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綱: 周口域(adoral zone)がよく発達する(=独特の周口小膜域 (adoral zone of membranelle, AZM)をもつ)。 そこには外部へ伸び出した口部器官や囲口部器官があることが多い。
繊毛は細胞全体に一様にある。 右側には1本または数本の側口繊毛系(paroral ciliature)がある。繊毛系が減少しているものもある。減少した ものの場合は、棘毛となっている。
細胞口は、口腔または漏斗の底にある。 細胞肛門をもたないものが多い。シストを形成する。
ロリカをもつグループもある。大形の種が多く、自由生活をする。
目:細胞はねじれている。 口部域はラセン型で、その端に3〜5列の perioral or perizonal body kinetiesがある。
多くは嫌気性かつ腐食性だが, 一部は棘皮動物の体内に共生する。 (「An Illustrated Guide to the Protozoa」より)
メトプス科
Metopidae細胞全体に繊毛。先端部は左側にねじれる。 Bothrostoma属 細胞体の繊毛列(kineties)は,基本的に両端部に収束する(bipolar)。
4本の perizonal kinetiesは,先端部腹側にある oral cavityの先端部の縁に沿って並ぶ。Palmarella属 細胞体の繊毛列(kineties)は,基本的に両端部に収束する(bipolar)。
perizonal kinetiesは発達していない。細胞先端部は oral cavityに覆いかぶさる。
Oral polykinetidは6本以上ある。口部域は広い。Tesnospira属 細胞体の繊毛列(kineties)は,基本的に両端部に収束する(bipolar)。
perizonal kinetiesは発達していない。細胞先端部は oral cavityに覆いかぶさる。
Oral polykinetidsは約6本ほど。口部域は細胞長の1/6程度。Brachonella属 細胞体の繊毛列(kineties)は,先端部で左側に曲がる。
Oral polykinetidsの左列は細胞体をラセン状に一廻りする。
細胞口は後半部にある。Eometopus属 細胞体の繊毛列(kineties)は,先端部で左側に曲がる。
Oral polykinetidsの左列は細胞口から前方腹側に伸びる。
Frontal lobeがない。細胞口の周囲には perizonal kinetiesが並ぶ。メトプス属
Metopus細胞体の繊毛列(kineties)は,先端部で左側に曲がる。
Oral polykinetidsの左列は細胞口から前方腹側に伸びる。
口部域を被う明瞭な frontal lobeがある。
細胞口の右側に何本かのparoral kinetiesがある。パラメトプス属
Parametopus細胞体の繊毛列(kineties)は,先端部で左側に曲がる。
Oral polykinetidsの左列は細胞口から前方腹側に伸びる。
口部域を被う明瞭な frontal lobeがある。
細胞口の右側にはparoral kinetiesがわずか,ないしは,ない。Caenomorphidae科 細胞は小さく,丸い。メトプス科ほどは左へねじれない。
繊毛は一部のみ,棘毛状のものもいる。淡水性で嫌気的。Cirranter属 細胞は丸いか oblate。 細胞体の繊毛(body cilia)は,両端部に房状にあるのみ。
棘はない。Caenomorpha属 perizonal kinetiesは細胞を横切って並ぶ。 細胞体の kinetiesは2本。
棘をもつ。 棘は細胞体と同じくらいの長さ。 通常は後端部にある。Ludio属 perizonal kinetiesは細胞を横切って並ぶ。 細胞体に kinetiesはない。
棘をもつ。 棘の最大長は細胞体の1.5倍。 棘は先端部にもある。
繊毛虫門 Ciliophora Doflein, 1901
ポストキリオデスマトフォラ亜門 Postciliodesmatophora Gerassimova & Seravin, 1976
旋毛綱 Spirotrichea Bütschli, 1889
異毛亜綱 Heterotrichia Stein, 1859
メトプス目 Armophorida Jankowski, 1964
(「An Illustrated Guide to the Protozoa」;「生物学辞典」)
繊毛虫門 Ciliophora Doflein, 1901
多膜綱 Polyhymenophorea Jankowski, 1967
旋毛亜綱 Spirotrichia Butschli, 1889
異毛目 Heterotrichida Stein, 1859
被甲亜目 Armophorina Jankowski, 1964
(「原生動物図鑑」)
Subdivisions
メトプス科 Metopidae 細胞全体に繊毛 |
オスロストマ属 Bothrostoma |
undulans, mirabile |
パルマレラ属 Palmarella |
latum | |
テスノスピラ属 Tesnospira |
alba | |
ブラコネラ属 Brachonella |
darwini, inversa | |
エオメトプス属 Eometopus |
simplex | |
メトプス属 Metopus |
fuscus, barbatus, circumlabens (棘皮動物 Lytechinus variegatusの消化管内に生息) | |
パラメトプス属 Parametopus |
circumlabens | |
ケノモルファ科 Caenomorphidae 繊毛は一部 棘毛状のものもいる 淡水性で嫌気的 |
キランター属 Cirranter |
mobilis |
ケノモルファ属 Caenomorpha |
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ルディオ属 Ludio |
parvulus |
References