八幡平北西尾根,第15湿原(鹿角市/仙北市),11:51-11:52
1〜4枚目:池塘の岸辺近くでカメラを水面に近付けてマクロ撮影。
1,2枚目:一部には
カワモヅク(Batrachospermum)
がいた。量はそれほど多くない。
3,4枚目:カメラを少しずらすと水底にある水垢の表面にたくさんの黄緑色のツブツブがあった。
4枚目が一番よく写せた。
画像を最大に拡大すると,黄緑色のツブツブはラッパの形(円錐形)をしているのがわかる。
共生藻を持つラッパムシ,
Stentor pyriformisだ。
八幡平北西尾根,第15湿原(鹿角市/仙北市),11:52
ここで
採集(八幡平北西尾根,第15湿原)。
観察された生物:
コクリオポディウム(Cochliopodium sp.),
フセツボカムリ(
Centropyxis ecornis),
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
アミカムリ(Nebela carinata),
スフェノデリア(Sphenoderia),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis)多数,
珪藻少々,
ペロニエラ(Peroniella hyalothecae),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii,
B. sudetica),
ブルボケーテ(Bulbochaete),
ミクロスポラ(Microspora),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium pronum,
C. rostratum),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
ハタヒモ(
Netrium digitus)多数,
N. pseudoactinotaenium),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
スティゴネマ(Stigonema),
ワムシ,
ミジンコ,
登山道へ戻るのだが・・・(鹿角市/仙北市),11:53
1〜3枚目:笹薮の手前でパノラマ撮影。
2枚目:この辺が降りてきた場所のはずだが・・・。
3枚目:右を見るとやや笹の少ない場所があり,上の方に続いていた。
しかし,道(踏跡?)かどうかハッキリしないし,どこまで続いているかもわからない。
やはり降りてきたルートを辿って登山道へ戻ることにした。
ただいま薮漕ぎ中(鹿角市/仙北市),11:54
左手にカメラを持ったまま必死に薮漕ぎをしたので,知らない間にシャッターが押されていた。
消去しようかとも思ったが,薮漕ぎの状態がわかるので残すことにした。
今度は左側に小湿原があるはず,だが・・・(鹿角市/仙北市),12:02
iPad mini で現在地を確認。
今度の場所はさきほどより登山道から離れている。この辺が一番近い位置のはずだが,,。
左側に小湿原があるはず(鹿角市/仙北市),12:02
1,2枚目:カメラを左〜前に振ってパノラマ撮影。
薮は深い。湿原に近付けそうにないので諦めた。
さて,この後どうするかだが,予定ではここでUターンすることにしていた。
しかし,この時,せっかくここまで来たのでこのまま進んで八幡平頂上まで行ってしまおうかと思うようになった。
地図だけでなく,航空写真を見てもこの先の登山道沿いには湿原は確認できないが,
さきほど「草の湯分れ」から田代沼へ至る間には,事前に調べた際には気づかなかった小湿原がいくつもあった。
なので,この先にも小湿原がある可能性は十分あるからだ。
・・・。
散々考えた挙句,結局,当初の予定通りここでUターンすることにした。
もうすでにかなりサンプル数が増えたので,これ以上採集すると明日からの観察が大変になる。
また,当初の予定では,アスピーテライン沿いにも笹薮の奥にたくさんの池塘(ないし,沼?)があるエリアが何ケ所かあるはずで,
そこに到達できるかを確認するつもりだった。
その予定を実行した方がよいだろうと判断したためだ。
車道歩きの方が移動スピードは速まるので,アスピーテライン沿いで採集できなかった場合は,早めに八幡平頂上バス停に戻れる。
その際は,余った時間でこれまで歩いたことのない樹海ライン〜藤七温泉までを歩いて,途中に湿原がないかを確かめることにした。
さきほど薮漕ぎをした場所(左)を通過(鹿角市/仙北市),12:06
田代沼に架かる橋を渡る(鹿角市/仙北市),12:10
ここはロープ柵があるので採集しなかったが,この橋からなら採集できそうだ。
しかし,既述したように,すでに十分すぎるくらい採集したのでパスした。
田代沼の先に左へ入るルートがあった(鹿角市/仙北市),12:11
1,2枚目:パノラマ撮影。
1枚目:近くを通るアスピーテラインへ出るルートは,地図にはさきほどの橋の手前に描かれているが,
これまでの画像を見てわかるようにそれらしい道はなかった。
しかし,ここまでくると,左の薮と沼の間に狭い踏跡のような道があった。
どうやらここがアスピーテラインへ出るルートらしい(注)。
注:既述したように,地図にはさきほどの橋の手前にあるT字路の部分が十字路として描かれていて,
そこからアスピーテラインへ出るルートが出ていた。
しかし,実際はこのように違っていた。何故か?
アスピーテラインへ出るルートへ入った(鹿角市/仙北市),12:12
ここはルートのすぐ脇に田代沼がある。
ここなら採集してもよいだろう。
田代沼(鹿角市/仙北市),12:12
1〜3枚目:まずは全景をパノラマ撮影。
ミツガシワ(Menyanthes trifoliata,ミツガシワ科 ミツガシワ属)
が目立つ。
田代沼(鹿角市/仙北市),12:13
1枚目:道の側で
採集(田代沼)。
2枚目:ピントが外れてしまったが,ここにも
共生藻を持つラッパムシ,
Stentor pyriformis
がたくさんいた。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
小型鞭毛虫数種,
コクリオポディウム(Cochliopodium minus),
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis)多数,
Chlorobotrys,
珪藻少々,
イカダモ(Scenedesmus),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii),
ブルボケーテ(Bulbochaete),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum,
C. rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum,
C. quadrifarium,
Cosmarium sp.),
ホシガタモ(
Staurastrum wandae),
イボマタモ(
Euastrum crassum,
E. sinuosum),
ハタヒモ(Netrium digitus)多数,
タテブエモ(Penium polymorphum),
Sphaerozosma,
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
Bambusina brebissonii,
カワモヅク(Batrachospermum),
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
Chroococcus sp.),
シネココッカス(Synechococcus),
メリスモペディア(Merismopedia),
ワムシ,
センチュウ,
アスピーテラインへ(仙北市),12:14-12:15
1枚目:田代沼を過ぎると緩い坂を下りつつ左へカーブしだした。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。
現在は地図にあるルートを歩いているようだ。
Part XIII: | アスピーテラインを南〜東へ(田代沼入口〜大深沢展望台) 2013.09.10, 12:16 - 12:37 |