アヤメ平(片品村),11:36
東の空は地平線近くに厚く雲が残っている。
空にピントを合わせて進行方向をパノラマ撮影。
湿原が実物よりもかなり薄暗くなってしまった。
アヤメ平(片品村),11:36
ほぼ同じ位置で,今度は湿原にピントを合わせてパノラマ撮影。
実際はこれくらいの黄色味だったと思う。それにしても全体にくすんだ黄色になってしまった。
アヤメ平(片品村),11:37-11:38
1枚目:湿原回復作業の途中なのか,木道脇に四角い枠状に配置された丸太が並んでいた。
2枚目:その近くで採集(アヤメ平-1)。
観察された生物:
ミドリムシ(E. mutabilis),
小型鞭毛虫数種,
小型繊毛虫数種,
珪藻少々,
ボツリオコッカス(
Botryococcus sudetica),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia)2種,
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
アワセオオギ(Micrasterias truncata),
フタボシモ(Cylindrocystis sp.),
ハタヒモ(Netrium digitus,
ワムシ,
ソコミジンコ,
アヤメ平(片品村),11:39-11:40
1枚目:さらに少し歩いたところに,,,
2枚目:小さな池塘があった。
3枚目:ここで採集(アヤメ平-2)。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
アミカムリ(
Nebela sp.)
ミドリゾウリムシ(P. bursaria),
小型繊毛虫数種,
Chlorobotrys,
珪藻少々,
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ボツリオコッカス(
Botryococcus sudetica),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum,
C. oblongum),
ホシガタモ(
Staurastrum wandae),
イボマタモ(
Euastrum pinnatum),
アワセオオギ(Micrasterias truncata),
ハタヒモ(Netrium digitus,
クロオコッカス(Chroococcus turgidus,
ワムシ,
アヤメ平(片品村),11:40-11:41
1枚目:前方を望遠撮影。望遠にしたため,青空が入らなかった。
2枚目:振り返ってアヤメ平の西端方向を撮影。手前にピントが合っていたため,前方の樹林帯がぼやけてしまった。
アヤメ平(片品村),11:41-11:43
1枚目:前方左(北東)に燧ケ岳が見えてきた。
木道脇に水たまりがあるが,この辺一帯は復元作業中。
かつては訪問客で賑わったが,その影響で湿原がかなり荒れてしまったそうだ。
2枚目:その復元中の場所にたまった水を採集(アヤメ平-3)。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
スフェノデリア(Sphenoderia),
トリネマ(Trinema sp.),
小型繊毛虫数種,
珪藻少々,
クレブソルミディウム(Klebsormidium),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium minutum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum,
C. oblongum),
ホシガタモ(
Staurastrum simonyi),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
フタボシモ(Cylindrocystis sp.),
メソテニウム(Mesotaenium macrococcum),
ユレモ(Oscillatoria),
Stigonema,
ワムシ,
センチュウ,
アヤメ平(片品村),11:43
湿原(北〜東方向)をパノラマ撮影。
空にピントを合わせてしまったため,湿原がだいぶ薄暗くなってしまった。
それよりなにより,ここはかなり寒い。
往路で樹林帯を歩き始めた頃は空気が冷たく手の指が凍えるほどだったが,歩いている間にすぐに身体は暖まった。
しかし,このアヤメ平では,非常に強い横風が吹いていて凍えるほどの寒さだった。
慌ててザックの中から上着を出して着ようとしたが,風が強くてなかなか思うように着れなかった。
アヤメ平(片品村),11:43
木道からかなり離れた所に大きな池塘がいくつか並んでいる。
そしてその手前には湿原の回復作業中の看板が・・・。
アヤメ平(片品村),11:44
1枚目:比較的新しそうな回復作業中の場所があった。
2枚目:「平成17年度,湿原植生復元作業実施箇所,まき付け(ミタケスゲ,ヌマガヤ)160 m3,
移植(ミタケスゲ) 160 m3,東京電力(株)」とある。
アヤメ平(片品村),11:45
アヤメ平(片品村),11:46-11:47
1枚目:途中にある休憩所。
2枚目:休憩所に立つ道標。ここも 計6.3 km で表示されていた。
「アヤメ平 標高1969米,富士見峠 1.6 km,鳩待峠 5.3 km」とある。
さきほどの中原山頂上は「富士見峠 2.0 km,鳩待峠 4.3 km」となっていたので,ここは中原山頂上からちょうど1 km離れていることになる。
頂上を通過したのが11:32だったので,1 kmを移動するのに15分かかったことになる。
これは標準的な値。
3枚目:アヤメ平の名前の由来と湿原保護に関する歴史を記したプレートもあった。
「昔,この周辺に野生するキンコウカの葉をアヤメと見間違えたため,アヤメ平と呼ばれるようになりました。云々」
う〜む,たしかに葉だけだと見分けにくいかも知れない。花はまったく似ていないが・・・。
また,昭和30年代には「雲上の楽園」と呼ばれたとあるが,
月山(山形)や立山(富山)などではこういった場所を「弥陀ケ原」と呼んでいる。
「雲上の楽園」と「弥陀ケ原」,,,似ているような似ていないような・・・。
アヤメ平(片品村),11:47
休憩所を過ぎてさらに東へ進む。前方を再度パノラマ撮影。
アヤメ平(片品村),11:47-11:49
1枚目:休憩所を過ぎ湿原の東端が近付いた辺に,復元されたと思われる池塘があった。
2枚目:そこで採集(アヤメ平-4)。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
ディフルギア(
Difflugia bacillariarum),
スフェノデリア(Sphenoderia),
トリネマ(Trinema sp.),
ディセマトストマ(Disematostoma minor),
小型繊毛虫数種,
珪藻少々,
クレブソルミディウム(Klebsormidium),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium minutum),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum,
C. oblongum),
ホシガタモ(
Staurastrum simonyi),
ハタヒモ(Netrium digitus,
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
フタボシモ(Cylindrocystis sp.),
メソテニウム(Mesotaenium macrococcum),
クロオコッカス(Chroococcus sp.,
Gloeothece linearis (or Rhabdoderma ?),
ユレモ(Oscillatoria),
Stigonema,
ワムシ,
センチュウ,
アヤメ平(片品村),11:49-11:50
湿原の東端。
ゆるやかに下っていくにつれ,木道周辺に潅木が増えていく。
次は富士見田代へ(片品村),11:51
ほどなく辺りの景色が一変した。
ここから先は南側が急な斜面になっている尾根筋を歩いていく。
なかなか景色が良い場所。
往路ではいなかったが,復路ではここにカメラの三脚を立てて遠方の景色を撮影している人が何人かいた。
Part VI: | アヤメ平東端〜富士見田代 2007.10.06, 11:51 - 12:04 |