栃木県の北部，那須連山の西の裾野（中腹）にある南北に細長い湿原（標高 約1230m）。 南端に揚水式発電で知られる沼原調整池がある。 かつては軍用馬の放牧地として利用されていたことから，当時の水路（馬の水飲み場）の跡が湿原を南北に縦断している。 また，沼原調整池の工事に伴い湿原の面積も減ったが，現在は貴重な動植物が生息する場として保護されている。 ここは４年前（2003.8.14）に訪れたのが最初で，今回（2007.9.3）が二度目。 かすかに残る記憶と比較すると４年前に比べて潅木等の茂みが多くなっているような気がする（あくまで感じるだけだが）。 しかし，原生生物相は相変わらず豊かで，今回・前回の結果を合わせると 計９０種余が観察された。 ４年前にこの沼原湿原を訪れたことがきっかけとなり，以後，各地の湿原での採集を積極的に行なうようになった。 その意味で，ここは私にとって記念すべき場所でもある。 観察された原生生物名一覧（現在 94 種）