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2013.05.13-05.16

2013.05.12採集サンプルの観察

5/12採集分 Part II: 海上の森(篠田砂防池) Part III
海上の森,篠田砂防池-01(12:36)
観察された生物: エントシフォン(Entosiphon), 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ( Arcella vulgarisArcella sp.), ディフルギア( Difflugia sp.), ユーグリファ(Euglypha sp.), ラクリマリア(Lacrymaria sp.), ウロレプタス(Uroleptus), スティコトリカ(Stichotricha), 共生藻を持つスティコトリカ(Stichotricha), ハルテリア(Halteria), コレプス(Coleps hirtus), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), ツリガネムシ(Vorticella), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, サヤツナギ(Dinobryon sertularia), マルロモナス(Mallomonas sp.), オーキスチス2種(Oocystis), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ホシミドロ(Zygnema)多数, ミカヅキモ( Closterium cynthiaC. dianaeC. intermediumC. toxonC. venusClosterium sp.), ツヅミモ( Cosmarium furcatospermumC. hammeriC. pandriforme), ホシガタモ( Staurastrum connatumS. forficulatumS. muticum), ハタヒモ(Netrium digitus v. lamellosum), タテブエモ( Penium margaritaceumPenium sp.), メソテニウム(Mesotaenium sp.), 未同定の糸状藻, ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ,

海上の森,篠田砂防池-02(12:39)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), レポキンクリス(Lepocinclis ovum), トラケロモナス(Trachelomonas cylindrica), 小型鞭毛虫数種, ミクロトラクス(Microthorax simulans), ツリガネムシ(Vorticella), カンパネルラ(Campanella), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), ツヅミモ( Cosmarium pandriforme), ケンミジンコ, センチュウ,

海上の森,篠田砂防池-03(12:40)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas rostratiformis), スポンゴモナス(Spongomonas intestinum), リピドデンドロン(Rhipidodendron), 小型鞭毛虫数種, ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys sp.), ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia sp.), アミカムリ(Nebela sp.), トリネマ(Trinema sp.), アスピディスカ(Aspidisca costata), バラディナ(Balladyna), ウロトリカ(Urotricha platystoma), レンバディオン( Lembadion bullinumL. lucens), フロントニア(Frontonia depressa), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, クロロモナス(Chloromonas), サヤミドロ2種(Oedogonium), ゲミネルラ(Geminella ellipsoidea), ヒザオリモドキ(Mougeotiopsis), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ホシミドロ(Zygnema), ハタヒモ(Netrium digitus v. lamellosum), フタボシモ(Cylindrocystis), ワムシ, ケンミジンコ,


稚魚がいた。 最初に観察した際(採集翌日=2013.05.13)はまだ卵黄を抱えて横たわっていたが, この画像は採集から4日後(2013.05.16)なので,すでに卵黄は消え,かなり大きく育っていた。 昨年(2012.06.12)は,月井栄三郎氏が裏磐梯にある中瀬沼で採集したサンプルにドジョウの稚魚がいた(画像なし,注)。 それと比べると,浮き袋が無い点は共通しているが,胸鰭がより大きい点が異なる。 何だろう?
2014.05.03追記:これもやはりドジョウだった。 今度は,水槽に余計なものを入れず,2日に1回水を全交換する方式で飼育を続けたところ, 1年後の現在もきわめて元気に生きている(水槽の中にドジョウ以外何もないので,見た目は殺風景だが)。 体長はすでに12cmを越えているし,ヒゲもかなり長くピンと張っている。 前回はなるべく自然に近い条件にしようとして,色々入れて試したのがかえって良くなかったようだ。
不思議なのは今回の個体はほとんど腸呼吸をしないことだ。 前回の個体は,大きくなるとしょっちゅう口から空気を吸って,尻の穴から泡を出していた。 ときおり腸の中に空気を溜め過ぎて水面近くまで浮いてしまうこともあったくらいだ。 しかし,今回の個体はまったく腸呼吸をしない。ときおり口で空気を取り込むが, チュッという音を立てて鰓穴からすぐに吐き出してしまう。消化器の中まで空気を取り込むことはやらないのだ。 個性(個体差)なのか,地域による(遺伝的)変異なのか,今のところ不明。

注:約10ヶ月間,体長が10cmを越えるところまで育てたが,ある日突然死んでしまった( 画像)。

1年後(2014.06.20)の様子は こちら

Part III: 海上の森(海上砂防池),名称不明の池