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2013.04.27, Part III

葦毛湿原(1)

葦毛湿原,最初の分岐を過ぎて西へ向かう(豊橋市岩崎町),13:18
2枚目:2006.04.29に撮影した湿原前の広場にある案内板の一部。

葦毛湿原(豊橋市岩崎町),13:19
1枚目:木道の下に水があった。 2枚目:ここでも採集(葦毛湿原-02)。 ここも原生生物の数(種数)は多くないが, 通常,平地ではほとんど見られない アミカムリの仲間(Nebela penardiana or N. hippocrepis?) がいた。
観察された生物: エントシフォン(Entosiphon), 小型鞭毛虫数種, ディフルギア( Difflugia oblonga), アミカムリ(Nebela penardiana or N. hippocrepis?), ユーグリファ(Euglypha ciliata)?, トリネマ(Trinema sp.), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), シヌラ(Synura), 珪藻各種, クレブソルミディウム(Klebsormidium sp.), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium dianaeClosterium sp.), センチュウ,


2009年09月の様子(2009.09.18,07:58-08:00撮影)。
前回もここで採集していた。原生生物はほとんどいなかったが,今回はどうだろう?

葦毛湿原,2番目の分岐が現れた(豊橋市岩崎町),13:20
ここは湿原の西縁。前にある木道は湿原西縁に沿って南北に敷設されている。
1枚目:こちらは湿原の南側へ向かう木道。 2枚目:T字路部分。下段の4年前の様子と比較すると,左側の潅木がきれいに刈り払われているのがわかる。 3枚目:こちらへ進むと北を通る農道へ出る。 木道の途中で絵を描いている男性がいた。


2009年09月の様子(2009.09.18,08:01撮影)。

葦毛湿原,分岐の南側をパノラマ撮影(豊橋市岩崎町),13:21
1枚目:やって来た道。 2枚目:湿原の南へ向かう木道。 角に近い場所に「植生回復作業」に関する案内があった。 「湿原を元に戻す植生回復作業を行い,表土を剥ぎました。経過観察中,中に入らないで下さい。 豊橋市教育委員会:美術博物館」とある(注)。

注:「葦毛湿原 回復」で検索するとたくさんの関連情報がヒットした。 それらを総合すると,乾燥化・森林化が進んで消滅の危機にあった葦毛湿原を守るため, 今年の1月から2ヶ月間に渡り,湿原に侵入した樹木を伐採し,乾性の植物やミズゴケ,および,それらによって堆積した 腐葉土を除去する作業が行われたらしい。 これまでも小規模な湿原回復作業は行われていたそうだが,それでは間に合わないくらい湿原の乾燥化・森林化が進んできたので, 今回は大規模(2400平方メートル)に回復作業を行った,という。

葦毛湿原,南へ向かう木道に少し入って再度パノラマ撮影(豊橋市岩崎町),13:21

木道の側でリンドウが咲いていた(豊橋市岩崎町),13:21-13:22
これはおそらく ハルリンドウGentiana thunbergii)ではなく フデリンドウGentiana zollingeri)。 7年前(2006.04.29)にもここで撮影している(下段)。


2006年04月の様子(2006.04.29,09:35撮影)。
フデリンドウ Gentiana zollingeri フデリンドウ Gentiana zollingeri フデリンドウ Gentiana zollingeri フデリンドウ Gentiana zollingeri フデリンドウ Gentiana zollingeri

葦毛湿原,まずは,北へ向う木道を進んだが・・・(豊橋市岩崎町),13:23
これまで通り,ひとまず農道へ出るまでのルートを確認することにしたのだが,,。 途中で木道に黄色いトンボが止まっていた。これは・・・ シオヤトンボOrthetrum japonicum japonicum,トンボ科 シオカラトンボ属)?

葦毛湿原,北へ向う木道を進む(豊橋市岩崎町),13:24

葦毛湿原,木道脇に広がる浅い水辺(豊橋市岩崎町),13:24
前回(2009.09.18)前々回(2006.09.24) はこの付近にシラタマホシクサEriocaulon nudicuspe)が群生していた。 今は時期が異なるので当然咲いていないが,今年も秋になると咲くのだろうか?

葦毛湿原(豊橋市岩崎町),13:25
ここで採集(葦毛湿原-03)。 最近まで流水で洗われていたためだろう。観察できた原生生物はわずか。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia sp.), バンピレラ(Vampyrella)?, ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium cynthia), ハタヒモ(Netrium digitus), ワムシ, ミジンコ, 貧毛類,

農道の手前でUターン(豊橋市岩崎町),13:26
前方を右折すれば葦毛湿原の入口広場に戻れるが,ここはUターンして湿原の南側へ。

二番目の分岐まで戻った(豊橋市岩崎町),13:26
さきほどもいた分岐近くで絵を描いている人の脇を再度失礼させてもらう。

二番目の分岐,このまま前進し南へ向う(豊橋市岩崎町),13:27

1枚目:2009年09月の様子(2009.09.18,08:06撮影)。
2枚目:前々回(2006.4.29)撮影した湿原前の広場にある案内板の一部。現在地はこの図右側中央のT字路。

葦毛湿原,分岐の脇に広がる浅い水辺(豊橋市岩崎町),13:27
ここは北に向ってわずかに下がっている斜面なので,薄く広がった水がゆっくりと北へ向って流れている。 ということでここでは採集せず。


2009年09月の様子(2009.09.18,08:07撮影)。

葦毛湿原,???(豊橋市岩崎町),13:27

木道を南に向って進む(豊橋市岩崎町),13:28

葦毛湿原,ここが南西側の分岐(豊橋市岩崎町),13:28
1枚目:東側からやってきた男女が木道脇にある何かをかがんで眺めている。 後でそこを通ると密集したオタマジャクシの群れだった(後出)。 2枚目:2009年09月の様子(2009.09.18,08:10撮影)。

葦毛湿原,分岐に立って東側と南側の木道を撮影(豊橋市岩崎町),13:28
1枚目:湿原を東へ向う木道。 1&2枚目:上の2009.09.18に撮影した画像と比べると,木道と南の樹林帯の間にあった潅木がきれいに刈り払われているのがわかる。 3枚目:さきほど東側からやってきた男女が,南側の木道へ入って進んいくところ。 南側はゆるい上り坂になる(注)。この先には水たまりはあまりないので,今回はここで左折(東,1枚目)する。

注:木道の先にも遊歩道が続いている。 長尾池の東端にある「豊橋自然歩道」の案内によれば, ここからNHK中継所までが 1.8 km,そこから普門寺峠までが 1.5 km,普門寺峠〜多米峠が 2.5 km,多米峠〜石巻山が 5.6 km と続いているようだ。計11.4 km。結構ある。

東へ向う木道の途中にもこの案内が(豊橋市岩崎町),13:29
さきほど2番目の分岐にあったのと同じ文面の案内がここにもあった。すなわち, 「湿原を元に戻す植生回復作業を行い,表土を剥ぎました。経過観察中,中に入らないで下さい。 豊橋市教育委員会:美術博物館」

Part IV: 葦毛湿原(2)
2013.04.27, 13:30 - 13:37