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2010.07.10, Part IV

いろは沼・観松平入口〜いろは沼

いろは沼へ,途中から木道になる(山形市),10:46

いろは沼へ(山形市),10:47
左に斉藤茂吉の歌碑がある場所。

斉藤茂吉歌碑(山形市),10:47
1,2枚目:パノラマ撮影。

いろは沼へ,採集せず(山形市),10:47
木道脇に水たまりがある。以前採集したことがあるが,原生生物はほとんどいない。 ここは水が流れていたり,完全に干上がっていたりと変化が激しい。 そのため,水垢はまったくと云ってよいほど見当たらない。

又兵衛平(山形市→上山市),10:48
1,2枚目:パノラマ撮影。 右にも木道があるのだが,半分草に隠れている。 奥に「蔵王国定公園・観松平」と題した案内板がある。

羽衣の松(上山市),10:48
1枚目:晴れていると,ここは逆光なので松が真っ黒に写ってしまう。 今回は霧の中なので,こちら側からも全景が撮れた。 ちなみに下段が前々回(2008.7.13),ほぼ同じ位置から撮影したもの。


2008.7.13,10:48撮影。

いろは沼へ,ゆるい階段を上がる(上山市),10:49

いろは沼・観松平分岐,ここを左へ(上山市),10:50
1,2枚目:パノラマ撮影。いろは沼は左,観松平は右。 前回(2009.8.25)は,いろは沼を訪れた後,ここを右へ進み,観松平の周回路を一周した。

いろは沼へ(上山市),10:50

いろは沼へ,道端で見かけた植物たち(上山市),10:51
1枚目:ヤマハハコAnaphalis margaritacea var. angustior)。 2枚目:蕾みはまだ葉の中に隠れている?咲くのは8月に入ってからだ。 下段は前回(2009.8.25)撮影したもの。
この他,見覚えのある葉がたくさんあったが,何かが思い出せないまま,撮影せずに通り過ぎてしまった。 帰宅後,シロバナトウウチソウSanguisorba albiflora)の葉であることに気づく。 ちなみに,下々段が前回(2009.8.28)撮影した シロバナトウウチソウ。下々段4枚目と同じ形の葉をたくさん見かけた。


2009.8.25, 11:33撮影。

2009.8.25, 11:32撮影。

いろは沼へ,道端で見かけた植物たち(上山市),10:51
ゴゼンタチバナChamaepericlymenum canadense)と マイヅルソウMaianthemum dilatatum)。 先週(2010.7.4)訪れた小松原湿原ではどちらも開花中だったが, ここではすでにマイヅルソウの花は終わっていた。 小松原湿原でマイヅルソウが咲いていたのは標高1,340 m付近の下屋敷だった。 標高はこちらの方が高い(標高1,430 m)はずなのだが・・・。 何の違いなのだろうか?やや不思議。積雪量の違いかも。

いろは沼へ,道端で見かけた植物たち(上山市),10:52
ハクサンシャクナゲRhododendron brachycarpum)。 既述したように,シャクナゲじたいはこれまでに何度も見ているが, 花が咲いているのを見たのは今回が始めて。 しかし,往路では,この咲きかけの花を見ただけで,他にも咲いていたのには気づかなかった。 復路でそれらを撮影した(後出)。
ここは2年前にも同時期(2008.7.13)に訪れているのだが, その時はこの花が咲いているのを撮影していない。咲いていれば撮影したはずで,おそらく咲いていなかったのだと思う。 とすると,咲く年と咲かない年があるのだろうか?不思議。 ネットで調べるとどうやらそうらしいが,,。

いろは沼へ,道端で見かけた植物たち(上山市),10:52-10:53
ハクサンチドリDactylorhiza aristata)。 さきほどのものと同様,前々回ここで見たのと比べると,花の色が薄いのがはっきりわかる。

まもなく「いろは沼」(上山市),10:53-10:54
1枚目:ふたたび木道が現れた。この先に「いろは沼」がある。 2枚目:木道脇に立つ標柱。 左:「工事名 平成8年度(県単)自然公園施設・・・,蔵王温泉熊野岳循環線歩道整備工事・・・」, 右:「発注者 山形県文化環境部環境・・・」と書かれている。 3枚目:これは昨年(2009.8.25)撮影した画像。 いろは沼を出て熊野岳へ向う登山道に入ってすぐのところに立つ「蔵王温泉熊野岳循環線歩道」の案内図。 この図では現在地(図中のではなく,2010年の今の現在地)はいろは沼の北端近くになる。 この図は右が北になる。

木道を進む(上山市),10:54

いろは沼に到着(上山市),10:54
1枚目:湿原の先はまったく見通せない。 ちなみに,2枚目は2年前の同時期に撮影したもの。 この時は遠くの山並までくっきりと見えた。 2枚目:前々回の様子(2008.7.13,10:51撮影)。 前方中央の山が熊野岳(標高 1841m)。

いろは沼(上山市),10:54
1〜3枚目:上と同じ位置でパノラマ撮影。 「いろは沼」と書かれた看板の右に小さな池塘がある。 まずはここで採集することにした。

いろは沼,採集道具をセット&サワラン(上山市),10:56-10:57
1枚目: 2枚目:近くで咲いていたサワランEleorchis japonica)。 この辺は少なめだったが,この後,奥へ進むにつれサワランが目立つようになった。

いろは沼,入口脇の池塘(上山市),10:57
1〜3枚目:入口の看板に近付いて再度パノラマ撮影。 この右側の池塘は,前回訪問した時(2009.8.25)は完全に干上がっていた(下段1枚目)。 このため,原生生物がどうなったかが気になっていた。 今回訪れたのはそれを確認するのが最大の目的。 ちなみに下段2枚目は一昨年(2008.7.13)の様子。 時期が同じためか,池塘の様子もほぼ同じ。


1枚目:前回(2009.8.25)の様子, 2枚目:前々回(2008.7.13)の様子。

いろは沼(上山市),10:58
ここで採集(蔵王 いろは沼-1)
翌日(7/11),実体顕微鏡で覗いて最初に目に入ったのは,大量の ミカヅキモ( Closterium intermedium, とC. rostratum) だった。乾燥して原生生物が激減したかと危惧したが,杞憂だったようだ。 また,4年前(2006.8.2)に観察して以来,その後の2回の採集では観察できなかった ホシガタモ(Staurastrum zonatum)がふたたび観察された。
観察された生物: キストディニウム(Cystodinium), 渦鞭毛虫の一種, トラケロモナス(Trachelomonas hispida), スポンゴモナス(Spongomonas intestinum), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 小型鞭毛虫数種, ディフルギア( Difflugia elegansD. pyriformis?, Difflugia sp. 大きな球形), ヌクレアリア(Nuclearia), トリネマ(Trinema sp.), 小型繊毛虫数種, クラミドモナス(Chlamydomonas sp.), グロエオキスティス(Gloeocystis gigas)?, ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium nodosum), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. intermedium 多数, C. rostratum 多数), ツヅミモ( Cosmarium contractumC. depressum), ホシガタモ( Staurastrum brachiatumS. furcatumS. zonatum var. emarginatum?), アルスロデスムス( Arthrodesmus incus), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), イボマタモ( Euastrum affineE. ampullaceumE. oblongum), 小型ハタヒモ(Netrium digitus), Sphaerozosma, ワムシ, イタチムシ, センチュウ,

Part V: いろは沼
2010.07.10, 10:58 - 11:10