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2010.08.10, Part VII

野鳥の森湿原(〜湿原東の池塘)

野鳥の森,ふたたびぬかるんだ坂を上がる(東成瀬村),11:30-11:31

野鳥の森,途中から木道に変わり,2本の沢を越える(東成瀬村),11:32

野鳥の森,比較的新しそうな階段を上がる(東成瀬村),11:32

野鳥の森,その先に湿原が現れた(東成瀬村),11:33

ここから先を「野鳥の森湿原」と呼ぶことにする(東成瀬村),11:33
1枚目:湿原に入ったところで撮影。 2枚目:同じ位置で空にピントを合わせて撮影。
栗駒『野鳥の森』地図では,ここを「湿原地帯」と呼んでいるだけで,固有の名前で呼んでいない。 しかし,湿原に限定して話を進める上では,湿原の固有名称があった方が説明しやすい。 「栗駒野鳥の森の湿原地帯」では長過ぎる。 ガイドブック(日野&葛西,北とうほく花の湿原,無明舎出版,2003)では「栗駒野鳥の森の湿原」, あるいは短く「野鳥の森の湿原」としてあるが,これに倣い,ここでは「野鳥の森湿原」と呼ぶことにする。

野鳥の森湿原,最初の分岐が現れた(東成瀬村),11:34
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:分岐近くに指導標識が立っている。

野鳥の森湿原,ここは左へ(東成瀬村),11:34
ここからだと,指導標識の番号は5。これは 栗駒『野鳥の森』地図にあるのと同じだ。がしかし,,,
下段は湿原を周回して反対側(画面左側)から戻ってきた時に撮影した画像(11:58撮影)で, 同じ指導標識を写したものだが,反対側には「No.2?」やら「No.6」と書かれた金属板が固定してあった。 こうなると何が何やら訳がわからない(注)。

注:この時は本当に頭の中が混乱してしまったが, 後述するように,帰宅して3日後になってやっと謎が解けた。 「No.2?」やら「No.6」は隣接する指導標識(道標)のあるポイントの番号を示していた。 しかし,初めてこれを見た人は私と同じように頭の中が混乱してしまうはずだ。 撤去願いたい。

野鳥の森湿原,やや登りの木道を東南東へ向って進む(東成瀬村),11:34

野鳥の森湿原,2番目の分岐が見えてきた(東成瀬村),11:35

野鳥の森湿原,2番目の分岐,ここも左(東)へ(東成瀬村),11:35

野鳥の森湿原,2番目の分岐,標柱の番号が色々?(東成瀬村),11:35
1枚目: 栗駒『野鳥の森』地図だと,ここは「 No.6」のはずだが,,。 左には「No.8」,剥がされて上に移動された板には「No.9」の文字が。 何が何やら・・・(注)。
2枚目:これは4年前(2006.9.3)に撮影した 浄土平湿原にある案内板, というか,道標のようなもの。これだと完璧なのだが,,。

注:ここも先の「No.5」地点と同じ。 隣接するポイントは No.5, No.8, No.9 なので「No.8」,「No.9」があるのはそれなりに意味がある。 しかし,最初に見た人は皆混乱してしまうはずだ。 先に林道で見た新しいルートマップを小さくして台に貼付けたものをここにも設置すべきだ。 たとえば,福島県の吾妻山にある 浄土平湿原にあるようなものを (2枚目)。

野鳥の森湿原,2番目の分岐を過ぎたところでパノラマ撮影(東成瀬村),11:36-11:37
1枚目:進行方向。 2,3枚目:湿原の中央付近の様子。 4枚目:今通り過ぎたばかりの2番目の分岐。 この後,湿原を周回した後は,画面左側から下ってきて分岐へ戻ることになる。

野鳥の森湿原,木道脇に水はあるが・・・(東成瀬村),11:37
1枚目:傾斜した木道の脇に水があったが,流れていた。 2枚目:前方の様子。斜面を下って流れてくる水路が続いていた。

野鳥の森湿原,ゆるい斜面を上がっていく(東成瀬村),11:37-11:38

野鳥の森湿原,池塘が現れた,ここは湿原の東端付近(東成瀬村),11:38
1〜3枚目:パノラマ撮影。 やっと池塘に出会えた。 後でわかったが,この野鳥の森湿原ではこれが唯一の池塘らしい池塘だった。 後は,木道脇に水たまりが広がっている場所もあったが,池塘とは呼べない状態。 また,北縁を通る木道の北側には,池塘が点在している湿原があるのだが, そこは「立入禁止」になっているので採集可能な場所はここだけ。

野鳥の森湿原(東成瀬村),11:39
池端で採集(野鳥の森湿原-1)
ここには期待した以上に原生生物がたくさんいた。 また,既述したが,ここにも アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma) がたくさんいた。これは非常に珍しい。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena sp.), スフェノモナス(Sphenomonas teres), スポンゴモナス(Spongomonas), リピドデンドロン(Rhipidodendron), 小型鞭毛虫数種, アクチノスフェリウム(Actinosphaerium), アクチノフリス(Actinophrys sol), アメーバ・プロテウス(Amoeba proteus), コロトネベラ(Korotnevella), ディフルギア( Difflugia elegansD. oblonga), Lesquereusia, クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), アミカムリ(Nebela penardiana), ユーグリファ(Euglypha cristata), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), フレンゼリナ(Frenzelina), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma), 共生藻をもつパラコンディロストマ(Paracondylostoma setigerum), プロロドン(Prorodon sp.), バシコラ(Vasicola), 共生藻をもつペリスピラ(Perispira sp.細胞は楕円体,繊毛がラセン状に配列)?, レンバディオン(Lembadion lucens), 未同定の繊毛虫(細長い), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( 小型Closterium angustatum?, C. dianae, 小型Closterium sp.), ツヅミモ( Cosmarium contractumC. dorsitruncatumC. globosumC. ornatumC. pseudopyramidatumC. zonatum), ホシガタモ( Staurastrum teliferumStaurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum ansatumE. crassum), チリモ( Desmidium swartzii), Bambusina brebissonii, ユレモ(Oscillatoria), Achromatium oxaliferum, イタチムシ, ワムシ,

野鳥の森湿原,池塘を東側からパノラマ撮影(東成瀬村),11:40

Part VIII: 野鳥の森湿原(南縁の遊歩道)
2010.08.10, 11:40 - 11:52