西側(2,3枚目)にもたくさんの池塘があるのがわかる。 ただし,前方の薮近くでは滔々と雪解け水の流れる音がしていた。 ということは・・・。
この辺も最近まで雪解け水が流れていたはずだ。 ミズバショウが咲いているのはまさにその証拠といえる。 とすると,,,原生生物はあまり期待できない。

栗駒山荘南の湿原,南端近く(東成瀬村),13:31
1枚目:出入口の西側,若干高い位置に池塘がある。 2枚目:より高い位置にある池塘。 3枚目:斜面に残った残雪の先にも点々と水たまりがあった。

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:32
まずは手前のやや大きな池塘で 採集(栗駒山荘南の湿原-07)。 近くに水の流れがあるものの,ここにはそれなりにいた。
観察された生物: カリキモナス(Calycimonas physaloides), 未同定の鞭毛虫, ディフルギア( Difflugia acuminataD. bacilliferaD. claviformisD. oblongaD. pyriformis), アミカムリ( Nebela barbataN. penardiana or N. hippocrepis?), Argynnia, 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, アステロコッカス(Asterococcus superbus), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. rostratum), ホシガタモ( Staurastrum brebissoniiS. teliferum?), アワセオオギ(Micrasterias truncata), ハタヒモ( Netrium digitus), フタボシモ(Cylindrocystis), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ワムシ, ケンミジンコ, イタチムシ,

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:32
1,2枚目:パノラマ撮影。 今採集した池塘の左下にもやや小さめの池塘がある。 今度はあそこで採集することにした。
既述したように,前方の薮の下からはチョロチョロという水音がしていた。

栗駒山荘南の湿原(東成瀬村),13:33
入口近く,西側の池塘で 採集(栗駒山荘南の湿原-08)。 ここは水の流れにより近いためか,原生生物は少ない。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia elegansD. oblongaDifflugia sp.), トリネマ( Trinema sp.), 珪藻各種, ミジンコ, ケンミジンコ, センチュウ,

Part XIII: 栗駒山荘南の湿原〜須川高原温泉
2014.06.21, 13:34 - 14:08