左に折れて急坂を下る(草津町),11:51
この手前は平坦だったが,ここからはふたたび急坂となる。
左に折れると右前方に芳ヶ平の湿原が見えた(草津町),11:52
1,2枚目:パノラマ撮影。
2枚目:前方に見えるやや薄茶色に見える場所が湿原だ。
ただし,この時は気づかなかったが,これから訪れる芳ヶ平の湿原は右奥の方で,
その手前に樹木が一列にならぶ場所にがあるが,そこを沢(大沢川かその支流)が流れている(注1)。
その沢の左手前にも湿原がある。
あそこは沢の右岸側というか南側にある湿原らしい。
これは帰宅してから航空写真を見て分かったことなのだが,あの左手前の湿原に至るルートもしっかり写っていた。
地図にはルートとして描かれていないし,湿原としても描かれていないが,かなり太いルートが写っている。
これまでに大勢の人が行き来した証拠だ。
この後,そこへ至るルートの入口の側(注2)も通ったのだが,その時点ではそれとは気づかずに通り過ぎてしまった。
左手前の湿原には航空写真に写る大きな池塘などはなさそうだが,水たまりはあるかも知れない。
次回訪れた際は,是非あそこも訪れてみたい。
注1:画面の中央より右に,沢らしい場所がわずかに写っている。
注2:入口付近にはとくに立入禁止を示すものは無かったので,入ってもいいはず。
このルートを辿ると,湿原を過ぎた後は沢沿いを西へ進み(登り),沢を渡った後,
渋峠へ至る国道292号(志賀草津道路)の途中にある山田峠(標高 2050m)というところへ出るようだ。
山田峠から先は長野県高山村(山之内町の南)で,そこからは高山村の七味温泉へ至るルート(遊歩道)がしっかり描いてある。
芳ヶ平〜山田峠間を歩いた情報がないかと探したところ,
山田峠から芳ヶ平へ向かおうとしたwebpageがあった。
しかし,入口がわからず断念したという。
ルートとしては知られているが,あまり歩かれていないということのようだ。
航空写真には,途中のルートが白くハッキリ写っているので,入口さえ見つかれば歩くのはさほど問題ないはずだ。
芳ヶ平の湿原を望遠撮影(草津町),11:52
手前が沢の南側に広がる無名湿原?。その先に一列に樹木が並ぶ場所があり,そこを沢が流れている。
その右奥に見えるのがこれから訪れる「芳ヶ平」だ。
沢にかかる橋?を渡る(草津町),11:54
画像には写っていないが,この時は沢を流れる水音がしていた。
おそらく伏流水になっていたのだろう。
すでに雨は止んでいたが,さきほどまで降っていた雨が流れていたようだ。
なお,この後,芳ヶ平から戻ってここを通った際には,その水音はすっかり止んでいた。
また,8年前(2005.06.05)に芳ヶ平を訪れた際には,このルートのあちこちに残雪があった。
ここだったかは確認できないが,沢近くを通った際,雪の上を歩くことになったのだが,
その際,雪が陥没して沢に足が浸かってしまった記憶がある。
幸い,怪我はしなかったし,靴の中までは水が入らなかったと思うが,ヒヤヒヤしたのを覚えている。
ここの付近でやや右にカーブし,西北西から北〜北北東へ向きが変わる。
沢を過ぎると右前方に芳ヶ平ヒュッテが見えだす(草津町),11:54
2枚目:芳ヶ平ヒュッテを望遠撮影。
道の脇に池塘があった!(草津町),11:58
1枚目:道に水たまりがあった。
なにげなく左を見ると他と違う草地があった。
池塘だ。というか池塘の名残りのような場所がそこにあった。
2枚目:右にも脇道がある。
航空写真を見ると,あそこへ入ると,途中に沢があり,そこでこの後現れる大平湿原へ向かうルートに合流しているようだ。
もちろん,ここも地図には描かれていない。
道端の池塘(草津町),11:58
はっきりした水面はないが,あきらかに池塘と云ってよい場所だ。
草の間にピペットを入れて
採集(芳ヶ平ヒュッテ手前の池塘)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas sp.),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina)多数,
スピロストマム(Spirostomum teres),
プロロドン(Prorodon sp.),
珪藻各種,
ミクロスポラ2種(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
ホシガタモ(
Staurastrum margaritaceum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ワムシ,
草津町へ降りる分岐を通過(草津町),12:00
1〜3枚目:分岐の手前でパノラマ撮影。
2,3枚目:分岐の先には笹原を通る遊歩道が続いている。
ここをこのまま下ると草津町へ降りるが,途中にある草津分岐というところで脇道に入ると
その先に大平湿原がある。
なお,地図を見ると,大平湿原へ向かうルートはこの先の芳ヶ平ヒュッテ近くにもある。
地図にはしっかり描いてあるが,
航空写真を見ると,道がかすかに写っている程度であまり歩かれていないようだ。
そのルートを歩いたという情報が見つからないので,現在も通れるかは今のところ不明。
芳ヶ平ヒュッテ前で沢にかかる木製橋を渡る(草津町),12:00
その橋の左手前に案内がある。
タイトルは「硫化水素ガス危険区域表示図」。
芳ヶ平周辺は危険区域ではないようだ。
白根火山ロープウェイの山麓駅(この後訪れた)付近は極めて危険な場所のようだ。
近くに殺生河原というのがあるので当然だが。
芳ヶ平ヒュッテの脇を通って・・・(草津町→中之条町),12:01
1〜3枚目:ヒュッテの脇でパノラマ撮影。
2枚目:芳ヶ平湿原へはこちらへ進む。
3枚目:右へ進む道もあるが,この先には芳ヶ平野営場あるようだ。
航空写真を見ると,かなり広いエリアがキャンプ場として設定されているのがわかる。
この時は,右奥(東)になにやら広く四角いエリアがあることは航空写真で知っていたが,
そこが野営場だとは気付かなかった。
この時それを知っていれば,野営場の様子も撮影したのだが,,残念。
芳ヶ平ヒュッテの先で道は左に折れる(中之条町),12:02
カーブの途中に周辺案内図(注)のようなものがあり,その近くで登山者のグループがなにやら身支度をしていた。
おそらく渋峠からここまで降りてきた人達だろう。
ここで休憩して身支度を整えていたのかも知れない。
なお,これは後になってわかったのだが,地図,および,航空写真を見ると,
ここは左に折れる道ではなく,交差点になっている。
すなわち,案内図の先にもまっすぐ北へ向かって続く道と,右(南東,野営場方面)へ向かう道があるはずだ。
北へ向かうルートは航空写真では太くしっかり写っているので,大勢の人が行き来したルートのようだ。
その先にはわずかだが湿原もある。
しかし,現在はこのようにその十字路が姿を消していた。
これは一体どうしてだろう?
私はこの時は十分に理解していなかったので,もしかすると見逃してしまっただけかも知れないが,
もし本当に十字路が消えていたとすれば,なんらかの理由で北と東方向のルートを閉鎖してしまったことになる。
注:復路で撮影したが「上信越高原国立公園 渋峠草津線歩道(環境省・群馬県)」というタイトルだった。
左折した後の様子(中之条町),12:03
やや抉れた滑りやすい道が続いていた。
芳ヶ平へ,笹原の間を歩く(中之条町),12:03
1〜3枚目:パノラマ撮影。
ほどなく笹原が一面に広がった。
2,3枚目:前方に見えるのが横手山(標高 2304.9m)(注)。
志賀高原を訪れた際,
前山湿原
・
渋池
から何度も眺めている山だ。
その横手山の左(東)に渋峠(標高 2152m)があるはず。
2枚目の右端付近だろうか,一部雲に隠れて見えないが,,。
注:というか,この画像に写っているの横手山の東の尾根だろう。
横手山じたいは雲の中にあるようだ。
よって渋峠も写っていない可能性が高い。
芳ヶ平(中之条町),12:04
1〜3枚目:視界が広がったところでパノラマ撮影。
1,2枚目:左前方に樹木が密集した小山のような場所があるが,あそこは東西に縦長のエリアで,
木道はその縦長の小山を周回するように敷設されている。
その木道沿いにいくつかの池塘がある。
なお,地図ではここを「芳ヶ平」と表記しているので,それにしたがったが,
この後出てくる案内板には「芳ヶ平湿原」と書いてあった(後出)。
そのためか,ネットで調べると,ここを「芳ヶ平湿原」と記しているwebpagesも数多い。
注:「平」,「田代」,「岱」などはどれも湿原を意味する言葉だ。
なのであえて「湿原」と付記しなくてもよいのだが,
多くの場所が「・・・平湿原」,「田代湿原」などと表記されている。
「田代平湿原」
などという場所もある。
芳ヶ平(中之条町),12:04-12:05
木道を少し進むと右前方にやや大きな池塘が現れた。
Part VII: | 芳ヶ平(1) 2013.08.04, 12:05 - 12:14 |