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1; Gonatozygon kinahani (short variety), 2; G. pilosum var. echinatum,
門:葉緑体中にクロロフィル a, bを含み,光合成によりα-1, 4グルカンを主成分とするデンプン をつくり,葉緑体内に蓄える。緑色植物門には,種子植物,シダ植物,コケ植物など陸上にいる いわゆる「植物」の他に,ここで紹介する原生生物として生活するものもいる。目:
(ゴナトヂゴン)科: 細胞は細長い円柱形で両端はややふくれる。細胞壁は2層で小孔がある。外層には細点,顆粒,短い棘などがある。 糸状の群体をつくるが分離しやすい。 葉緑体はリボン状で,多数のピレノイドが一列にならぶ。2属(Gonatozygon, Genicularia)が含まれるが 日本ではGonatozygonのみが知られる(「日本淡水藻図鑑」)。
属: 形態は科と同じ。葉緑体は核の前後に1個ずつある。 糸状の群体になることはまれ。
G. kinahani 細胞は円筒形, 長さ162-(185-230)-236 μm, 幅 11-(12)-14 μm, L/W = 14-25 (or 40), 細胞壁は平坦で両端は脹らまない, 葉緑体は2個で各々に4-10個のピレノイドが含まれる (日本淡水藻図鑑, 1977). G. pilosum
var. pilosum細胞は円筒形, 長さ177-(180)-300 μm, 幅 10.5-15-(15.5) μm, L/W = 12-20, 細胞壁はたくさんの毛状突起で被われている, 両端はやや脹らむ (日本淡水藻図鑑, 1977). G. pilosum
var. echinatum細胞は円筒形, 長さ96-140 μm, 幅 5-(5.5-7.5) 細胞壁はたくさんの毛状突起で被われている, 両端はやや脹らむ (日本淡水藻図鑑, 1977). G. monotaenium 細胞は円筒形, 長さ(74-145)-284 μm, 幅 7.5-(9)-11.5 μm, L/W = 10-25, 細胞壁はたくさんの顆粒で被われている, 両端はやや脹らむ (日本淡水藻図鑑, 1977). 観察記録: G. kinahani var. kinahaniを単離してプラスチックシャーレで培養すると, 細胞は一端でシャーレの底に固く接着した。そして,細胞分裂後の娘細胞は互いに連結しているため,やがて糸状の群体を形成した。 この糸状群体はかなり強固なもので,はげしくピペッティングをしてもシャーレの底から離れないし,細胞間の連結が切れることもなかった。 しかし,ある程度糸状群体が長くなると,先端の細胞が自然に離れ別の場所に固着して新たな糸状群体を形成した (月井,2000.8.26)。
Species
References