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2007.09.03, Part II

沼原湿原(1)

沼原湿原入口近くに咲いていた花々(那須塩原市),10:15
これはノアザミ?Cirsium japonicum

沼原湿原入口近くに咲いていた花々(那須塩原市),10:15-10:16
アケボノソウSwertia bimaculata)。 ガイドブック等では何度も見ていたが,実物を見たのは今回が初めて。

沼原湿原入口近くに咲いていた花々(那須塩原市),10:16
ノアザミ?Cirsium japonicum

沼原湿原入口近くに咲いていた花々(那須塩原市),10:16
ここにもアケボノソウSwertia bimaculata)が咲いていた。

沼原湿原入口近く(那須塩原市),10:16-10:17
1枚目:木道は少し先で右(北)へ折れる。前方に右へ進む人が見える。 2〜4枚目:周辺にはたくさんのアキアカネSympetrum frequens)が飛んでいた。 赤くなっているものもあれば,まだ黄色のものもいる。 皆,人を恐れないので,近付いてもなかなか逃げない。

沼原湿原入口近くに咲いていた花々(那須塩原市),10:17
サワギキョウ?Lobelia sessilifolia), 2枚目:ピントが外れた。

沼原湿原を縦断する水路(那須塩原市),10:18
これもピンボケてしまった。 右へ折れる手前の木道の下には大きな水たまりがある。 これはかつて馬の水のみ場として掘削された水路の跡らしい。 沼原湿原は戦前は軍用馬の放牧地として利用されていたらしく,その当時掘られた水路が湿原を南北に縦断している。 ただし,水流はそれほどあるようには見えない。この付近(湿原南端)では,水路というよりは,幅が広がって浅い池のようになっている。

水路近くで採集(那須塩原市),10:18-10:19
その池のようになっているところの水深は非常に浅い。水流もあるかないかわからない。 1枚目:近くには??)や 2枚目:サワギキョウ?)が育っていた。 3,4枚目:ここで水底の表面を採集(沼原湿原-1)。 通常,水路だとあまり原生生物はいないことが多いが,ここは以下のようにたくさんの原生生物がいた。 ここが昔からの湿原だったことを示しているのだろう(注)。
観察された生物: マヨレラ(Mayorella), Lesquereusia, ユーグリファ(Euglypha bryophila ?), キネトキルム(Cinetochilum), 棘毛類繊毛虫, 珪藻各種, クンショウモ(Pediastrum angulosumP. tetras), イカダモ(Scenedesmus sp.), イトクズモ(Ankistrodesmus densus), Botryococcus braunii, コウガイチリモ( Pleurotaenium minutumP. nodosum), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. dianaeC. lunulaC. navicula), ツヅミモ( Cosmarium alpestreC. connatumC. globosumC. portianumC. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum furcatum), イボマタモ( Euastrum crassumE. gnathophorumE. affineE. sinuosum v. germanicum), アワセオオギ(Micrasterias ceylanica), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. dissiliensH. dissiliens var. tatrica), ユレモ(Oscillatoria), ワムシ,


注:以下の種(接合藻類)は,4年前(2003.8.14)にここを訪れた際にも観察されている。 環境が安定していることの証拠?
Ankistrodesmus densusPleurotaenium minutumP. nodosumClosterium abruptumC. dianaeCosmarium alpestreC. connatumC. portianumC. quadrifariumStaurastrum furcatumEuastrum affineE. crassumE. gnathophorumE. sinuosum v. germanicumMicrasterias ceylanicaHyalotheca dissiliens var. dissiliens

前方で右に折れる( 沼原湿原,那須塩原市),10:20
このように湿原の南端のほとんどは,水びたし状態にある。

右折点手前から湿原をパノラマ撮影( 沼原湿原,那須塩原市),10:20
1枚目:角の先(西)に見える山は「西ボッチ」(標高 1410.1m)。 2枚目:その西ボッチの右手(北)にある峠の先が麦飯坂。 3枚目:湿原北側のやや遠くに見えるのは三倉山(標高 1888m)〜流石山(標高 1822m)へと連なる山々。 4枚目:手前にあるのは北東にある茶臼岳(標高 1915m)の西〜南西の裾野。 この後,あの裾野を登って茶臼岳の南にある「牛ケ首」という峠(標高 約1730m)を通って那須ロープウェイ山頂駅まで歩く予定。 5枚目:今来た方向(湿原入口方向,東)。 画面中央のやや尖った山は白笹山(標高 1719m)のはず。 その左側は南月山(標高 1775.8m)(だと思う)。


沼原湿原を北へ(那須塩原市),10:20-10:21
木道に沿って右(北)へ折れる。これから北へ向って進む。 前方に見えるのは,上述のように,三倉山(標高 1888m)〜流石山(標高 1822m)へと連なる山々。 アキアカネSympetrum frequens) 3枚目:残念。ピンボケてしまった。

木道の支柱脇で採集( 沼原湿原,那須塩原市),10:21-10:23
1枚目:「クロサンショウウオ」の案内板。 2枚目:案内板の支柱周辺の窪みにたまった水を採集(沼原湿原-2)。 ここにも色々いた。
3,4枚目:ミヤマホタルイScirpus hondoensis
観察された生物: フセツボカムリ(Centropyxis), ディフルギア( Difflugia bacilliferaDifflugia sp.), Lesquereusia modesta, フロントニア(Frontonia acuminata), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), 棘毛類繊毛虫, マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), ミカヅキモ( Closterium abruptum 多数), ツヅミモ( Cosmarium alpestreC. connatumC. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum forficulatum), イボマタモ( Euastrum crassumE. gnathophorumE. affineE. sinuosum v. germanicum), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. tatrica), チリモ(Desmidium swartzii), ユレモ(Oscillatoria), Stigonema


注:以下の種(接合藻類)は,4年前(2003.8.14)にここを訪れた際にも観察されている。
Pleurotaenium minutumClosterium abruptumCosmarium alpestreC. connatumC. quadrifariumEuastrum affineE. crassumE. gnathophorumE. sinuosum v. germanicumDesmidium swartzii

水路沿いに木道は続く( 沼原湿原,那須塩原市),10:23
木道脇(東側)に水路が近付いてきた。

ここはパス( 沼原湿原,那須塩原市),10:23-10:24
木道の左(西)側にやや池塘に見えなくもない水たまりがあった。 採集しようかとも思ったが,やや木道から遠いのと,さきほどの採集ポイントに近いこともあって,ここでの採集はしなかった。

Part III: 沼原湿原(2)
2007.09.03, 10:24 - 10:37